小5/サピックス:算数基礎トレの効率的な使い方
2020年5月31日(日)。
サピックス生の日課である、「算数 基礎力トレーニング」。かつては、理科基礎トレがありましたが、現在では算数だけなので、通称「基礎トレ」。
この基礎トレの使い方ですが、正しく使えてない方が案外多そう。悲劇や無駄な時間を排除するために、以下段取りをお勧めします。方法論に唯一絶対解はありませんが、僕も一通り経験して方法論を進化させてきましたので、一意見としてご参考まで。
①まず最初に、末尾の「解答」をカッターで切り放すこと。そして、解答は親が管理すること。この作業をせずに子供に基礎トレをやらせている場合、かなりの確率で「後ろの解答を見て写している」悲劇が発生していると思います。サピックスは、この手の初歩的なことは指導してくれませんので、親として自衛しましょう。
②極力、そのまま書き入れること。余白の使い方がうまくなり、テストへの対応力が上がります。しかし、小4までは余白で大丈夫でしたが、小5以後は余白に加えてA5白紙(=公文サイズ)があると、テストと同じくある程度の余白制限下で作業をする良い訓練になります。また、A5用紙ですと、基礎トレにそのまま貼り付けることができて便利なんです。
尚、くり返して解きたいから直接書きこまずにノートにやる、という方法は愚策だと思います。というのも、図形問題などは書きこみが発生しますから。ノートにやりたければ、コピーを取るのが正解です。しかし、基礎トレ自体が「似た問題を繰り返し解く」用に設計されているので、あとで振り返って解き直す、という行為自体が基礎トレの設計思想から外れています。つまり、振り返る暇があれば、毎日真剣に取り切りなさい、というのが設計思想。結論として、「復習することを前提とする」勉強方法は、時間をドブに捨てていると考えます。
③丸付けは極力親が担当すること。僕はサピックスの普段のテキストの丸付けは全部娘にやって貰っていますが、基礎トレだけは僕が担当しています。娘の普段の勉強方法が間違えていると、基礎トレで点を落としますので、早期に課題を把握できるからです。基礎トレは算数基礎の最後の防衛線ですので、子供に丸付けをさせるのはリスキーです。
④時間を計らない方が良い。なぜならば、基礎トレは10問中10問正解して当たり前の問題だからです。サピックステストの大問1~2に該当します。如何に早く解くか、よりは、如何に「確実に取り切るか」が必要となる基礎的な良問ばかりです。なので、100%の正解率を目指す時間の使い方が大事だと思います。尚、時間を計って100%の正答率を目指すお子さんは、レベルの高い使い方をしているな、と僕は思います。娘は残念ながらそのレベルに到達していません。まずは100%取り切る方を優先します。
⑤間違えた場合は、本人に「なぜ間違えたのか?」の分析をさせて、基礎トレに文字情報として記録させる。これにより、月末に振り返ると「なぜ間違えたのか?」、反省することができます。例えば、娘が2020年5月の基礎トレで間違えた問題の隣に、青ボールペンで書いてある反省の文章を抜粋すると以下の通りです。
・未満は含まない。以下は含む。読んでいなかった。
・外角の和が360度ということが分かっていなかった。
・暗算をしたことで間違えた。
・8.4より0.1大きい8.5で、8.5 x 16をすると136になる。136を1引いて135になる。
・表面積を読んでいなかった。
・BDの長さ、という部分を読んでいなかった。
などなど。
娘:「今月の私の間違いの大半が、読んでいなかった、というものが多いね。なので、6月の基礎トレはしっかりと読むように注意しようと思う。パパの言う通り、基礎トレの問題を落とすようでは、テストでの大問1と2を落とす。こんなことやっていると、いくら最後の難問を解く頭脳があったとしても、点数に反映されないから無駄になるしね。」
・・・漢字も計算もそうですが、単純な勉強ほど普段のやり方が重要になります。皆さまのサピックスライフの時間投資効率が良くなりますように!皆でレベルアップして、楽しく2022年1~2月を競争しましょう!
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語HII/上位45%【2020年5月13日から】
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