小2/博物館/009:世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺跡群
2017年4月29日(土)。
保渡田八幡塚古墳の散策を楽しんだ後、「微笑庵」(みしょうあん)本店を訪問。目的は、群馬県指定品種であるイチゴ「やよいひめ」を使った「ちごもち」。
お店の中で頂きました。口の中に広がる特大やよいひめの甘味と酸味、そして餅の触感が混然一体となり、
娘・妻・僕:「・・・(うっとり)」
ブログを通じて教えて下さり、ありがとうございました。
・・・さて、お菓子を堪能した後は、「富岡製糸場」へ。これも娘の学習目的というよりは、前々から僕も見学したかったので訪問してみました。
妻:「最近、世界遺産に登録されているよね。」
僕:「そうなんだよね。でも、『ああ野麦峠』を読むと分かるけど、官営富岡製糸場は失敗プロジェクトだ。明治時代の生糸輸出して外貨を稼ぎ、それで軍備増強するという戦略はあっていたし、海外技術を輸入するという発想も良かった。しかし、たしかフランス製の高価な機械を揃えてしまったのと、お抱え外国人技師の高コスト体質が原因で、価格競争力が無かった。そして、なにより、長野県諏訪地方のとある日本人が、フランス製機械よりも優秀な製造法を開発し、それがフランス製機械対比でコストが十分の一くらいだったんだ。日本人の創意工夫は凄いものがある。まあこの流れもあり、諏訪地方では精密機械工業が発展していくことになるのだが、、、。
僕が見たいのは、
①どれだけ高コスト体質だったか想像したい。
②フランス製機械を見たい(復元されているだろう)。
③日本の軍備増強を支えるための生糸産業という構図が説明されているか。
ことだね。
尚、生糸生産と聞くと悲惨な女工がイメージされるけど、官営富岡製糸場の女工はエリート集団なので、現実は逆だわな。そして、『ああ野麦峠』の世界でも、生産性の高い一等工女だっけか、ともかく手先が器用でランクの高い女工はひっぱりだこで、貧農が多かった飛騨地方の農家にとっては重要な働き手だったんだ。悲惨だったのは諏訪地方の、出来が悪かった女工の話だ。」
・・・ということを車内で話しながら、訪問。
結論を示すと、もうちょっといろいろできるんじゃないかなあ、と残念な内容でした。生きた「御蚕様」くらい展示しないと、現代っ子は蚕がなんなのか分からないと思うのですが。そして、当時植民地化されていたアジアにおいて幸運にも近代化を果たし、軍備増強のための外貨獲得の先兵として渋沢栄一も絡みながら設立された製糸産業という構図が見えない。どこかに説明されていたのかもしれないけど、僕は見つけられませんでした。
国宝や世界遺産というラベリングをすることは観光資源としては重要だと思いますが、中身が伴わないと長期的には支持されないでしょう。かなり心配になりました。事実、富岡製糸場近辺における半ば廃墟と化した商店街の姿が全てを物語っていると思います。
以下は娘の作文。
=quote=
すごかった富岡製糸場
私は、カイコの歴史の富岡製糸場に行きました。入ったときは、ちょっとこわい感じがしました。
どうやってカイコのまゆの糸を取っていたのか見たら箱ににた物にまゆを入れて水につけて千三百メートル位のまゆの糸のはじっこを見つけてどんどんほどいていきます。全て糸を取った時は、まゆは、とうめいになってさなぎは、死んでしまうそうです。お父さんから聞いたことは、仕事が上手な女の人は、たくさんお金をもらえるそうです。取った糸は、着物などにして糸じたいもアメリカやフランスなどに売ってもらったお金で戦いの道具を買ったりしていたそうです。
また富岡製糸場に行ってみたいです。
=unquote=
■博物館めぐり
小1/博物館/001:国立科学博物館
小1/博物館/002:おがの化石館
小1/博物館/003:埼玉県立自然の博物館
小1/博物館/004:ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画(国立科学博物館)
小1/博物館/005:品川歴史館(縄文時代の大森貝塚を訪問)
小1/博物館/006:アクアワールド茨城県大洗水族館
小2/博物館/007:大英自然史博物館展
小2/博物館/008:「保渡田八幡塚古墳」(古墳時代)と「かみつけの里博物館」
小2/博物館/009:世界遺産 富岡製糸場と絹産業遺跡群
★現時点の立ち位置:
①サピックス:2番目クラス【2017年3月度組分けテストから】
②公文数学:G教材(=中1)【2017年2月17日に算数F合格】
③公文国語:DII教材(=小4後半)【2017年3月17日に国語DI合格】
④漢字検定:6級(=小5)【2017年2月5日受検で7級(=小4)合格】
⑤算数検定:8級(=小4)【2017年4月16日受検、5月8日発表予定】
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ディスカッション
コメント一覧
ちごもちは、期間限定品なので、間に合って良かったです。
生きた蚕は、群馬県桐生市で見ることが可能かと。
桐生織物は、西の西陣・東の桐生と言われた織物です。
渋沢栄一は、埼玉県深谷市に記念館があります。
深谷市は、食べ物でいうと深谷ねぎが有名ですが、渋沢栄一が
発展させた煉瓦産業(東京駅に使われてる煉瓦)も有名です。
ちなみに深谷駅も煉瓦造です。
渋沢栄一を調べ出したら、色々なところに行く機会が増えますね。
>はるたんさん
ご紹介ありがとうございました!