僕の中学受験:④/9 「寝ないでやるしかない!」

「僕」の中学受験

 

(続き)

 

7. 寝ないでやるしかない!

 

やるしかない。とにかく、やるしかないのである。

 

塾の担任講師にはいろいろ相談しました。算数のノートの取り方を一番初めに学んだ。

 

①B5のノート。

②最初のページには書かない。

③ページを折って、折り目をつける。左側に自分の解答。右側に塾の解答。

④間違えた問題が大事。ひたすら復習する。

 

「四谷大塚」のテキストを、教材として使っていました。他の、国語・理科・社会などについても勉強方法を教わったはずですが、今ほとんど記憶にありません。

 

というよりも、殆ど、勉強自体について、記憶に残っていません。

 

なぜならば、毎日毎日、夜の2~3時まで、一人で勉強をしていたから。

 

滅茶苦茶な生活でした。

 

親は何も教えてくれない(し、僕も勉強面では何も期待していなかった。親が教えられないレベルであることは、さすがに理解していた)。塾のテキスト管理もしてくれない。スケジュール管理もしてくれない。

 

父親&母親:「がんばれ。」

 

・・・これだけである。でも、親から成績のことを聞かれたことは無い。無関心、、、というものでもなく、僕が報告することは真正面から聞いてくれるのだけど、親として子供に対して詮索はしないし、試験の浮沈に関しても、「がんばれ」とだけ。

 

今、僕が娘をマネジメントするようになって理解したのだけど、このある程度の距離感というのは、実は大事なんじゃないかとすら思います。

 

がんばれ、という言葉はありがたかったけど、どのように頑張るのか?

 

僕は睡眠時間を削って勉強する道を選択しました。だって、時間がないんだもの!

 

①毎晩、夕食後、強烈に濃い緑茶を煎れてひたすら飲む。

②毎晩、ブラックブラックガムを1本、噛む。

③毎晩、眠くなったら、包丁を研ぐ(※父親から仕込まれていた)。

 

深夜00:00になると、眠くなる。眠ったらいけない。進まない。自分の精神を集中させるために台所に行き、砥石と包丁を取り出して、

 

シャ~シャ~シャ~

 

と包丁を研ぐ。研いだ包丁の刃を見つめ、にんまり笑う僕の顔を、台所の蛍光灯の鈍い光が照らす。

 

慢性的な睡眠不足で狂った息子にいつ刺されるか分からない、不気味だった、と受験後に両親から聞かされた。

 

でも、僕は必死だったのです。

 

(続く)

 

 

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Posted by senki