僕の読書メモ:『わが子に教える作文教室 (講談社現代新書)』(清水義範著)
良本でした。
いつも利用する大型書店の中学受験コーナーを見渡しても見つからず。おかしいなあ、と思いスマホで調べたら「新書」でした。場所が違う。いつも、隙間時間での数十分での立ち読み一本勝負なので、せめて本の種類と表紙くらいは覚えてから、本屋に行こうと思いました。
(1)書籍名
『わが子に教える作文教室 (講談社現代新書)』(清水義範著)
(2)著者の主張
子供が言うことを聞く低学年のうちに指導してしまえ。作文を通じた対話に引きこめ。書くことで思いを伝え、人を動かす魅力を感じさせろ。
教育のうまいやり方は、楽しませること。
作文は必ず縦に書こう。日本語の美しさは、縦書き。
原稿用紙を使え。作文親父はデザインの良い原稿用紙をまず探す。全てはそこから。子供のやる気もアップする。
子供は言葉で遊ぶことで、言葉の力が伸びる。
作文では絵を描くな。文章で伝えろ。
子供は時系列で列挙しがち。テーマを絞り込め。
子供は、ほうっておくと「ですます」調で書く。子供は、大人に嫌われたら生きていけないと知っているのかもしれない。「である」調では偉そうに聞こえることを知っている。しかし、物語を書かせると、「である」調で書くのが不思議だ。
「しかし」などの接続詞は、論理的構造を文章に与える。活用すべき。
形容詞は心の響き。
心を書けというのは文学的。子供に対しては、あまりお勧めできない指導法。心は捉え辛いものである。
読書感想文を書かせるな。本のお世辞になる。感想を求めるな。純粋に楽しめ。百害あって一利無し。
物語を書かせろ。導入を与えて、続きを考えさせると良い。
一度長い文章を書くと、強くなる。
(3)感想とAction Item
2005年初版の本ですが、まだ生き残っているところをみると、評価が高いのだと思います。
子供に原稿用紙を与えて、とにかく文章を書かせるというのは良いかもしれない。娘の名前入り原稿用紙をつくれば、やる気がでるかしら?(笑)
・・・と思ったところで、そういえば。
娘の書いた文章や絵などの「作品」は、A4封筒にいれて保存しているのですが、今見てみたら物語書いていますね。自分で紙を切って、ホッチキスで止めて、本の形にして、鉛筆で物語を書く。そして、それを、ぬいぐるみに読み聞かせていました。
いくつか見てみると、
=引用=
■もりからきたくま(2016年3月)
あるところに どうぶつえんが ありました くまがいちばんつよい いきものでした
あるところに くまが おりをぬけだしました そして もりに いきました
そして もりぐらしを はじめました
■はじまり(2016年6月)
あるところに かわいい あかちゃんがうまれました
おんなのこわ どんどん おおきくなりました かみのけもきいろくなりました
おなのこが おさんぽしていると わかいおとこのひとが たっていました
ついに けっこんしきがおこなわれました
=引用=
当時は「女子だな~」と思って気にも留めていませんでしたが、遊びとして書いているので、これは良い兆候かもしれません。妻も僕も、何も教えた記憶なし。
→Action Itemとして、以下をやってみようかと思います。
①原稿用紙を与えて、物語を書かせる。
②旅行に行った際に、ぬいぐるみを持っていき、そのぬいぐるみが冒険をしている設定にして文章を書かせる。
③僕が、物語の導入を口頭で話し、続きを考えさせる。
・・・娘の名前入りの原稿用紙を、業者に発注しちゃおうかしら。業界トップクラスでも、B4の400字詰め100枚袋入り10セット、つまり1,000枚で22,000円程度である!
あああ、文房具への拘りが、無駄なところで趣味として復活しそうな予感。昔は、字が下手なくせにCRANEとかSMYTHSONのレターパッドに拘ったが。娘は鉛筆しかまだ持てないけど、親の趣味の一部を引き継ぐ、というのは良いのかもしれません。
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