小3/早稲アカ:2018年8月/サマーチャレンジテスト(問題について)

2018年09月(小3)

2018年9月2日(日)。

 

早稲アカのサマーチャレンジテストですが、問題作成能力の高さに驚きました。内容を見ないでも、以下が全てを示していると思います。

 

①算数と国語、共に100点がいない。

②上位5%を除けば、ほぼ正規分布になっている。

③上位5%以上はロングテールになっている。

④上位層でも時間切れになるような分量。

 

つまり、基礎力も計測できるし、上位層の「ふるい分け」も完璧にできています。

 

小6終了まで経験している人間でないと個別の問題を分析する意味は乏しいのかもしれませんが、低学年の学習でそこまでの俯瞰性は不要でしょう。しょせん低学年であり、まだカリキュラムは始まっていないので。ということで、リアルタイムに小3の子供を持つ親として、問題を見てみました。

 

(1)算数

・大問1

基礎的な計算が8題。

 

・大問2

1~3は基礎的な問題。4も基礎的な立方体の展開図なので、作図すれば間違いようがない。5は立方体の数を数えるのではなく、「正方形」の数を考える。この変化球はいいですね。正答率1%なので、理解している子供は取れる。

 

・大問3

1~3までくると、トップクラス3年相当。この正答率が34%なので、直球算数を自宅学習でしている受験者が約4割(ミスを考慮しても5割)かと思いました。尚、サピックス低学年算数だけやっていても、この3問は取れないはずです。問題傾向が違いますので。よって、だいたい5割程度は自宅学習(と通塾)でしっかり学習しており、残りの5割は何もしていない、ということかと想像しました。

 

4。良い問題ですね。そのままキッズBEEに出てきてもおかしくない。5個はすぐに見つかるけど。正答率1%なので、本当にできる子供は取れている。

 

5。試すだけ。

 

6。トップクラス3年に出てくるような問題。

 

・大問4

作業するだけ。ただ、正答率が20%未満の問題が多いので、大問3までに持ち時間30分を全て使い果たし、大問4を考えることができなかった受験層が5割くらいいたのではないか、と想像します。

 

なので、家庭学習などの対策をせずにこのテストを受験した場合、大問3までしっかり取り切れていれば、十分かと思います。時間切れになるのはスピードとか慣れの問題なので。よって、大問3までの正答率20%以上のものが全部できているかどうか、が大事だと思います。

 

・大問5

正答率が全て20%未満なので、無回答、つまり空欄の子供が多かったと思われます。全て数字を入れて試せばよいのですが、キッズBEEの過去問にも似た問題があるので、やったことがある子供はできたのでは。この問題は、問題の意味を取れたかどうか、が大事なように思います。

 

・大問6

最大でも正答率が12%。ここまで順調に解けた上位層で、時間が余っていた人たちが参加できる問題。どちらかというと、きらめき算数脳3年の問題に似ている。作業すれば良いだけですが、その時間を確保できたかどうか。

 

(2)国語

・大問1

漢字を6問。基礎的ではない問題も含む。

 

・大問2

語彙力。これは完全に基礎。

 

・大問3

漢字の書き順。サピックスでは筆順は見たことがない(と思う)ので、きちんと漢字検定で学習していないと辛いと思われる。ポイントは「算用数字で答えなさい」とあること。この部分を読めていない子供は6点を落として痛い目を見ることになる。

 

・大問4

主語問題。Z会に出てきますね。

 

・大問5

慣用句問題。「気が」から始まるものですが、サピックスの言葉ナビ上巻に含まれていないものもあります。つまり、言葉ナビも網羅性があるわけではないことが確認できました。

 

・大問6

説明文。文章自体は長くないが、読んで内容を理解できるかどうか。

 

1問目の正答率が90%なので、受験生の大半が大問6まで到達し、きちんと文章を読んだことが分かります。以後の問題も、正答率50%前後が多いので、内容を読めたかどうか。自宅学習をしていない層は、大問6まで丁寧に取れたら十分だと思います。

 

ここから先は時間との勝負。

 

・大問7

重松清の登場。心情を読み取れないと、厳しい。国語上位層はここでふるいに掛けられます。難易度的にはサピックスよりも上。しかし、記述が短いので、対応できる子供はできたはず。

 

・・・以上が、リアルタイムで小3を見ていて思ったことです。

 

低学年のテストは「できたかどうか」はあまり意味が無くて(できる方が良いに決まっているが)、①普段やっている学習方法がだいたい合っているかどうかのリトマス試験紙、②穴探し、に使うもの。娘も基礎的な問題を相当落としていますので、課題を発見できてよかったと思います。

 

尚、いわゆる「先取り」(=現学年よりも先のカリキュラムをこなす)している子供が有利になったテストだとは思いません。全て大手塾の現学年カリキュラムであり、内容は基本に忠実。「先に進んでいる子供でないと点が取れないテストだった」、とは思いません。スピードが課題になったはずなので、正確には、「基礎が身についていても処理速度が遅い子供は点が取れないテストだった」かなと思います。

 

 

★現時点の立ち位置:

・低学年最後の年なので、公文を進める。

①公文数学:I教材(=中3)/上位0.5%【2018年8月31日から】

②公文国語:HI教材(=中2前半)/上位1.1%【2018年7月20日から】

③思考算数:きらめき算数脳3年【2018年7月31日から再開】

④漢字:3年生を総復習(漢検・Z会・学研)【2018年6月15日から】

 

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Posted by senki