小2/読書:『アンの青春』の翻訳
2017年9月13日(水)、夜。
僕:「うわー、これ全然違うね。雰囲気も違う。」
妻:「何が?」
僕:「『アンの青春』だよ。娘には偕成社文庫をプレゼントしたけど、図書館で村岡花子版も借りてきた。冒頭からして、これだけ異なる。」
=quote=
(1)『アンの青春』(新潮文庫/村岡花子訳)
第一章 怒りっぽい隣人
ある気持ちのいい八月の午後のこと、プリンス・エドワード島の一軒の農家の玄関さき、赤い砂岩の踏段の上に背のたかい、ほっそりした少女がすわっていた。年は『十六歳と半』。灰色のまじめな目、髪の色は友達の女の子たちに言わせると、『金褐色』であった。むずかしいヴァージルの詩の数行に解釈を下そうとのかたい決意を顔に見せていた。
しかし八月の午後は古代詩などを読むよりは夢想にふけるのにふさわしかった。斜面をなした畑は青いもやにつつまれてゆたかな収穫を約束している。(つづく)
(2)『アンの青春(上)』(偕成社文庫/茅野美ど里訳)
第一章 怒れる隣人
八月のある午後おそく、プリンス・エドワード島のとある農場で、背の高い、すらりとした、十六歳半の女の子が、赤い砂岩の上り段に腰をおろした。灰色のひとみは真剣そうで、少女の髪は友人たちにとび色と呼ばれていた。これからベルギリウスのラテン語の詩を解釈しようというのだった。
しかし、なだらかな畑にかかる青いもや、ポプラの木々のあいだをいたずらっぽく吹きぬけるそよ風、サクランボ林のすみにある黒っぽい若いモミのひと群れを背に、燃えたつようにゆれているまっかなケシの花ばな、そんなものでいっぱいの八月の午後は、死語となっている言語などより、夢をみるのにふさわしかった。
=unquote=
・・・村岡花子訳は昭和30年(1955年)。茅野美ど里訳は1991年。
娘には偕成社文庫が良いようです。
妻:「あなたは原書で読んでみたら?」
僕:「それだとさすがに時間かかるから、僕は偕成社文庫でいいよ。というか、文学作品を原書で読んだことないな。」
妻:「あなたが良く読んでいたScientific Americanよりも全然簡単だと思うけど。あの単語分かるんだから。。」
僕:「ロジカルな文書は読めるよ。でも、文学の味わい深いのは分からん。読んだことない。でも読んでみようかな。偕成社文庫読んだ後に原書読めば、雰囲気も分かるだろうし。」
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