小3/鉄緑会:「鉄緑会へのご案内」の研究
2018年5月17日(木)。
たまには真面目な記事を書いてみます。
GW前。
僕:「(電話のみの受付なので)案内パンフレットを頂きたいのですが。」
鉄緑会:「現在、何年生でしょうか。」
僕:「小学生です。」
鉄緑会:「(慣れているのか全く驚かず)分かりました。では、郵送させて頂きます。」
鉄緑会のパンフレットは、白黒印刷のペラペラの8ページ。
時間ができたので、重要部分を抜粋してみました。ネット上の情報では書いていないことばかりでした。関心がある方は、資料を取り寄せてはいかがでしょうか。読んでおいた方が良いと思いますよ、特にp.7。
=quote=
※太線赤字は、オリジナルが太線黒字。
(p.1)
最小限の努力で最大限の効果を
東大進学有名校に通う諸君は、東大現役合格への大いなる可能性を手中にしています。しかし、現実には、高校受験がないという甘えも手伝い、開成、筑駒、桜蔭といった学校でも、東大現役合格率は3割程度にとどまっています。
中学・高校の6年間は、受験のためだけにあるのではなく、人格形成にとっても大切な時期です。しかし、大学受験を避けて通るわけにはいかないのも事実です。
効率的に東大合格に必要な学力をつけ、その上で読書なり、クラブ活動なり、はたまた受験の領域を超えた学習なりに取り組み、将来への素地を養ってもらいたい。それが鉄緑会の希望です。
(p.4)
鉄緑会指導方針
(1)英語
英語は論理的に体系化された学問ではなく、生きた言語である。それゆえ、学習には一つの決まった方法があるわけではなく、いろいろな方法が考えられる。現在、学校でとらえている方法は中学と高校の間に学習の断層があることが前提とされており、中高一貫教育の生徒が東大合格レベルの実力をつけるために適当なものではない。そこで、鉄緑会では近年の入試傾向を柔軟に取り入れつつ、東大合格のための、独自のカリキュラムを敷いている。
授業は下記のようなカリキュラムにのっとって進められるが、一方的な講義形態で進めるのではなく、生徒各自の理解度を講師が把握して、確実に習得するまで指導を行う。
①中1
英文法の基礎を学ぶ。特殊な表現や例外などを排除し、中学3年間で学ぶ英文法の骨格を一通り学習する。それにより、英語という日本語とは全く異なる発想に基づく言語の構造を理解し、以後の発展の第1段階とする。同時にリスニングCDを用いて聞き取りや書き取り練習に取り組み、英語の音とリズムの体得をはかる。
②中2
基礎英文法を完成させる。すなわち、文型、主語・述語・目的語・補語、修飾関連といった文の構造を確実に把握できるようにすることを目的とする。そのために、品詞・句・節などの概念を学習し、また中学英文法を一通り学習している利点を活かし、長文読解、作文練習、リスニング演習にも重点を置く。
③中3
特殊な表現や例外を含めて、これまでに学んだ文法事項の総まとめを行う(いわゆる高校英文法の完成)。ここで文法を体系的に捉え直し、理解を確実なものにしていく。そして、文法の知識を十分に活かしながら、英文解釈・作文・リスニングの練習を行う。なお、英文解釈では早期から、大学受験に直結するエッセイ調の文章を取り入れる。
④高1
これまでに理解した文法をもとに、重要構文の学習を通じて英語の体系をもう一度整理する。また、長文の中で一つ一つの文の構造を把握し、いかなる文章をも和訳できるようにして英文和訳を完成させる。作文も構文学習の応用を含めて、より高度なものを行う。あわせてリスニング演習もレベルを上げて本格化させていく。
⑤高2
東大の入試問題は和訳できればよいというものではなく、さらに内容まで理解して初めて正解できるのである。そこで、要約問題、口語問題を含んだ総合問題、リスニングなども含め、英文の内容理解を深める練習を行う。また、作文も単なる日本語の直訳ではなく、日本文の内容をとらえ、その内容を伝えるような英文を書けるようにする。高2終了時点で東大合格水準の英語力を獲得することを目指す。
⑥高3
高2までに培われた総合力を基盤として、リスニング演習を始めとした東大入試に向けた実戦演習を行う。厳選された良問を解きこなすことによって、いかなる問題にも対応できるようにし、東大合格を確実なものとする。その際、毎回の添削を行うことにより、答案を作る要領を習得する。
(2)数学
