ヨンデミー:取材「適切なタイミングで読書のレベルを下げてあげる」
2021年3月16日(火)。
先週末も、ヨンデミーの笹沼さんとzoomでディスカッションさせて頂きました。娘の読書の幅を広げるヒントになりますので、記録しておきます。
(zoomにて)
戦記:「先週御紹介頂いたお子さんの成長は興味深かったのですが、成長曲線はお子さんによって異なると思います。他のお子さんの事例を御紹介頂けますでしょうか。」
笹沼さん:「はい、画面をシェアさせて頂きますね。」
戦記:「おお!今度は緑の線が青の線を上回っている事例ですね。」
笹沼さん:「前回のお子さんは半年くらいで赤い線が比較的スムーズに伸びていった事例でした。今回ご紹介するお子さんは、65冊目くらいで赤い線が落ち込んでいることが特徴です。ここで落ち込んだ理由がその前の段階を見て頂くと分かるのですが、50冊目あたりから急激に伸びているんですね。あまりにも急激に上がり過ぎたので、その後落ちているというグラフになっています。お子さんとしては50冊目くらいのときにお気に入りの一冊に出会って、そのあと急激にレベルが上がったのですが、そのスピードが速すぎてお子さんが窮屈になり、AI司書がその状態を解消するためにレベルを下げている、といった構造になります。レベルを下げていることが大事になるのですが、よく保護者様とお話をさせて頂いて話題になるのが、お薦めされた本が簡単に感じるというものです。その根拠がもっと難しい本を読んでいますよ、という御指摘なのですが、では難しい本って何ですか?、と聞いてみたら、”鬼滅の刃のノベライズという分厚い本を読んでいる”という回答が返ってきたことがあります。」
戦記:「うーむ。」
笹沼さん:「そりゃ、読めるのですよ。漫画の読者でもあるお子さんはストーリーも知っているし、読もうという熱量も持っていらっしゃる。しかし、そのノリで他の本を読もうとすると、挫折してしまうことになります。そういった際に適切なタイミングで読書のレベルを下げてあげるとか、お子さんが疲れないうちに適切な対応を取ることが大事になります。そういった、能動的なアクションが大切なのかなと考えます。」
戦記:「そうですよね。でも、我が子の読書というものは親の願望がかなり入りますので、上がってきた読書レベルを下げるという判断をするのは、なかなか保護者目線では難しいようにも思います。」
笹沼さん:「読書はレベルを上げ下げする、そして将来下げることを前提としてレベルを上げるということをやることにより、お子さんの読書力にマッチしたぎりぎりの負荷をかけてあげるという状態を保つことができると考えます。上げ下げをせずにお子さんが快適な読書をしているという状態も、お子さんにとっては負荷がかからないので読書力の向上に繋がらない、という事にもなりがちです。また、上げたものを下げないと負荷がかかり過ぎるということにもなりかねません。この適度な負荷をさぐるためにも、上げたり下げたりを調整して調べていくといったスタンスも大事かなと考えます。」
戦記:「筋肉の筋トレですと、筋肉が破壊される最後の負荷が大事だと思いますが、読書の場合には負荷の上げ下げによる刺激が大事なのかもしれませんね。」
笹沼さん:「はい。読書では負荷をかけすぎると疲れてしまいます。そして、もういいや、という状態になってしまいがちです。お子さんも読書が好きだったが、あることがきっかけで読書が嫌いになってしまうという方もいます。そのあたりの塩梅を気を付けてあげることが大切になると思います。」
(続く)
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語JI/上位6%【2020年12月8日から】
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