小3/コメントへの回答:「先行組は投資効率は悪い」のか?
2018年11月25日(日)。
コメントを頂きましたので、記事にさせて頂きます。
=quote=
>四谷もサピックスもさん
いや、サピックスのカリキュラム自体、4年スタートを前提としているので、低学年通塾組は無駄が発生しますよね。また、桜蔭にトップ合格とボーダーライン合格でリターンが同じとしたら、先行組は投資効率は悪い訳ですし、さらに桜蔭とプレステージが変わらない学校(例えば雙葉)にギリ入るので十分とも言えます。
例えば、ホリエモンは東大と慶応では入学難易度が全く異なるのに、社会的評価にほとんど差がないので、東大入試に労力かけるのは無駄と断じています。
先のコメント続きです。
昔に比べ、東大理3入るメリットは少なくなっていますね。従来なら、新設私立医大は東大医学部の植民地のようなところで、私立医大出ても勤務医としての成功は見込めなかった。しかし、今や私立医大もプロパー教員が多く、逆に東大出たからと言って、引く手あまたの状況になく、東大医学部出て当直含め頑張ってもせいぜい有名病院の管理職(院長ではない)というのが実態です。競争相手のレベルも考えれば私立医大に比べて不利とさえ言えましょう。(日本の私立大学の純血主義はひどいので、能力研究実績で劣るプロパー自大学院出身者をお手盛りで博士教員に仕立てるのは普通です。)
ということで、東大医学部に一万分の1の競争に勝ち抜いて入ってもせいぜい100人に一人程度の収入地位しか得られないので、フォトンで先取りを進めるメリットは乏しいと言えます。またその100人に一人の地位収入も概ね医師免許によるものなので、東大他学部には全くメリットがないことを念頭に置く必要があります。
=unquote=
この反省録は2016年6月(=小1)から開始しています。僕は「投資効率」というキーワードを使うことが多く、検索してみると37記事がヒット。しかし、全て「時間投資効率」というコンテクストで使っており、「金銭的な資本投資効率」という意味では使っていない筈です。記憶に無い。
そもそも中学受験レベルで、経済的な教育投資のリターンなんてあるのでしょうか?
経済的な投資、つまり投下した資金に対して意味のあるリターンがあるのは、大学学部入学後のお話だと思います。中学受験も、大学受験も、ほぼ趣味の問題だと思います。現在の日本での雇用環境においては、専門職を除けば一定レベル以上ならば、なーんにも変わらないと思います。皆が努力することをやめたあと、即ち大学入学後がようやく競争のスタートライン。語学学習、資格試験取得、専門スキル獲得、海外大学院留学、こういう経済的な投資のみが、その後の(被雇用者としての)リターンに直結すると思います。
・・・よって、低学年教育へお金を使うことに対する投資効果について議論するのは、大きな疑問です。そもそも、小1から小3の3年間、塾にお金を使ったとしても、たかがしれていませんかね?
①サピックス:約2万円/月(小3で)
②算数塾:約4万円/月(フォトンが一番高いようなのでこれが3年間継続するとする)
③公文2科目:約1.5万円/月(値上げ後)
④合計:7.5万円/月→90万円/年
全部やったとして、ざっくり90万円/年なので、これが3年間で270万円です。
低学年での学習で最も考慮すべきは、時間だと思います。親子でどっぷりと遊べるのは、人生においても低学年のうちだけでしょう。通塾や家庭学習、週末のテスト三昧に時間を使うと、どっぷりと遊ぶ時間が失われます。この一点のみ、注意する必要があると思います。
失った時間は、お金で買えませんので。
★現時点の立ち位置:
・小3なので公文に注力、小4での数国J10を目指す。
①公文:数学I(=中3)/上位0.5%【2018年8月31日から】
②公文:国語HII(=中2後半)/上位1.0%【2018年10月19日から】
③算数:塾カリキュラムでオントラック(+αで市販教材活用)
④語彙:言葉力1100・1200 + 言葉ナビ上・下巻
⑤漢字:現学年小3を深堀り
ディスカッション
コメント一覧
東大にメリットはない、は否定したいです。そして、
東大医学部と算数先取を結びつけて論じるのは、
それこそ先走りな感じでびっくりです。
ただ、3年生年90万の塾代は、安くはないというのが
私の感覚です。他にももしかしたら、教育費はあります
よね。
私は母娘なので、低学年しか一緒にいられない、という
感覚がないのでしょうか。
兼塾もなかなかうまくいかず、家庭学習路線で新小4を
迎えそうです。
お金と私の時間が引き換えになっています。
>nnn-bbbさん
年間100万円使うことが無駄だと思うならば、やらなければ良いだけだと思います。
そもそも塾代をかけることと、効果としての成績向上は、低学年のうちは殆ど相関性はないと思われます。相関性があるならば、皆さん個別指導を活用して金メダル取っています(笑)。ところがどっこい、現実的には成績が振るわないから個別指導を活用している人が大半の筈。