数学は、英語などに比べてかなり体系化され、履修の順序についても大方の筋は決まっている。ところが現在、一般の教育では中学・高校と、大学入試へ向けての数学を分断しているため、多くの無駄・非能率が生じている。その無駄を省き、能率良く数学を学びとるために、当会の数学カリキュラムでは、中学数学・高校数学の区別にとらわれることなく、各学年の生徒の能力と実際の東大入試問題とを考慮しつつ学習を進める。近年の入試傾向に一早く対応しながら、不要な分野は極力省き、必要な部分にはできるだけ時間を割き、時にはかなり高度な内容のものまで併せて学ぶことにより、東京大学入試での勝利を確実なものとする。
①中1
中1の一年間で中学数学を完了する。ただし中学数学のうち、真に大学受験に必要な事項のみを学習し、他のものはここでは取り上げない。逆に、中学の内容でも大学入試に必要なものは時間をかけ、実際の入試で十分使いこなせるようになるまで練習する。また、数学の論理の基本も、この期間に習得する。
②③中2・中3
高校数学の土台である「方程式・関数・式と証明」などの計算・数式処理に関する分野を中2の間に、「数列・三角関数・指数対数・微分積分・ベクトル」などの文系・理系を問わず東大入試の最頻出となる高校数学の中核分野を中3の間に学ぶ。この2年の期間には、早く正確な計算力の獲得、ベクトル・微分積分などの新しい概念の確実な理解といった基礎的な部分に重点をおきつつ、高校数学全範囲(※)の学習を一通り修了する。中学段階で数学全体を俯瞰することにより、高1以降の発展学習への万全の地盤を築き上げる。(※理系のみに必要となる数学IIIを除く。)
④高1
高校数学全範囲(※)にわたって、中3までの学習を復習することにより基礎を確実に定着させつつ、より発展的な問題を数多く扱うことによって、基本的な入試数学問題に対する取り組み方・思考法を身に付ける。これにより、高2以後の本格的な入試問題演習へのスムーズな移行を可能にする。(※理系のみに必要となる数学IIIを除く。)
⑤高2
ここまでに養成された基礎力をもとに、入試レベルの網羅的な問題演習を行い、弱点のない高い数学力を身に付ける。さらにこれと並行した発展的な講義により、概念理解の深化、思考効率の向上をはかる。高2修了までに東大合格に必要な力を付けることを目的とする。
⑥高3
文系コースと理系コースに分かれて東大入試に対応した実戦的な問題演習を行い、高2までに養った学力をより高め、さらに入試の場でその力を十分に発揮できるようにする。同時にて添削指導によって点を取れる答案を書くコツをマスターし、東大合格を確実なものにする。
=unquote=
・・・ひとことでいうと、先取り学習なんですね。鉄緑会の方針を事例として、「中学受験でも先取りが有効だ」とする意見もあるようですが、僕はそう思いませんでした。以下が理由です。
①受講層が違う。これから能力開発をする夢いっぱいの小学生低学年と、中学受験で一定以上の能力を持つことを証明した中1とでは、大きく異なる。
②難易度が異なる。中学受験でも難しくなるのは小5以後。小5までの先取りは、まあやれば誰でもできるしょう。しかし、小6以後の難易度についていけることを担保しない。あるレベル以上に到達するには、最後は資質なのだろうと思います。
・・・娘は公文の進度はそこそこですが(とはいっても、数学ですら東京都だけで100人も前にいるが)、このレベルの先取りは趣味みたいなもので、実質的な差にはならないと思います。
ただ、先取りに意味が無いわけではなく、「先の進度の視点で現学年の問題を俯瞰できる」ことや、「現学年で塾で学習することが復習の場となるので定着度が増す」メリットはあるかなと思います。
★現時点の立ち位置(塾以外):
①公文数学:上位0.6%/H教材(=中2)【2018年1月19日から】
②公文国語:上位1.4%/GII教材(=中1後半)【2018年4月19日から】
③漢字:漢字の要【2017年12月9日から(2017年10月漢検5級合格)】
④漢字:漢検ステップ4級(=中学前半)【2018年3月31日から】
⑤計算:マスター5年【2017年12月22日から】
⑥思考力算数:キッズBEE過去問【2018年2月25日から】
⑦思考力算数:明日への算数【2018年4月29日から】
(以下は2018年6月キッズBEE大会準備のために中断)
・直球算数:トップクラス算数徹底理解編小3【2017年12月10日かららめき算数脳小3【2017年10月1日から】
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