SenkiChat:「方程式は小学生のうちに教えない方が良い」との意見
2020年12月12日(土)。
SenkiChatのクライアントさんとのチャットです。掲載許可を頂いております。
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(一部加筆修正)
クライアントさん:「こんにちは。小2保護者です。算数ですが、公文とRISUで先取りをしてます。以前より、“方程式は小学生のうちに教えない方が良い"との意見をよく聞きます。公文はもうすぐGに入ってしまうので、戦記さんのお考えを伺いたいです。受験算数の特殊算は、問題集を自宅学習のみと考えていて、さっさと中学の先取りに入るつもりだったのですが・・・、"一旦方程式を教えてしまうと、その楽なやり方でしか考えられなくなる" “楽に流されると頭を使わなくなる"と、いろいろな方から言われており、それに対抗するほどのエビデンス(?)を持ち合わせておりません・・・。その点、お嬢様はいろいろな解き方で問題にアプローチし、先取りが大変効いているようにお見受けします。楽に流されてしまう、というようなことはございませんでしたか?」
戦記:「レポートありがとうございます。結論として、小学生の間に文字式の中学数学を学ぶということが、算数的なアプローチを阻害する、ということはありえないと思います。
以下が理由です。
①文字式と方程式を使って解けるような中学受験算数は、平成時代前半までではないでしょうか。最近の思考力系算数問題を、方程式を使って解く、ということは無いと思います。
②文字式の操作をできるようになると、論理解析力そのものが強くなると思います。娘を観察していて思うのは、中学受験算数の難問に対する打ち手の一手目の仮説精度が高くなるような印象です。
、、、なお、僕も娘が小1の頃は「方程式を学ぶことは有害」だと思っていました。しかし、それは大きな誤認識でしたね〜。サピックスは、小1の夏休みに方程式の概念がふつうに出てきますし。もし、この議論のエビデンスを探したければ、公文数学Jフレンズだがサピックス算数が低迷しているお子さんのブログを探すと良いのですが、悪い成績のブログは生存者バイアスがかかっているので、それほど無いのですよね。とはいえ、現実には、公文数学Jフレンズでサピックスの算数も強いお子さん、の方が多いと思います。実際に、小5サピックスのα上位層には公文数学でJフレンズが普通にいますので。
娘を観察している限りでは、数学と算数は全く混ざっていません。むしろ、お互いに高め合う存在かと思います。例えるならば、アナログな算数の世界観と、デジタルな数学の世界観、という論理を二軸持つことで、より本質的な論理を考えることができるようになると思います。記事に書いて良いですかね?」
クライアントさん:「早速ありがとうございます!勿論、記事にしていただいて結構です。アナログと、デジタルの例えがすごくしっくりきました。そういえば、最近の受験算数そのものを見ていませんでした。きちんと自分で一次情報にあたって分析しないといけませんでしたね。スッキリしました、ありがとうございました!」
戦記:「良かったです!」
=unquote=
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語JI/上位10%【2020年12月8日から】
③算数:塾カリキュラムでオントラック
④語彙:パス単準2級+言葉ナビ下巻
⑤漢字:小5の深堀り中
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