僕の読書メモ:『国語が得意科目になる「印つけ」読解法』(藤岡豪志著)

2016年08月(小1)

立ち読み読書メモ。本質を突く、良本でした。

 

(1)書籍名

『国語が得意科目になる「印つけ」読解法』(藤岡豪志著)

 

(2)筆者の主張

国語ができる子供は算数もできる。国語ができる子供は理解力が違う。算数、社会、理科は、国語という基盤の上に乗っている。

 

国語は、文章への印つけが大事。

 

過去問をこなすことが重要。偏差値が足りないのにフェリスに合格した例。20年分の過去問を解いた。地道に。1週間に1年分。

 

麻布は6,000字程度の物語がひとつだけ。人の気持ちや物語の主題を記述させる問題。中学校受験国語の最高峰。

 

難しくて解けない状態を楽しむ子供は伸びる。

 

中学受験ではどんな問題が出ても、自分のこととして考え、解決する姿勢が求められる。

 

まずは国語偏差値55を目指すべき。サピックスは他の塾よりも10くらい低く出るので45。小3前までは漢字を徹底的にやり、小5で漢字はパーフェクトにする必要ある。そうしないと、時間に追われて伸び悩む。

小4で言葉の正確な意味を教える。音読と意味。

 

日本語を話すということと、国語ができることは別。

 

文書に書かれていることを見える化する。「丸」は人物と話題。「線」は気持ち、考え、感想。印をつけさせると、子供が大事だと考えているところが分かり、指導する側の助けにもなる。

 

印をつけて、文章を映像として理解する。

 

「しかし」、の後に重要な主張が出てくる。

 

(3)感想とAction Item

いろいろと本質を突いている良本でした。こんな国語の塾は楽しそうだな。

 

そういえば、僕は文章を読むときは、印をつける人間です。特に、英文。GMAT受験やMBAでのサバイバルで得たスキルのひとつではあるのですが、①主語(登場人物。ビジネスでは会社名になることが大半だけど)には四角、②butやhoweverなどの接続詞には斜線、③first, second, thirdといった論理構成には斜線と番号、④重要なキーワードには丸、⑤重要な文章には下線、⑥あとで見直すことが確実であろう部分には星マーク。

 

そんな英文の中でも、ビジネス文書、特にやLegal Documents(特にSHA/Shareholders’ Agreement、SPA/Share Purchase Agreement)は、当たり前ですが、とても論理的にできています。だから、印による構造読解が可能です。自然科学系の雑誌記事もそうですね。NatureとかScientific Americanとか。

 

しかし、

 

中学受験で出てくるような物語や随筆は、必ずしも、論理展開をするものではない。英文でたとえるならば、たんたんと説明するEconomistや、小説。つまり、僕は中学受験の題材になるような文章には余り日常生活で接しないので、重松清などを読み込んで、慣れる必要がある。そうしないと、娘にツボを仕込めない。

 

→既に開始していますが、重松清などを読みまくるつもりです。また、自分の中で英文の読み方というのは確立されているのですが、体系的に整理をしたことがないので、時間ができたらまとめてみたいと思います。僕自身も、書くことで暗黙知が形式知になり、理解が深まり、反省すべき点も自ずと析出するだろうから。

 

 

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Posted by senki