僕の読書メモ:『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』(おおたとしまさ)
アマゾンの同書のカスタマーレビューに投稿してみました。
『なぜ、東大生の3人に1人が公文式なのか?』(おおたとしまさ)
→公文式は単なる「道具」であり、どう「使うか」が重要だ 投稿者 『桜蔭戦記』
本ブログは外部リンクをしない方針なので、良かったらアマゾンで検索してみて下さい。
なかなか面白い本でした。お勧めです。アンチ公文の方にも、公文信者の方にも、また僕のように業者の一つにすぎないと思っている方にも。
尚、カスタマーレビューには書きませんでしたが、著者にはちょっと詰めが甘い箇所がありますね。その代表例がこちら。
=quote=
(p.79)
ビッグデータ解析で教材を改訂
「完璧な教材などあり得ない」「教材の改善点は子供から学ぶ」が公文式の教材改訂の基本姿勢。指導者や本部は互いに事例を共有し、指導法や教材の改善のポイントを常に探している。ただし、思いつきの改訂はしない。指導者の自己満足になる場合が多いからだ。代わりに、必ずエビデンスを示すことになっている。
その際に重要な手がかりとなるのが「生徒記録」である。全国の生徒の生徒記録がデータ化され、本部に集積される。まさに公文式学習のビッグデータである。そのビッグデータを解析していくと、たとえば多くの子供が同じプリントを何度もやり直していることが見えてくる。そこにつまずきのポイントがあることがわかる。指導者や本部がそのつまずきの原因を分析し、教材を改訂するのだ。
公文式では素人が見たら気付かないほどのマイナーチェンジを常にくり返しているので、教材をがらっと大きく変えることはほどんどない。
=unquote=
・・・何も知らずに上記を読むと、公文ってすげーなー、と思うかもしれませんが、僕の手元にはこんな冊子があります。
「数学Fの解答 1998.11 KUMON」
2017年2月でやっている算数F(=小6)の問題の答えは、1998年に発行された解答で採点ができる。つまり、問題も19年間変わっていないと想定される(※問題を変えたが答えが同じになるようにしているとは思えない)。
どこがマイナーチェンジされているのでしょうね。国語かもしれませんね。しかし、著者はほぼ算数に特化して本書を執筆しているので、ちょっとミスリードだと思いました。
僕は、おおたとしまさ氏の著作は好きなので(一次情報に拘る姿勢が特に好き)、今後も読んでいきたいと思います。
★現時点の立ち位置:
①サピックス:新小2最上位-1クラス【2017年1月組分けテストから】
②公文算数:F教材(=小6)【2017年2月17日に算数F終了テスト合格】
③公文国語:DI教材(=小4前半)【2017年1月31日に国語CII終了テスト合格】
④漢字検定:6級(=小5)【2017年2月5日受検で7級(=小4)合格】
★ブログ村ランキング:
本ブログは娘と僕の「反省録」ですが、読者の方のお役に立てば嬉しく思います。お帰りの際に↓をクリック頂けると励みになります。
ディスカッション
コメント一覧
ビッグデータ云々と言われると、確かに多くの子がやり直しているプリントには、躓きのポイントはありそうですよね。ですが、よっぽどの悪問じゃない限り、むしろ躓いてナンボな気もします。
そのまま蹟かせるべきかも。
今月のお教室便りに、英語の3A~Cが3月より改訂されると書いてありました。
改訂そのものは、されている様ですね。
もしかしたら、今回の英語はマイナーチェンジじゃないのかも知れませんが。
Eペンシルのデータ更新の関係上、特別にお知らせがあったようです。英語は取っていないので、詳細は不明なのですが。
>tyugakujyukendouさん
恐らく公文に取材した際に聞いたことを、詳細確認せずに(裏取りをせずに)本に書いてしまった、ということかと思います。ただ、算数以外は改訂されている可能性ありますね。
公文の場合、躓き=退会者、の構図ということもあり、スモールステップでそうならないようにしていく工夫をしているのだと思います。でも、躓きも大切ですよね!
単純に公文凄いな~と思ってしまいました(^o^;)
でも、問題は変わってなくても、解き方の例題?みたいなのの記載が工夫、改良されているのかな?と期待してみたり(^w^)
今、公文の教科変更で悩んでるんですが、算数の先取りってどこまでも進めて大丈夫なんでしょうか?勿論、子どもによって理解度が異なるので、一概には言えないでしょうが、うちの子は割り算、分数の意味をあまり理解していないように感じるのに、計算だけは進んで出来てしまう仕組みに疑問があり、一旦は国語に変更しようか迷っています。
>和咲さん
たしかに、問題以外のところがupdateされている可能性はありますね!
現在小1で算数Eでいらっしゃいますよね?どこまで進めて大丈夫かは、過去のA、B、C、Dの内容をミスなくできるかによると思います。僕の経験上、娘はすぐに忘れます(汗)ので、毎日四則演算をやるようにしています。割り算が弱いなどの問題点が認識されているのでしたら、前の教材に戻るなり、ドリルで補強するなりしたほうが、結果的に進むのが早くなると思います。
算数や国語をやめたりするのはちょっともったいなあと思います。一日に決まった枚数をたんたんとこなすことが公文のコツだと思います。もちろん、費用対効果の問題はありますが、中学受験は小6で塾代だけで150万円くらいはかかるはずですから、そこにかかるコストを減らす効果を考えると、いまのうちに公文などの基礎にお金をかけるのは意味があると僕は思います。
>oinsenkiさん
丁寧な返答有り難うございます。
そうですよね。先生にも子どもはすぐに覚えるけど、すぐに忘れます!と言われました(^o^;)
塾代凄いって聞きます!具体的な金額は分からなかったのですが、そんなにかかるのですね(゜ロ゜;ノ)ノ
公文の算数は良く出来ていて、計算だけは早くなってます。割り算、通分も暗算でしてるのですが、その意味(式のたて方、使い方)は全くしていないので、公文意外でも文章題で補っていくべきですよね?(^o^;)←またまた質問してスミマセン。
子どもと相談して(納得するように説得して?)、公文の国語追加するか決めたいと思います。
>和咲さん
娘を見ている限り、公文で計算力を追求しても、文章題は解けるようになりません。しかし、それでよいと僕は思います。先に四則演算をマスターしてから、文章題に取り組んだ方が良いように思います。簡単にキャッチアップできますので。しかし、、、計算力は簡単にはキャッチアップできないと思います。
公文国語はCIくらいからすごくなってきますよ~。
いつもブログを読ませて参考にさせてもらってます。
うちも小1息子がおり、公文をやってます。
幼稚園の年少さんの頃国語をI年間やっており、BIIまで進み、一旦やめて他の教科をやり、小1で再度国語をスタートしましたが当時やっていたBIIの内容も変わってましたし、BIからBIIにあがる試験の内容も過去のテストが自宅に残っていたので見比べてみましたが三年前とは一問も同じ問題はなく、全く違うものとなってました。国語は結構な量を改定しているようです。
算数はあまり変わらないのですね。勉強になります!
>きょんさん
コメントありがとうございます!国語は頻繁に改定されていること、僕も初めて知りました。もはや「マイナーチェンジ」ではありませんね(笑)。勉強になります。
算数はもう完成度が高い教材ということなのだと思います。あの通り計算問題なので、改訂しようもないと思います(よほどの理由が無い限り)。