ヨンデミー:現役東大生開発の「AI司書」への取材(④筑駒での成績)

2021年01月(新小6)

2021年1月14日(木)。

 

「AI司書」サービスを展開するヨンデミーの代表取締役/笹沼颯太さん@東大経済学部3年への取材記事を、全9回で連載させて頂きます。中学受験→筑駒時代→東大経済学部でヨンデミーを起業→ヨンデミーで何を目指すのか、といった流れの連載になります。

 

 

④筑駒での成績

 

 

戦記:「勉強面ではどういう筑駒生だったのですか?」

 

 

笹沼さん:「最初は、とにかく驚きの連続でした。中学入学後の最初のテストは皆不安なので、頑張って勉強します。もちろん、私も頑張って勉強したんですが、結果は半分より下でした。私は次の学期も頑張ったのですが、それでも半分より下でした。なにこれ、と驚きました(笑)。私は、小学校のときに英語は一切やっていなかったこともあり、英語が当時滅茶苦茶苦手でしたが、入学したら周りには英語の授業で外国人教師と普通に会話しているクラスメイトがいて驚きました。英語については、もう下から数えて何番目の世界でした。おそらく中1のスタートは、周りからは落ちこぼれだと思われていたと思います。」

 

 

戦記:「その後はどうなっていったのですかね?」

 

 

笹沼さん:「その後は、、、そうですね、、、結論からいうと、高3の学校内実力テストが4回あるのですが、その4回とも文系では1位でした。その時は、周りからは「お前いつの間に!」と驚かれました。」

 

 

戦記:「筑駒で1位とか、私には全く分からない世界です(笑)。筑駒は、文系理系でどれくらいに分かれるのですかね?」

 

 

笹沼さん:「年により違います。私の年は、理系100名、文系60名でした。中学入学が120名、高校入学が40名で、合計160名になります。」

 

 

戦記:「高校入学組と中学入学組で、何か違いってありましたか?」

 

 

笹沼さん:「高校進学時に、内部生も高校受験のテストを受けて点数を教えてもらえるのですが、その平均点が恐ろしく違いましたね。高校受験組の方が、はるかに高いですね。とはいえ、最終的な大学受験の合格実績を見ると結果に遜色はありまえん。仲の良さも変わりませんでした。他の私立高校ですと、高校入学組と中学入学組で進度が違うから、別クラスになるとかあるのですが、筑駒はそれがないんです。国立ということもあり、授業進度が公立と同じなんです。学習指導要領からはみ出せない、という特徴があります。4クラスあって、高校入学組も10名ずつ分かれて混ざることになります。筑駒では、学習指導要領の単元はすぐに終わってしまうので、先生が好き勝手に授業を進める時間が長いんです。」

 

 

戦記:「深堀りするかんじなんですかね。」

 

 

笹沼さん:「面白い授業ばかりでしたよ。中学に入学して最初の方の授業で、三平方の定理をやりますよね。たぶん、最初の証明問題だと思います。これを、出来るだけ多くの証明方法を考えましょう、ということで一学期が終わりました。」

 

 

戦記:「濃い授業ですね(笑)。」

 

 

笹沼さん:「三平方の定理の証明は、たしか、15-16通りの証明方法があるんです。これを、先生から「もうちょっと証明方法があるから考えて」と言われながら、それを皆でずっと授業で考えるんです。他の科目でも、先生が自由演技するものが多かったです。」

 

 

戦記:「先取りするというよりは、本質的なことを考える時間が長かった、ということかもしれませんね。」

 

 

笹沼さん:「はい、まさにそうだったと思います。証明問題にしても、証明の方法を暗記するのではなくて、証明の根本にあるところを考えるような時間が長かったです。」

 

 

戦記:「なるほど。そのような経験が、ヨンデミーの創業にもつながっていそうですね。」

 

 

(続く)

 

 

 

 

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・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
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Posted by senki