僕の学習:ワインの熟成(Jean Grivot “1976”)
先週末、娘の小学校同級生のご夫婦を自宅に招き、ささやかながら食事会をしました。
妻は、我が家のStaubコレクションから大人4名、子供2名にちょうど良いサイズを選択して、白ワイン系煮込み料理を準備。
僕は執事として、Christofleを磨き終わった後、ワインセラーを見渡し3本をチョイス。そのうちの1本が、
Domaine Jean Grivot Vosne-Romanee 1er Cru Aux Chaumes 1976
ちょうど40年目のワイン。液面が高く、また透明度も高かったので、それなりに期待。コルクシールをはがし、慎重にChateau Laguioleのソムリエナイフを操作して抜栓、そのコルクの状態の良さに期待感が膨らみます。しっかりとデキャンタージュを行い、リーデルのブルゴーニュ用グラス(「金魚鉢」)に注ぐ。
そして、
全員:「Oh, good!」
1970年代のワインも含めていろいろと試すことが多い僕ですが、美しい熟成を遂げたボトルでした。この手の当たりワインに出会うといつも思うことがあります。
①ブドウの樹が良かったのか?(ピノノワール)
②畑が良かったのか?(ヴォーヌロマネ村の1級畑)
③天候が良かったのか?(1976年)
④造り手が良かったのか?(Domaine Jean Grivot)
⑤ボトルの温度管理が良かったのか?(僕の前は不明。僕のセラーに入ってからは完璧)
⑥ボトルのコルクが良かったのか?(一度リコルクされているかも?それくらい良い状態)
⑦デカンタージュが良かったのか?(熟成が進んだワインはデカンタがマスト)
⑧ワイングラスが良かったのか?(リーデルの金魚鉢)
⑨飲み手の体調が良かったのか?(良かったはず)
⑩会食の雰囲気が良かったのか?(良かった)
⑪上記①~⑩以外の変数が良かったのか?(ピノノワールにはミステリアスな波がある)
・・・軽くスワリングし、グラス壁面に伝わるワインの涙の美脚を鑑賞しながら熟成香を楽しみ、40年前のコートドールの秋に想いを馳せながら、ワインも子供も似ているなあ、と思いました。
いくら、素材が良くても(DNA)、畑が良くても(家庭環境)、造り手が良くても(学習環境)、駄目。その後の地味な努力(理想的な環境での熟成)が無くてはすぐにピークを迎えてしまう。そして、収穫されてから22年後に社会に出た時、一旦、その「大人」の評価を決めるのは、その社会自体(飲み手)。
では、親が子供にできることは何か?
できないことは何か?
そんなことを思いながら、ワイングラス越しに娘を眺めた晩秋の夜。
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①サピックス:小1最上位クラス、②公文算数:E教材(=小5)、③公文国語:CI教材(=小3前半)、④漢字検定:8級(=小3)を2016年11月6日に受験し結果待ち
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