僕の学習:毎日新聞の記事「子どもの学力10年追跡調査」(2017年10月20日付)
2017年11月12日(日)。
全統小に関する毎日新聞の記事。永瀬社長が2006年10月に四谷大塚を買収後、2007年11月に開始したんですね。データ収集方法、そしてこのデータをマーケティングに利用するというのは慧眼。
しかし、他に有意な統計が無いから仕方なく、また毎日新聞としても広告主をヨイショしないといけないから突っ込めないとしても、
=quote=
(割愛)
昨年、全国統一テスト開始から10年が経過した。最初に受験した子どもたちが大学に進学するようになり、今回初めて、継続的にテストを受けてきた子どもたちが学力をどう維持、発展させているかを調べた。
その結果、小学5年時に偏差値60以上70未満の子どもの65.7%、同じく偏差値70以上の子どもの91.9%は、高校3年生の偏差値が60以上をキープしていた(グラフ1)。また、小学校時代から継続的にテストを受け、今春、東大に現役合格した138人の小学5年生の偏差値帯を見ると、グラフ2の通り、小学校時代から偏差値が高い子どもが東大に進学していた。
(割愛)
=unquote=
・・・テストオタク達の分析をいくらしても、あまり意味が無いと思うのは、僕だけだろうか。
青春真っただ中で忙しい中学生、高校生が、土日使って外部テストなんか受けるかね?
以下が疑問点。
①母集団を代表しない。小学校時代から継続的に全国統一テストを受験している標本は、大学受験(東大合格者でも良いが)の母集団を代表するとは思えない。全国統一テストを受験し続ける中学生、高校生は相当特殊な層に思える。
②テストの継続率が不明。例えば、全統小の受験者の継続率はどの程度なのだろうか。低学年(小1~3)で受験したものの、その後学業的に振るわなければ受験継続しないだろう。よって継続しない層こそに真実が隠されていると思うが。
③東大現役合格に絞る意図が不明。現役組はナガセからアンケート来たら喜んで回答しただろう。しかし、留年組や他大進学者は書きたくないから回答率が低くてサンプルが集まらなかったのでは。個人情報をそんなに喜んで提供する人ばかりではないだろうし(むしろ現役合格だぜ!と回答しちゃうのは脇甘な気がするが)。
・・・以下が、この統計の改善点と思われる。
a) 受験継続率を示すこと。全国統一テストは、ある程度の知名度は達成した。だから、まだ中学受験の現実に直面していない夢いっぱいの「小1~4」の層が、その後どのような受験継続率となり、受験継続した場合にどうなっていったか。これを示すことが大事。
b) 本気でサンプリングすれば良い。小3の6月のタイミング(=中学受験を意識した層)で、全国で一学年100人程度を無作為に抽出して、モニターとしてその後の試験を受験するためのインセンティブを与えれば良い。試験受ける度に1万円支給すれば、高3まで継続してくれる人は多そうだ(子供のお小遣いとしてはおいしい)。1学年100万円で済むならば安いものでしょう。但し、100名の無作為抽出だと、正規分布前提で偏差値70以上は2名しかいなくなってしまうのでトップ層同行の詳細把握は困難か。もしそうならば、小3の6月での偏差値70以上は100名選んで同じことをやれば良い。
★現時点の立ち位置:
①サピックス:上位7%【2017年10月確認テスト】
②公文数学:G教材(=中1)【2017年3月24日から】
③公文国語:FI教材(=小6前半)【2017年9月24日から】
④漢字検定:5級(=小6)【2017年10月15日に5級合格】
⑤トップクラス算数徹底理解編:小2【2017年8月4日から】
⑥きらめき算数脳:小3【2017年10月1日から】
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