小1/公文:公文国語の有用性について
2016年11月29日(火)、夜。
インターネット上で話題になっているので、現時点で僕が思うことをまとめておきます。
(1)Fact
娘は2015年10月から公文(国語と算数)を開始し、現在娘は公文国語CII(=小3後半)。
(2)これまでに公文国語をやめようと思った回数
正直いうと、1回あります。でも、1回だけでした。
それは2016年4月に、サピックス通学を開始する際に、もし娘の負荷が高いならば、公文国語はすぐにやめようと思いました。当時はBI(=小2前半)に入ったばかりでした。AIIレベル(=小1後半)だと、こんな簡単な問題、やる意味があるのかなあ、時間の無駄なんじゃないかなあ、と思っていました。
(3)公文国語の有用性
BII(=小2後半)くらいから、公文の国語プリントの有用性に気が付いてきました。
①筋トレとしてのアウトプットができる。厳選された文章を毎日決まった分量(=我が家は5枚)を読み、且つ、穴埋めなどのアウトプットをする。このアウトプットが重要。読書では、感想文を書くなどしないと、アウトプットになりませんから。
②文法的な理解が深まる。CI(=小3前半)くらいから、効果でてきます。
③広い知識に触れられる。文章が面白いので、娘は「もっと読みたい!」となります。「峠」という漢字は日本で作られた、とか僕の公文プリントで初めて知りました。
④漢字学習のペースになる。我が家では、「漢字検定受検で初見学習→公文で復習→サピックスで復習→(遠い将来に)最後は学校で復習」の4回勉強する段取りにしました。漢字は攻めていかないと、逆に公文に追い立てられて困ることになります。今年、2016年5月に2年生の漢字がボロボロで公文に追い立てられた時は、泣きたくなるくらい辛かったです。公文進捗をペースメーカーにして、漢字学習のスケジュールを組むことができるのは、僕にとっては有益。
⑤公文国語プリントの「推薦図書の紹介」が、読書意欲を刺激する仕組みになっている。面白そうな紹介がされているので、娘の心を鷲掴み。
(4)公文国語のデメリット
「穴埋め人間になる」、「記述力がダメになる」、「考えなくなる」などの弊害(デメリット)がある、、、と言われているようですが、2016年3月以後、娘の全ての教材を把握している僕の視点では、なにがデメリットなのか理解できません。
これら批判は、うまく教材を活用できなかった保護者が批判的に言っているんじゃないかな(=無論、子供の国語の成績が良いとは思えない。だって、穴埋めすらできないのだから)。
サピックスのような長文読解が意味がある、という意見も多いようですが、いくら意味があっても2週間に1回しか解かないのでは、筋トレにならないと思います。公文国語で日々筋トレを励み、2週間に1回のサピックスで筋力を測定しにいく、ようなものだと僕は理解しています。
(5)公文国語より良い日々の筋トレ教材はあるのか?
きっとあるのだと思います。僕が知らない世界もあるのだと思います。
しかし、以下において公文は良く考えられており、唯一無比な存在なのでは?
a) プリントの枚数を調整しやすい。我が家は週末は10枚、平日は2枚。冊子になったテキストでもできるじゃないか、と考えるのは早計。分厚い本をみると、子供によっては嫌になってしまうのでは?
b) 自宅ではない「教室」で、解く時間がある。
c) その気になれば小学分野を超えて、中学分野まで行ける。これ、結構大事だと思います。低学年から筋トレしていれば、簡単に中学分野に到達するでしょうから。
・・・以上が、現時点で僕が思うことです。公文を1年間続けた感想を以前エントリーしましたが、あとで反省することができるように、今回もエントリーしておきます。
★この記事エントリー時点の状況:
①サピックス:小1最上位クラス、②公文算数:E教材(=小5)、③公文国語:CII教材(=小3後半)、④漢字検定:8級(=小3)を2016年11月6日に受検し12月1日の発表待ち
★ブログ村ランキング:
本ブログは娘と僕の「反省録」ですが、読者の方のお役に立てば嬉しく思います。お帰りの際に↓をクリック頂けると励みになります。
ディスカッション
コメント一覧
ネットで話題になっていたのですね。
我が家も同じく国語はCⅡをやっています。
開始時はBⅠでそれこそ「只の穴埋め?」と思って猜疑的でしたが今やこちらの記事と全くの同意見です。
中学受験に向けてどのステージまで続けるか悩んでおりますが公文の醍醐味、Gの縮約を体感したい気持ちが出てきています。
oinさんは公文国語のゴールはどこに置いておられますか?
話題になっていたのですね。
いまちょうど公文を開始予定で、国語が必要かどうか悩んでおりました。
サピックスに通う、小1の親です。
色々な方のご意見伺い、やはり国語も開始しようと決心した所ですが、こちらのブログを拝見し、確信に変わりました。
公文のCくらいの教材を拝見した所、実はサピックスで行なっている、「答えの根拠となる部分に線を引く」作業をひたすら行うイメージを持ちました。
これこそ長文読解の基礎ですね。
これを短文(2Aスタートですので)から始め、だんだんと高度になって行くのですね。
しかしながら、この作業をすっ飛ばして、小1からあの長文をしっかり読んで回答を書かせるサピックス(と、それが出来る小1塾生)すごいですね。
私自身も、サピックスの問題の質の高さから、これだけの問題をこの時期解けていれば心配ないと思いつつ、絶対的な演習量不足を感じておりました。
おっしゃる「筋トレ」の世界に我が家も入門したいと思います。
>3104さん
コメントありがとうございます。
同じCIIなんですね。
公文国語のゴールですが、まだ見えていません。どうしても漢字の壁があるのがその理由です。中学分野まで進めるならば、中学の漢字も勉強する必要がありますから。しかし、まだ低学年で時間もあるので、それも良いかな、と最近では思っております。
>tyugakujyukendouさん
少しでもご参考になったのならば嬉しく思います。
大人の感覚ですと2Aの教材にお金を払う意味があるのか?!と思えるかもしれませんが、簡単すぎるくらいのレベルからスタートしたほうが良いかと思います。スラスラできることが子供の励みにもなると思いますし、子供の「頭の中」は大人とは違いますから。
サピックスでいうところの、線引きに似ている、というのはご理解の通りです。この種の筋トレは毎日すべきものですが、サピックスは2週間に1回なんですよね。
2週間に1回、腹筋100回しても、シックスパックにはなれません。