小4/テレビ:英雄たちの選択「100年前の教育改革~大正新教育の挑戦と挫折~」

2019年08月(小4)

2019年8月24日(土)。

 

昨夜、娘と一緒にマルゴーを飲みながら見たのですが(紛らわしい文章?!)、今回の英雄たちの選択は、中学受験を考えている御家庭は見ておいた方が良いと思いました。

 

教育史などを知っている方には常識かもしれませんが、僕は履修したことが無いので知りませんでした。

 

(1)大きな流れ

①江戸時代:寺子屋でやることは多種多様。進度別。科目も別。

②明治時代:画一的教育。これはラジオ体操と同じで軍事的要素を含む。

③大正時代:一部の私学が、江戸時代系に戻る。

④昭和時代戦前:再び、軍事的理由から画一的に。

⑤昭和時代戦後:画一的に。工業化に沿う。現在に至る。

 

(2)番組の主要テロップ

・多様さの相対として国家社会が成り立つという考え。

・アクティブラーニングの先駆け。

・そこで得た知識を知恵として生活に戻しやすいものとして。

・教育は事実に基づかねばならない。生徒たちの能力に優劣があるのも事実。その境遇に差があるのも事実。教育の形は児童本位でなければならない。及川平治

・体験は必ず抽象化して考えないといけない。体験で目の前で見たものと、抽象的な化学法則を結び付けて教えられたら、威力がある。

・及川先生の「動的教育法」。動的=アクティブ、ではなく、動的=ダイナミック。子供の自然な思考回路を教室の中で再現。人間は概念に出会って、言葉をつけている。「真理そのものを与えるより、真理の探究法を授けるべき」。

・分団式教育。及川は学習到達度別にグループ分けをし指導していた。しかし、教師は到達度の低いグループに関わる時間が長い。及川自身も動的教育、アクティブラーニングをやるときに、能力差が大きいとできないんじゃないかと気づいていた?。これだけ重要で大変なことを、教師に押し付けることにならないか?アクティブラーニングをやるなら、社会が変わらなきゃダメ。

・アクティブラーニングは家庭教育で最も効果がある。家庭のリソースが、丸ごと学校に出てきてしまう。ものすごい残酷。

・家庭環境に恵まれない子の方が、むしろポテンシャルはある。家庭環境に恵まれている子がどれだけ「問い」を出せるか。本当のポテンシャルは恵まれない環境の子たちにある。

・新教育ブームへの風刺漫画(大正11年 1922年)。入学試験が近づくと、父親「とにかく詰め込んだ者勝ちだからな」。

・大正時代。学歴が立身出世の手段。受験予備校化。

・昭和初期。自由作文も弾圧。生活綴り方事件(昭和15~16年 1940~1242年)。

・与謝野晶子、昭和17年 1942年死去。文化学院閉鎖は1943年。

・及川。軍艦を造るより、人を創れ。

・文化学院の問題点。アジール(聖域)というか、外を見えなくしてしまった。社会を無縁になってしまった。その時、教育は根を失う。

・大正新教育は冬の前にできたつぼみ。戦後にもう一回花が咲くかと思うと、枯れている。

・戦前の軍事化と、戦後の工業化に、マニュアル画一教育は向いている。

・江戸時代の教育を受けた人は、明治の画一教育をおかしいと思っている。大正新教育を受けた人は、戦後の教育をおかしいと思っている。アクティブラーニングや、大正新教育の理念は自由。僕らは、個人が自由であることを知っているのか?改革というよりは、まず疑問を持つことが必要。

 

そして、圧巻だったのは、磯田先生(僕はこの方のファン)。

 

・子馬の綱を引いて、水を飲ませなければいけないという夢。我々はこの社会が行く水場の位置を知らない。もう馬の鼻の感覚をあてにするしかない。

 

 

★現時点の立ち位置:

・資源配分比率:サピックス50%、中学入学後50%

①公文:数学J(=高校基礎)/上位0.2%【2019年01月29日から】

②公文:国語J(=高校基礎)/上位0.5%【2019年05月07日から】

③公文:英語E(=小5)【2019年07月23日から】

④算数:塾カリキュラムでオントラック

⑤語彙:言葉ナビ上下+ことば1200+漢字の要

⑥漢字:小4を深堀り完了、宝物を探す日々

 

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Posted by senki