小3終わりまでの主戦場は家庭学習。塾は「何ができないかを確認する場所」です。これを理解していなければ、どれだけお金を使っても結果には結びつかないと思います。
確かに低学年の通塾の有無だけなら、子供一人の生涯通じて270万の差に過ぎません。しかし、実際には高体温の親御さんは幼児教室リトミックに始まって、中高一貫校生向けの塾など、20年間通じて、平均の数倍の教育費を投じることでしょう。(低学年以上の正念場は何度もあるわけですから)
昔、幼稚舎から慶応の子と合コンした時、市役所、司法浪人、都市銀一般職など地味な職業の子が多く、お受験に圧勝してもなあ、と思ったことがあります。フォトンやアルファ1の子も低学年のリードを着地点まで上手く活かしきれるかなあと。
低学年は、習い事が多く塾込みで毎月15万円以上かかっていました^^;。
今は塾が忙しく習い事を減らしたので、あまりお金がかかっていません。習い事を続けている方も多いと思いますが、うちは時間に余裕がなく習い事は減らしてしまいました。能力的に余力がないので、仕方ないです。
>桔梗ママさん
低学年は音楽、運動と大きく伸びますから、そちらに注力したほうが長い人生では役に立つと思います。ただ、時間は有限なので、何に使うかが大事ですよね。
>四谷もサピックスもさん
雇用市場を見ていると、大学はあまりアテにならないなあと思います。卒業して最初の1年くらいでしょうか。ある程度のベンチマークになるのは。社会人3年目ともなれば、その3年間で獲得したマインドセット、基本動作、スキルセット、自己研鑽としての資格取得、が全てだと思います。あと、本人が何をやりたいのか、どんなキャリアを歩みたいのか計画性があること。
中学受験は親の趣味の世界だと思いますし、事実僕は趣味として取り組んでいると自己認識しています。登山するのと変わりません。
高みに登れば、良い景色が見える。
そんなかんじです。実際、高みに立つと色々見えてきますよ。
登るのはどちらも苦しいのも似ていますね(笑)。ただ、中学受験と登山は似ている点も多く、①どの山に登るのか、②コースは、③ペースは、④装備は、⑤エスケープルートは、⑥デッドラインは、などなど。
>nnn-bbbさん
まあ明治大学に行きたくて、サピックス通いというのも妙なので、東大か準じるレベルの学歴は目標にはなってるでしょうね。
で、目標に対して半径五メートルから着想するのが女脳かもしれませんが、複眼的に目標地点から逆算する男脳の発想も合わせてもいいと思います。
さて、戦記さんの親の趣味というのも、それもいいですが、お子さんのリソース(時間労力のみならず遺産でもらえるはずの資産)を投入する以上、投資効率が説明可能なものである必要もあるでしょう。
いや、将棋やバイオリンに没頭させるのと違って、算数に没頭して偏差値上げれば、どうとでも潰しが効くじゃないか。可能性が広がるのに、戦略ミスなんてないだろうという点については、また。
>四谷もサピックスもさん
中学受験の結果は、子供本人の獲得生涯賃金やキャピタルゲインとは、あまり関係無いと思います。この観点からの議論はナンセンス。
しかし、小1から小6にかけて、如何にコストをかけずに目標とする結果を出すか、という観点での議論は有りだと思います。まだ小4以降を経験していないので仮説に過ぎませんが、100万円/年を投資するとした場合に効果がある学年は、以下順だと思います。
小3 > 小4 > 小2 >>> 小5 > 小6 > 小1
小1はまだ幼すぎ。小6はほぼ決まってる。小5は低学年の過ごし方で決まってる。
小3の頭の成長は凄い。小4はその延長、小2は基礎。低学年のうちに、勉強が趣味に近くなり楽しくて仕方なくなれば、セルフドライブかかる。
>oinsenkiさん
小6>小5>小4>小3
は明らかでしょう。小6でロケットスタートして短期合格、少数ながら必ずいますからね。
>四谷もサピックスもさん
小6まで一切何もしてこなくて、いきなり500万円投資しても普通は無理だと思いますよ。。
少数の例外的存在は、あまり参考にならないと思います。もっともリスクが低い、、、というよりは、再現性が高いのが僕の順序だと思います。
>四谷もサピックスもさん
東大狙う必要ない、桜蔭狙う必要ないとのご主張を長々とされてますが。
東大卒の主人曰く、
「努力したことのない人間は努力できなく育つからね。大学名に拘らなくても良いけど、勉強の努力の必要は一生続くからね。癖つけるなら早いうちが良いんじゃない?俺はそんなじゃなかったけど。」
との事です。桜蔭戦記さんが趣味でお嬢さんを努力できる人間に育てる分には良いんじゃないですか。
