小1/理科:初めての化石採集(新生代第三紀)
恐竜関連の本の影響か、娘が「自分で化石を探してみたい」とのこと。
僕は中学高校時代に、新生代(第三紀、第四紀)の化石についてはフィールドワークも含めて相当に研究した経験があります。第四紀だと、化石といっても、「砂の中に埋もれた貝殻」といったかんじですので、石になっている化石の方がいいだろう、ということで、娘と妻を連れて、秩父盆地に出陣することにしました。
朝、0600起床。娘は公文で筋トレ。
筋トレ完了後、僕は1枚の紙を娘に渡し、
僕:「これを暗記してください。暗記できたら出発。暗記できなければ、できるまで出発しないからね。化石を掘りにいくのに、時代がわからなければ、つまらないから。目標時間は、5分。」
=quote=
(古生代)
カンブリア紀 / 5億4,000万年前
オルドビス紀
シルル紀
デボン紀
石炭紀
ペルム紀
(中生代)
三畳紀 / 2億5,000万年前
ジュラ紀
白亜紀
(新生代)
古第三期 / 6,500万年前
新第三期
第四紀
人類の誕生:600万年前
縄文時代:2万年前
=unquote=
娘は、フランス産ナチュラルチーズ(=単なるカタカナなので、暗記練習の材料として良い)を30種類以上暗記していることから、暗記技術そのものについてはコツをつかんでいることもありますが、僕の期待時間である5分をオーバーして、20分で暗記完了。ちょっと遅い。
自宅出発し、埼玉県の秩父盆地にある、新生代第三紀の著名な露頭に到着。家族で化石発掘。戦果は、①比較的大きなカニのはさみ、②カニ(甲羅と足が分かる)、③二枚貝、④広葉樹(葉脈が分かる)、などの化石を収集。
化石をみつけて興奮している娘の表情が印象的でした。
僕:「はい、この化石はいつの時代?」
娘:「新第三紀!」
僕:「この時代、恐竜はいた?」
娘:「いない。恐竜は白亜紀に絶命したから!」
だんだん、分かってきたね。
地球が生まれたのは「遠い昔」という表現で良いと思いますが、歴史を語る場合、「縄文時代」からスタートするのは正しくないと、僕は中学時代から思っていました。そもそも、それって日本の歴史だし。ヒトも生命なのだし、小学生は三葉虫とかアンモナイトとか恐竜が好きというのが大多数なのだから、せめて生命大爆発のカンブリア紀から歴史をスタートするのが適切でしょう。どれだけ譲っても、「古生代→中生代→新生代→ヒトの歴史としての縄文時代」。
その後、「おがの化石館」と「埼玉県立自然の博物館」。
娘:「パパ!カンブリア紀とか、オルドビス紀とか、たくさん書いてあるね!意味が分かるよ!アンモナイトって白亜紀なんだね!恐竜が中生代って、この時代なんだね!」
地質学上の時代区分と、だいたいの時間スケールが頭に入っていると、博物館をおおいに楽しめることになります。
学芸員さんを捕まえて採取した化石の同定を相談したり、触ってよい剥製でいろいろな動物の毛皮の滑らかさを調べたり(イノシシはごわごわ、ウサギはふわふわ)、拡大鏡(=モニターに映す)で楽しみました。
その後は、長瀞の河川敷で変成岩の観察をして、岩登りや石ころ探しを楽しみ、帰宅。
今回、僕のSIGNET工具セットに入っているハンマー(通常の金づち)を持っていきましたが、娘が化石発掘に熱中していたので、ちゃんとしたハンマーを買おうかな、と思い始めました。
僕が中学時代に愛用していたのは、「エスティング(Estwing)」社のロックハンマー。懐かしくなって、検索してみたら、四半世紀前とまったく同じ形、材質で、いまだに同じラインアップで販売されていることに驚きました。今思えば、最高級品を中学時代に愛用していたことになります。
娘:「来年の夏休みの自由研究の題材に、化石発掘をしてみたい。」
とのこと。
娘に1本、僕に1本、「エスティング」のハンマー、購入しちゃおうかな♪娘の地学分野の知識が、エスティングのハンマーから始まるのは、原稿用紙が満寿屋から始まるのと同じくらい、僕としては嬉しいです。
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