ヨンデミー:取材「早い段階で好みの幅を広げてあげる」

2021年03月(新小6)

2021年3月17日(水)。

 

先週末も、ヨンデミーの笹沼さんとzoomでディスカッションさせて頂きました。娘の読書の幅を広げるヒントになりますので、記録しておきます。

 

 

(zoomにて)

 

戦記:「お子さんの読書習慣を確立するために頑張っている保護者の事例は多いと思うのですが、お子さんはどういったことがきっかけで、読書をやめてしまうことが多いのでしょうか。」

 

 

笹沼さん:「一つは本の好みの問題という要素があります。これは学年によって本のジャンルというものマジョリティが変化していくことがあります。低学年の場合の典型例が、動物が主人公だったり、動物が友達だったりするジャンルが多いですよね。中学年になると次第に人が主体となる本が増えてきて、高学年になると魔法を含めたファンタジーが増加していきます。ここで、低学年のお子さんが動物が好きだからという理由で動物の本しか読んでいなかった場合、高学年になった際に、自分が好きな本が見つからなくなってしまうのですね。この時に、読みたい本が見つからなくなり、いつの間にか読書をしなくなっているという状態に突入することになります。保護者の方も日常が忙しいので気が付けないことが多いのですが、いつの間にか読書をしなくなっていたということが多発しています。これを回避するために、早い段階で好みの幅を広げてあげることが大事になります。お子さんの興味の芽をいち早くキャッチし、うまく誘導してあげることが大事です。」

 

 

戦記:「それまでに獲得してきた語彙の観点からも、壁に感じるでしょうね。本が急に難しく感じてしまうことになります。」

 

 

笹沼さん:「満遍なく語彙を獲得していかないと、それまでに触れたことのないジャンルの本に出合うと、苦手意識を持ってしまうことになります。」

 

 

 

 

戦記:「青い線は赤い線と同じような傾向にあると思うのですが、両者から分かることは何なのでしょうか。」

 

 

笹沼さん:「赤い線も青い線も、似たような動き方をしているように見えると思います。でも、赤のピークと、青のピークは少しずれているんですよ。赤のピークが先にきていますが、長さについてはさほど変えていません。難しさを上げて長くなるとお子さまが疲れてしまいますし、集中力も持ちません。なので、難易度を下げつつ同じような長さの本を読んだ後に、また100冊目くらいのところから難易度と長さを徐々に上げるように誘導していることになります。」

 

 

戦記:「私の保護者としての経験なのですが、こういうことを考えて読書の調整をすることは難しいと思います。なぜならば、本源的に一人の保護者として、そこまでするのはできないからです。難易度と長さまで考えて、子どもの為の本選びはしていませんから。少なくとも定量的に説明するのは厳しいですね。」

 

 

笹沼さん:「これを実現するには2つのことが必要です。第一に、お子さんのことを理解している必要があります。第二に、本のことを理解している必要があります。お子さんのことを理解している、というのも簡単なことではないと考えます。親子という関係がある以上、正直に読書のことを報告するというのは厳しいですよね。保護者が、「どうだった?」と聞いても、お子さんは「面白かった!」とか「読めた!」と言いたくなる気持ちは分かります。こういったバイアスをある程度はずし、客観的に見ていくというのがヨンデミーの強さの一つかなと思います。」

 

 

戦記:「第三者と言うキーワードは大事な要素だと思います。保護者からみると我が子は大事な存在ですから、こうなってほしい、こういった本を読んで欲しい、読めるに違いないと考え勝ちだと思います。この点をある程度客観的に考えていかないと、お子さん自身も疲れてしまうのではないでしょうか。」

 

 

笹沼さん:「遠回りだったと思ったのが近道だった、と言うのは良くあることですよね。しかし、遠回りを許容するには一定程度の裏付けが必要となりますから、そういった根拠を示すこともヨンデミーの役割期待の一つだと思います。」

 

 

(続く)

 

 

 

 

★現時点の立ち位置:
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Posted by senki