戦記さんもおっしゃっているように、塾の上位クラスの生徒は勉強を楽しんでやっていると思いますので、塾や習い事はお金はかかるけれど、行かせたいと思う親は行かせれば良いのではないでしょうか。
私は、自分が小学生から習い事や塾に行かせてもらって楽しかったので、子どもにもそのようにしていて、子どもも楽しんでいます。
>桔梗ママさん
大前提から確認ですが
①教育は100組の親子がいれば、100通りあるので、普遍的に正しいやり方などない。
②ネット世界はフェイクニュースの横行する世界なのに加え、教育評論家でもポジショントークもあるので、誰の言うことも鵜呑みにできない。逆にネットで議論して相手を論破することにも意味はない。
③しかしながら、佐藤ママなり、おおたとしまさなり、戦記さんなりの言うことを鵜呑みにあるのではなく、自分の情報源の1つとして参考にするなら意味がある。
>桔梗ママさん
同感です。小4以降にどうなるかは分かりませんが、小3最上位クラスだと、勉強が楽しくて仕方がないお子さんばかりだと思います。勉強、というとどこかしらネガティブな雰囲気ありますが、彼ら彼女らは全く無いですね。知的な鬼ごっこしている感じただと思います。楽しくて仕方がない。
>四谷もサピックスもさん
佐藤ママ、おおたとしまさ、戦記。ビックネームと並べて頂きご馳走さまです^_^。
まー、趣味の世界の話なので、ここいらでストップしましょう。低学年の中学受験勉強の方法論なんて、スキー板のワックスの種類と同じレベルの話です。
すべる時は滑る。
>四谷もサピックスもさん
①②③
その通りですよね。
自分の考えで(愛情を持って)子育てをすれば良いと思います(^^)。
>四谷もサピックスもさんへさん
ということで、サピックスやフォトンで先取りをするのが有利だという話はいいとして、そこまでやる目的は?とそもそものところが知りたいわけです。
目的の合理性関係なく、努力すること自体に意味があるというのや、楽しければ成果関係ないんだ、というのは、ブラック部活ややりがい搾取みたいな感じなので、やはり正しい目標に対して正しいアプローチをするのがいいと思うわけです。
>四谷もサピックスもさん
このブログの一番最初あたりの記事に書いていますが、僕の目的は以下の通りです。
1)無駄を無くす。
2)娘の睡眠時間を確保する。
その為に低学年では基礎の拡充に力を入れました。でも、まあ、趣味の世界の話だと思います。たまたま、テレビゲームではなくて、論理ゲームの方にはまった、という感じです。
>oinsenkiさん
戦術レベルのことだけでなく、30年、50年のスパンでどういう状態を目指すのかという長期ビジョンがいるでしょう。例えば、津田塾出て、高校教師になって、弁護士と結婚して、専業主婦になって、四人子どもを理3入れるためには、逆算して、今何やるかという。そこは、桜蔭東大の準備をしておけば、それより簡単な津田塾は当然行けるという簡単なものではないでしょう。美人で頭がいい、阿川佐和子はそりゃ選り好みしてたからだが、言葉通り、ずっと結婚できなかったわけで。選択肢があることと選択できることは違うからなあ。
>四谷もサピックスもさん
面白い御指摘、ありがとうございます。学びになります。
結論として、僕として娘のキャリア長期ビジョンは有りませんし、作る予定もありません。なぜならば、僕と娘は別の人間だからです。中学受験終了までは僕が戦略を考えて実行しますが、2022年4月以降は娘が自分で考えることになります。
親の役目は、1)まずは健康で長生きすること、2)経済力の確保、3)娘のが学ぶ機会の提供、4)メンター、だと思います。
尚、僕自身は僕自身の人生に対する長期ビジョンは持ち、日々行動しています。
>oinsenkiさん
項羽は劉邦に百戦百勝したのに、天下を失ったように、戦略が正しくないと戦術レベルで挽回はできないですよね。(桜蔭でないけど)片山さつき、山口真由、豊田真由子、菊川玲と戦術レベルで強いのに、否、戦術レベルで強いからこそ、戦略レベルでミスっている人が特に桜蔭系女子には多い印象があります。片山さつきは駿台東大実戦で三回連続一番だったことを鳩山邦夫に自慢して怒りを買ったとか。
中学受験などのマニュアルのある世界と違って、進路選択は正しく家庭の文化資本が試されるわけです。低学年でサピックスやフォトンで先取りを進めても、例えば、お嬢さんは今のペースなら桜蔭に上位1割で入れるでしょうが、小4から始めた場合でも上位半分で入れたでしょうから、特にアドバンテージでもないように思います。
>四谷もサピックスもさん
いや、そんな簡単に合格するとは思えません。。。そもそも受験できるレベルに達することすら困難だと思います。
子供の教育が難しいのは、親と子は別だということだと思います。大学への進路などは、相談されたら協力しますが、僕から娘に何かを積極的に言うことは無いと思います。ただ、「家庭資本」といますか、自然と方向性は決まるのかもしれませんが。