僕の中学受験:①/9 受験するきっかけ【全9回】

「僕」の中学受験


「僕」は中学受験の経験者です。

 

今でも、あの時の経験は人生において役に立ったと思うし、あの12歳の時ほど勉強したことは、結局その後の人生でありませんでした。大学進学、就職活動、そして米国MBA受験とBusiness School内での相対評価という勉強の機会も然り。

 

10しか無いキャパシティなのに、9.99まで使いきったあの12歳の経験。キャパシティが100あっても、95くらいでなんとかなった米国MBA受験。意味が違います。

 

こういう昔話は夫婦ではしないものだし、2022年4月の娘は中学校1年生ですので、僕が話をしても、恐らく聞いてくれないでしょう。そして、僕も2022年4月まで生きているとは限らないので、娘が参考にするために、この反省録に残しておきます。人間、いつ死んじゃうかなんて、分からないからね。

 

1. 暗記のコツが分かった瞬間

僕は東京のフツーの家庭に生を受けました。いや、今、大人になって分かるのですが、フツー以下だったと思います。両親は高卒です。もっというと、家族・親族で大卒は一人もいませんでした。経済的にも、父親がどうやって僕の塾の学費や、その後の教育費を捻出したのか、本当に不思議です。頭が下がります。

 

小学校3年生くらいまでは、僕は学力という意味においても、地元の(あまり出来がよく無い)公立小学校を母集団とした中で、フツーの存在でした。真ん中くらい。

 

人生の転機は小学校3年でした。ある日、酒を飲んで上機嫌になっている父親が、「(冗談半分に)般若心経を全部覚えたら1万円あげるよ!」と言ったことでした。そして、僕に渡されたのは、意味を成さない漢字が羅列している紙。まーかーはんにゃーはーらーみーたーしんぎょう、、と続くお経です。

 

僕:「こんなの覚えられるわけないでしょ!」

 

父親:「やってみな~。(酔っ払って、ひっく)」

 

なんか悔しくなり、友達とドロケーをするときも、トイレでも、学校の行きかえりにも、毎日毎日音読をしたら、一週間で全て暗記しました。僕も、自分で自分のことが驚きました。そして、父親の前で暗誦したところ、父親が嬉しそうな顔をして、

 

父親:「な、できるだろ!」

 

酔っ払った勢いで始めたことであり、特に父親に意図があっとは思えません。しかし、角がピンと尖った1万円札を僕にくれた父親は、「俺が死んだら、般若心経をあげてくれよな」。あれから、数十年。まだお経を唱えておりません。

 

2. 小3から寺子屋みたいな塾に通学

お経を暗記できたからでしょうか、周りの子が数名が行っている、というだけの理由で、週2回くらい、地元のおじーちゃんが経営している寺子屋みたいな塾に通学しました。しかし、塾といっても完全自習のような塾で、僕は当時流行していたビックリマンシールの物々交換の場所としか認識しておらず、勉強した記憶はありません。

 

3. 小5からちょっと大きな塾

母親の親戚の子供が、中学受験のために進学塾に通い始めた、というので、僕も寺子屋みたいな塾から少し大きな塾に転塾しました。しかし、何も勉強した記憶がありません(笑)。入塾テストも無く、テキストを読んで、先生のチェックも甘い塾。あれから、数十年。僕の記憶に全く残っていないので、何もしていなかったのでしょう。深い霧の中にいたかんじ。

 

4. 小5の2月、地元で一番の進学塾へ

転機は、小学校5年生の2月。母親の親戚の子供が、見事中学受験で成果を出し、高偏差値の国立中学校に進学。それで、母親のライバル心に火がついた。

 

母親:「この塾のテストを受けなさい。」

 

僕:「うん、分かった!僕、お経も言えるし、テストできると思うよ!」

 

試験後、

 

僕:「できたよ!けっこう簡単だった!」

 

・・・結果は、偏差値40台前半。最下位クラス。(※娘と同じなので運命を感じます)

 

算数は8点/100点だった。簡単だった記憶があるので、恐らく、問題の意味すら全く理解していなかったに違いありません。

 

母親は「偏差値」なんて語彙を知らなかったし、小6の1月になっても、偏差値の意味を理解していなかったと思う。けれども、一番下のクラスだということは理解していたし、進学塾のテキストを開いて、自分が教えられることは何も無いことは、早々に、完璧に理解していた。

 

母親:「私には教えられない。塾で頑張りなさい。」

 

そして、僕の、「小学校5年生の3月からの受験勉強開始(=10ヶ月しかない)、親のマネジメントゼロ」の中学受験が始まったのでした。

 

(続く)

 

 

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Posted by senki