小2/四谷大塚:2017年6月/全国統一小学生テスト(無事に受験&保護者向け説明会)
2017年6月4日(日)、午前。
0900-1030にて受験。国語30分、算数30分。
娘:「国語は全部できた。算数は、時間切れで分からない問題が2問あった。」
とのことですが、国語の漢字(4(2))で「さゆう」を「右左」と書いていたので、自己申告は当てになりません。答えを問題用紙に書き込んでいるものもあれば、ないものもあるので、自己採点の意味が無いのでやめておきます。6月17日(土)から答案返却とのことなので、2週間後の忘れた頃に解きなおして、リトマス試験紙として使わせて頂こうと思います。
・・・さて、子どもが受験中は、保護者は説明会がありました。任意での参加となりますが、勉強になるので参加しました。以下はメモ。
=quote=
・今回の統一試験では全国で16.5万人が受験。
・小3以後は上位50位が決勝戦に進むことになるが、その会場はお茶の水会場だそうだ。今日、お茶の水会場では1,500名前後が受験とのこと。(※自宅から遠いので選択しなかったが、来年はお茶の水校舎まで遠征しようかと思います。)決勝戦は3週間後。
・統一テストは2007年10月が初回。そのときのキャッチコピーが、「さあ、競争だ。」でいまだに変わらない。
・2008年からは小4の決勝戦での上位30位は、米国アイビーリーグの視察団にご招待。
・毎回受験して、データを残してほしい。毎回受験している人ほど、偏差値の伸びが高い統計結果をグラフで表示。
・学力の三要素。①技能、②思考力・判断力、③主体性・多様性・協働性。
・大学入試改革のキーワード。①論理性・課題解決能力、②英語スピーキング試験の導入。自ら求め、自ら学び、自ら解く、アクティブラーニング。
・某校の2016年入試の1(4)。「これまでに算数を学んで感動したことや面白かったこと」を記述。算数の試験に記述。これが学校のメッセージ。
・基礎の徹底が重要。読み(読書)、書き(作文・日記)、そろばん(計算)。読書量が大事。東大生のアンケートでは、無制限に本を買ってもらえた家庭が40.2%。
・漫画と読書の違い。漫画はイメージが与えられるものであり、受け身。読書は自らイメージを構築する。
・「学力は時間の差」、である。小2の6月に偏差値70だった層は、80%の確率で、小6の6月に偏差値70。伸びている、というよりも、その相対的位置を維持しているのが実態。
(※尚、このマトリックスは衝撃的な統計データ。会場からは何の反応もなかったが・・・僕は、あっ、と声を出してしまった。10年前から統一テストを実施している四谷大塚だからこそ出せるデータだと思います。一瞬しか説明されなかったのですが、エッセンスは、①基本的に偏差値は変わらない(小2時点での相対的位置が、小6でも維持されているのが実態)、②上位層は不変、下位層は変動する(四谷大塚は解説していなかったが、僕がマトリックスを分析してとても興味深いとおもったのが、相関性。つまり、小2偏差値70以上の80%が小6でも偏差値70以上となっているが、小2偏差値50前後だと小6偏差値50前後にいる確率は50%、というように、偏差値が下がれば下がるほど相関係数が低くなる。下位層は上へも下へも行くけど、偏差値70以上の層はずっとそのままとなる確率が高い、ということ。)。
・子供の家庭学習。ネガティブなことを言うと、記憶に残る。ポジティブなコメントの方が、成長につながる。
・その他、算数の解説については、結論を求めるだけではなくプロセスを理解することが重要だと。約数などの整数問題にしても、プロセスを理解していないと解決できない。例えば、「12753/12317」を約分する問題。算数においては、結論(答え)を求めることに特化してしまうと、プロセスの理解が曖昧になる。答えではなく、背後にある考え方の理解が大事。特殊テーマについては、5年の夏、6年の夏にやればよい。算数は4~6年の3年でやるプロセス。
・他、私立中学生の日常生活の紹介など。
=unquote=
★現時点の立ち位置:
①サピックス:1番目クラス【2017年5月確認テストから】
②公文数学:G教材(=中1)【2017年2月17日に算数F合格】
③公文国語:EI教材(=小5前半)【2017年6月2日に国語DII合格】
④漢字検定:6級(=小5)【2017年2月5日受検で7級(=小4)合格】
⑤算数検定:8級(=小4)【2017年4月16日受検で8級(=小4)不合格】
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ディスカッション
コメント一覧
なんとも役所的だった四谷大塚がアグレッシブで、緊張します。
塾の営業トークにしても、成績って上位層の壁は厚いですよね。
個人的というか主婦的というか、無料テストや米国招待の費用を出すのは乗り気でなく、四谷大塚に通わせるには躊躇します。
ケチなのかな・・・・。
でも来年再来年は受けさせてみようか・・。
>nnn-bbbさん
面白かったですよ!サピックス組分けのような緊張感もありませんし(笑)。
>小2の6月に偏差値70だった層は、80%の確率で、小6の6月に偏差値70。伸びている、というよりも、その相対的位置を維持しているのが実態。
この「80%の確率」の意味は過去の統計によると小2で偏差値70だった子供の80%が小6でも偏差値70を維持している(あるいはそれ以上)ということでしょうか?
>エルモさん
ご理解の通りです。この統計結果を、四谷大塚は「学力は時間の差」と表現し、学習は早めに開始したほうが良いとの説明でした。しかし、この統計の読み方は片手落ちです。なぜならば、「最上位層の子どもの学力は変わらない」という読み方もあるからです。
ではなぜ変わらないか?
①先天的な資質だから。
②小2で偏差値70以上の層は親の積極関与が濃厚であり、その姿勢が以後も継続するから。
③小2時点でのアドバンテージの存在により子供が自己肯定感をもつことができるのでその後の成長速度を維持できるから。
・・・など、が考えられます。
いずれにせよ四谷大塚の説明は営業ポジションを取ったものと思われます。しかし、統計は統計。それをどう解釈するかが大事ですね。
四谷大塚はアンケートとして、家庭学習時間や読書量についても情報収集していますので、多変量解析でもすれば相関性が分かるはず。しかし、テスト結果以外の「アンケート」はデータの信頼性が低く、あまり役に立たないでしょうね。
僕が四谷大塚ならば、①住所、②生まれ月、というノイズが入らないデータと相関性求めれば、意味のある分析ができると思います。やっているでしょうけど、危ないデータなので公表しないだろうけど。
四谷の説明はちょっとおかしいですね。
低学年から勉強を始めたグループをAとし、高学年から勉強を始めたグループをBとして、それぞれ1万人の母集団がいるとします(簡単のため両方を1万と仮定。母集団を現実の数字に変えても下の結果は同じ)。偏差値70を簡単のため上位2%と置くと、グループAにおいて低学年で上位200名(偏差値70=1万×2%)はグループBが参戦した後の6年生で、上位400名(偏差値70=2万×2%)の中に160名しか入っていないですね。グループBの集団が偏差値70の残りのを占めるのであれば240名、むしろ低学年で勉強しないBの方が上位を多く占めて、いい成績を残せることになります。もちろんグループAの偏差値70未満の人が残りの240名のうちの大部分で占めるようになるのであれば「低学年から勉強」ということもできなくもないですが、少なくとも「低学年で偏差値70の80%が6年生で偏差値70を維持する」という結果だけでは低学年の勉強が効果があったか全く証明していないと思います。むしろ逆の疑問しか生まれません。
偏差値ではなく「低学年で上位100名の80%は6年生でも上位100名を占める」等であれば話は別ですが・・・
>エルモさん
記事にさせて頂きます。