小1/読書/085:『実験犬シロのねがい』(井上夕香)
娘が小学校の図書館から借りてきた本。133ページ。
①どんなおはなし?
②どうおもいましたか?
③あながたしゅじんこうならば?
娘:「①シロといういぬがじっけんいぬにさせられるおはなし。②ひどかったです。しゅじゅつのあとにてあてもなんにもしてもらっていないからです。③そういういぬをたすけたい。」
・・・ひどかったです、という感想は初めて。どういう内容なのか僕も関心を持ち、全部読んでみました。不覚にも、涙が止まりませんでした。
本質部分が書いてある箇所があったので、引用します。
=quote=
「わたしは、ここの仕事をしながら、いつも考えてるの。大人は、子どもに、うそや、ごまかしをいわずに、大事なことを、きちんと説明して、動物たちが、どんなに、つらい思いをして、人間につくしてくれているかを、わからせなきゃって。人間が、動物をかわいがるんじゃなくて、動物が人間のために、つくしてくれてるってこと。そういう考え方をする子どもが大人になれば、ここペットを送りこむ人もへってくると思う」
「なるほど、そうだよね」
村山さんは素直にうなずいた。
「肉だってそうだな。おれなんて田舎育ちだから、ニワトリをしめるのは子どもの役目だったんだ。けっこうかわいい鳥なんだが、肉にしなきゃなんない。「ありがとよ!」って食べるんだけど、今は、肉屋で売ってるただの肉だもんな」
「もとの姿なんか想像もできないわ。「ありがとよ!」なんて思えないわよね」
「うん。ステーキは、もともと生きてた牛だなんて考えたくないものね。だれだってさ」
みほさんと村山さんの話は、いつまでだっても終わらない。
=unquote=
・・・僕のハンターとしての今年の目標は、娘を猟場に連れていき、僕の精密射撃で負傷したもののまだ命が残り、足がひくひくと動かしながら目を開いて助命懇願するカモを娘に渡し、娘にしめてもらうことです。カモのアスリートとしての筋肉の躍動感が失われ、だらりとなった瞬間に、命を奪うことの実感が経験として娘の両手に感触として記憶されるものと思います。
平成時代の子供は、生態系の中に自分がいることを理解する機会があまりにも少ない。
★この記事エントリー時点の状況:
①サピックス:小1最上位クラス、②公文算数:E教材(=小5)、③公文国語:CII教材(=小3後半)、④漢字検定:8級(=小3)を2016年11月6日に受検し12月1日の発表待ち
★ブログ村ランキング:
本ブログは娘と僕の「反省録」ですが、読者の方のお役に立てば嬉しく思います。お帰りの際に↓をクリック頂けると励みになります。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません