小1/公文:「分数」と「虎屋の羊羹(ようかん)」
小1に分数を教える方法についての反省録。
公文の算数ではD(=小学校4年生相当)の後半戦で分数が出てきます。僕が思うに、分数は抽象度が高い概念です。だって、ケーキの半分(=1/2)も、メロンの半分(=1/2)も、二分の一ですが、全く違いますから。
子供が抽象的な概念を理解し始めるのは3年生以後のようですので、僕の作戦としては、生活の実体験を工夫することで抽象的な概念を具体的にしちゃおう、というものでした。
僕が考えたのは、「毎日、何かを包丁で切らせよう」、というものでした。分数を「何個に分けるのか」に変換したかったからです。
何を切らせるか?
1) 毎日の食材。たとえば、野菜。
2) ケーキ。
3) チーズ。
4) パン。
5) ホットケーキ。
6) ポッキー。
7) 肉。
8) 豆腐。
うーん、どれもしっくりきません。
まず、円形なものはダメ。なぜならば、パイみたいに切る、という発想が子供にはないから。短冊切りになってしまうと説明がつきません。
形が不定形なものもダメ。分数の概念に近くありません。
ケーキ、、、だと毎日食べたら太る(笑)。
・・・「長方形」で、「毎日食べられて」、「そんなに大きくないもの」。
この視点でデパ地下を探索していたら、見つかりました。
虎屋の小型羊羹(ようかん)。
1個300円しません。虎屋なので品質は折り紙付き。小さいので、毎日食べられる。食後に切るので時間的にもよい。日持ちする。ああ、これは完璧な分数の教材です。
そしてこれを、
ある日は、僕:「2個に切って。」
またある日は、僕:「3個に切って。」
またまたある日は、僕:「4個に切って。」
ということで、虎屋の小型羊羹を、「2個に切る」、「3個に切る」、「4個に切る」、「5個に切る」、「6個に切る」、ことを娘に担当してもらいました。
最大の課題は、「同じ大きさに切らないと分数にならない」ということなので、娘が羊羹を包丁で切ったあと、家族3人でジャンケンをして、買った順に選んでいくことにしました。
あるときは、娘は羊羹を5個に切ったものの、大きさが不ぞろいになってしまい、僕がジャンケンで買ったので一番大きい「1/5」を取って食べたところ、
娘:「ずるい~(号泣)。」
僕:「同じ大きさに切らなかった、あなたの問題だよ。割り算とか分数は、戦争が起きるんだよ。気をつけないといけないね。頂きます♪(パクリ)」
ということで、分数を勉強する前の生活経験をしっかりと積んでおきました。
結果、今のところ、分数の概念について「?」になっている様子はありません。今後、線分図を描かせることで、より理解を深めさせていきたいと考えます。
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