僕の遊び:コガモ胸肉のローストにトリュフ塩を添えて
夕食の会話。
僕:「はーい、今日はママの作ってくれたグラタンの他にももう一品。パパ提供の、コガモ胸肉のローストにトリュフ塩を添えて、だよーん。砂肝もあるね。」
娘:「やった!今年もカモのシーズン到来だね!コガモのオスが2羽だから・・・」
僕:「そう。胸肉は4枚。砂肝は2個。でも、砂肝は半分に割って、中にある砂とか食べ物をとらないといけないから、必然的に4個になるね。今回のコガモは、今年最初のコガモだから、シンプルに頂こう。」
娘:「いっただきまーす!うん、おいしい!!!(バクバク)もう1つちょうだい!」
妻:「私のあげるね。でも、これけっこうおいしいねえ。」
僕:「これまでに蓄積した経験をフル活用しているからねえ。娘の食育目的に狩猟を初めて、今年で3年目。今年は、まだ息のあるカルガモくらいの大型鳥類を娘に対面させて、娘に僕が愛用するナイフを渡して止めを・・・。」
妻:「(胸肉を切り分けて)けっこうレアだけど大丈夫?」
僕:「Good question。結論として大丈夫。射撃して回収したコガモは、即、腸を抜いて処理。腸の内容物にいろいろなウイルスがいるからね。血液自体には病原菌は少ないのだよ。そして、今年からは腹腔内に保冷剤を入れて、急速に体温を下げている。普段僕らが食べているニワトリは、脂ばっかりのメタボ系。かわいそうに、大概はケージの中に監禁されている。しかし、野生のジビエであるカモは、オリンピックのアスリート系。生態系の中を生き延び、そしてシベリアから渡ってきた生命力は凄いものがある。だから、筋トレが行き着く先の究極の生命体だ・・・」
妻:「で、大丈夫なの?」
僕:「大丈夫。一度冷凍したから寄生虫は全滅している。そして筋肉マンなカモだから、どうしても鉄分が多い、すなわち赤身になる。熱を加えすぎると、鉄分が変化してレバーみたいな味になっちゃう。だから、ジビエのカモは火を通し過ぎないのがポイント。僕は、料理用バーナーで表面を焼き固めて、肉汁を閉じ込め、それから弱火でフライパンに入れて、すぐに火を落として、蓋をする。これで、じっくり熱を入れることで、カモ肉の内部は70度になるように計算している。熱くて触れないくらいの温度。そうしないと、ロゼ色の美しいカモ胸肉にならないからね。熱を加えない、これがポイント。だからこそ、解体後、一度冷凍する必要がどうしても出てくる。さあ、Bon appeit!」
娘:「おいしいねえ、砂肝もいい!またカモ獲ってきてよ~。」
僕:「次はヒヨドリを撃ちに行くよ。」
娘:「あー、だったら、ヒヨドリとキジバトだね。山だから。」
僕:「そう。カモの棲みかと、ヒヨドリ・キジバトは違うからね。」
夕餉が進む。
★この記事のエントリー時点の状況:
①サピックス:小1最上位クラス、②公文算数:E教材(=小5)、③公文国語:CII教材(=小3後半)、④漢字検定:8級(=小3)を2016年11月6日に受検し12月1日の発表待ち
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コメント一覧
いや~、脱帽です!
ジビエはたまに、外食で家族で食べることはありますが、自ら屠り、栄養、衛生面の解説も的確、しかも火入れも完璧。
娘さんが羨ましいです。