小3/キッズBEE:思考力の正体を改めて考えてみる
2018年4月15日(日)。
昨日の夕方のこと。
一生懸命考えて、4X + 6 になることまでは自力で辿り着いた娘。
娘:「でも、この条件だけでは、Xは求められない。もう一つ条件が必要なはずなのだけど、、、」
探してみても見つからない。
僕:「その線分図でさ、あと5秒で、もっとも当たりそうな答えってなんだ?」
娘:「これ、Xと6が同じに見えるんだよね。だから、実際には6が5個あるんじゃないかな?だから、答えは30cm。」
僕:「それは正解だよ。」
娘:「えええ、そんな当てずっぽうでも、当たることがあるんだ!」
僕:「まあ、最終手段だけどな。では、もう一つの条件を探してみよう。そもそも、図2があるわけだけど、これ使った?」
娘:「使ってないね。」
僕:「使わない条件を問題作成者が提示すると思う?」
娘:「そんなわけないよね。だから使わないと、解けないはずだ。」
僕:「図2でイコールになっているところ探してごらん。」
娘:「うーん、、、あっ!A-青と青-赤が同じだ。これで一次方程式の条件が揃う!」
ということで、解決。
キッズBEEの解説は〇などの記号を使っていますが、やっていることは一次方程式です。文章に書かれた情報の論理構成を解析し、文字式(XでもYでも〇でも良いのだが)に落とし込む作業。公文数学G~Hの発想が直接活きることになります。
やっぱり、キッズBEEの問題を「教える」のは意味がありませんね。教える状況になっているとしたら、それは、残念ながら「現時点では向いていない」ということ。去年、2017年5月に僕が娘にしていたことは、無駄なことだった。自力で解決できないといけない。
・・・ここまで反省録を書いて、「思考力」の正体がなんとなく見えてきたような気がします。思うままに記録してみます。
思うに、算数の才能を持たない人間ほど、公文のような筋トレを毎日真面目に実施し、それなりの高進度に到達すれば、だれでも低学年思考力系算数の頂点であるキッズBEEにある程度対応できるようになる気がします。娘の公文数学の進度はずば抜けて高いわけではなく、都内で100名、首都圏で400名が娘と同等以上の進度です。
「思考力」という言葉に騙されてはいけない気がします。実は、思考力系問題をたくさん解いても、思考力は養われないように思う。なんでだろう。キッズBEEの問題を解く娘を観察した結果を踏まえて、算数で求められる思考力を因数分解してみた。
「思考力」 = 「①論理解析能力(論理視力)」 x 「②着眼能力(切り口)」 x 「③論理展開能力(作業力)」
上記は娘の行動のみをソースとして解析した結果。世の中にはもっと良いフレームワークがあるのでしょうけど、娘の場合はこれで説明が付く。
・・・問題を読んで「分からない」と止まってしまう子どもの場合、①が出来てない可能性が大だと思います。1年前の娘がそうでした。親としては、「教えよう」とするのだけど、気が付くと、「もう1回、問題文を読んでご覧」と言うことが増えている状態。僕も想定外でしたが、公文数学G~H、そして国語GIクラスの抜出し作業は、①に直接効きます(但し、残念ながら、算数Fまで、国語Fまでは、キッズBEEが求める論理解析能力には直接寄与しない)。だから、公文数学だろうが他の方法だろうが、基礎訓練は重要なのだと思います。
そして、個人の資質に近く、センスの問題となってしまうのが②の切り口。これは、鍛えることが困難な能力のように思える。勿論、問題を解けば解くほど見えてくる世界ではあるけれども、才能を持った人間には適わないと思われる。
最後に、③作業力。キッズBEEレベルでも不定方程式は良く見かけます。作業をする、ということは、しっかり手を動かすことなのですが、単に書けば良いものではなく、フレームワークが必要。キッズBEEで見かけたのは、「表にする」「ベン図にする」「消去法で選択肢を消していく」、等。これらは訓練で改善可能な分野ですが、小学生の場合、「細かい文字を綺麗に書ける(=字が綺麗、ということ)」ことが大前提になる気がします。字が汚い子供は相当に苦労するのではなかろうか。つまり、最後の最後で間違える。
★現時点の立ち位置(塾以外):
①公文数学:上位0.6%/H教材(=中2)【2018年1月19日から】
②公文国語:上位1.4%/GI教材(=中1前半)【2018年2月2日から】
③漢字:漢字の要【2017年12月9日から(2017年10月漢検5級合格済)】
④計算:マスター5年【2017年12月22日から】
⑤直球算数:トップクラス算数徹底理解編小3【2017年12月10日から】
⑥思考算数:きらめき算数脳小3【2017年10月1日から】
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