新小4/リブログ:”新小3/読者の方からのコメント:抽象的概念について”
2019年2月24日(日)。
1年前の記事。この読者の方からのコメントは奥が深く、学びになりました。
特に、以下部分です。
=quote=
by omar
2元連立方程式が抽象的と考えるのなら、つるかめ算はまさにそれです。つるとかめ合わせて5匹で足12本なら、これを数式で表すと
X+Y=5
2X+4Y=12
それぞれの式はXY平面上において点の集合体としての2本の直線を意味して、共通解はその交点の座標を表していることをイメージするのが抽象的概念の具体化です。
=unquote=
・・・というのも、2018年12月に、この瞬間を経験したからです。
・2018年12月:小3/公文:数学Iで「このためにこれまでやってきたんだね。」
連立方程式で解いた後、数直線書いて確かめて、「なるほど。」ってやつですね。娘は既につるかめ算も履修済みですが、塾での面積図での解き方に加えて、方程式や数直線で解くやり方も適宜教えています。
意味があるかどうかは全く不明です(笑)。このような遊びができるのが、暇な小3の良いところでした。
★現時点の立ち位置:
・公文からサピックス新4年へシフトを開始する。
①公文:数学J(=高1)/上位0.4%【2019年1月29日から】
②公文:国語III(=中3前半)/上位0.9%【2019年2月5日から】
③公文:英語A①【2019年2月1日から】
④算数:塾カリキュラムでオントラック(+αで市販教材活用)
⑤語彙:言葉力1100・1200 + 言葉ナビ上・下巻 + ことば1200
⑥漢字:小4を学研で深堀り中
ディスカッション
コメント一覧
いつも興味深く読ませていただいています。
ありがとうございます。
娘さん、もう高校数学に入っているということは、
過日行われた都立高の共通校の入試問題などはおできになるわけですよね! すごい!!
新聞の折り込みで問題を拝見しましたが、難しそうだなあと思いました。
さて、戦記さんにぜひお考えを伺いたいのですが、
多くの中学受験塾が(大手なら全てだと思います)方程式を教えないのは何故でしょうか。
数学のことを考えたら、面積図なんて無駄だと思います。どうしてわざわざあんな訳の分からないものを使うんだか!
それともSuicaやfotonのような算数塾では連立方程式で教えていたりするのでしょうか。
>戦記まにあ2さん
SPICAとPhotonです^_^。
方程式は遅いのですよ。GMAT予備校でも、mathは算数的アプローチで解く訓練をうけます。それと同じかと考えます。
消去算なんかは方程式そのものですけど。
返信ありがとうございます、そして痛恨のスペルミス!
お恥ずかしい限りでございます。
たしかに、方程式で処理すると、時間がかかるという面はありそうですね。
面積図は直感的に計算を進めることができそうです。
とすると、公文数学は専ら処理能力向上を目的としてすすめていらっしゃるのでしょうか。
もう一点ひっかかることがありまして。
つるとかめの足の数は離散量ですよね。
それを連続量的に直線のグラフとして捉えることは数学的に不適切ではないでしょうか。
数学には明るくないので適切な表現かはわかりませんが、気になったもので。
>戦記まにあ2さん
公文算数Fまでは「処理能力向上」を明確に意図して進めました。公文数学Gからは、もう完全なる趣味です。事実、やめようとおもった時期もありました。しかし、振り返ってみると、1) 処理能力が劇的に上がる、2) 方程式を含めて算数レベルの計算処理が自由自在、3) まだ小3なのに中学で学ぶ数学処理を終わらせているのは、受験終了した瞬間に強力なアドバンテージになります。ただ、これは結果論であり、僕が当初企図したことではありません。
つるかめ算は座標軸上で考えることも可能ですよ。
意図が伝わっていないようなので,再度コメントします。
数量には,たとえば人数や個数のような(中間の値をとらない)「離散量」と,一定の割合で給水したときの水槽の中の水の量のような(連続的に変化する)「連続量」があります。
座標平面上で表したとき,直線のグラフとして表現されるものは,あくまでも連続量です。(離散量の場合は,とびとびの点となる)
中学1年の「比例と反比例」でも,中学2年の「一次関数」でも,教科書をみれば,グラフを書かせる題材はすべて連続量で表される場面に限定されています。
つるかめ算の場合,2元1次連立方程式で解くことはできるのですが,明らかに離散量ですから,直線のグラフとして表すのは不適切なのです。
「解ける」(解けているようにみえる)ことと,「ツールを正しく理解し使いこなす」ことは全く違います。算数・数学指導において,離散量と連続量という概念を子どもたちに教え区別させることはありませんが,教える側の人間は明確に区別し,適切に取り扱わなくてはなりません。
子どもが自ら(式の形が同じなので)座標平面上に直線として表現したとしたら,気づいたことを褒めた上で,「ほんとうにそうなるのかな?」と問いかけることで,考えが深まり,概念の正しい理解に近づいていくのではないでしょうか。
>戦記まにあ2さん
記事にさせて頂きます。