フォトン算数クラブ:現役小6受験生目線での分析(④授業スタイル)
2021年4月11日(日)。
首都圏中学受験市場の「プラチナチケット」にまでブランド化した、フォトン算数クラブ(以下「フォトン」)に関する分析です。
フォトンは少人数制であることもあり、インサイダーでしか分からないことが多いのですが、インターネット上の掲示板には「誤報」が多いのが印象です。入塾テストの倍率が4-5倍ですから、そもそも本当のことを知っている人は少ないと思います。娘は小3~5のフォトンの正規カリキュラムを終了しましたので、現役小6受験生目線で分析することで、少しでも正しい方向性の情報になればと思います。特に、現小1と小2のお子さんは、12月にフォトン入塾テストが控えていますので、参考にして頂ければと思います。
これまでの記事は以下の通りです。
・2021年03月21日:フォトン算数クラブ:現役小6受験生目線での分析(①サピックスとフォトン実績比較 2011~2021年)
・2021年03月28日:フォトン算数クラブ:現役小6受験生目線での分析(②授業料→立地戦略)
・2021年04月04日:フォトン算数クラブ:現役小6受験生目線での分析(③テキスト=算数の資質を持たないフツーの小学生向け)
さて、今日はフォトンの授業スタイルについて分析してみたいと思います。
娘ですが、フォトンの最上位クラスから最下位クラスまで、満遍なく経験しました。そういえば、娘はサピックスも最下位クラスからα1まで経験していますね。経験の幅が面白いですねw。サピックスでそこそこの成績でも、フォトン生のレベルは驚くほど高いので、大テストでうっかりすると最下位クラスになります。今思えば、幅広く経験できたので良かったですが。
フォトンの授業スタイルですが、以下が特徴だと思います。
①先生の説明が極めて丁寧。もう、フォトンの価値はこれで50%は決定しているように思います。学年+1年の先取りを進めてくれる塾なわけですが、自宅で同じことをやろうとすると、親の週末の時間が飛びますね。昨年春のコロナ緊急事態宣言の時期に、フォトンもサピックスも動画配信をしたので比較することが出来たのですが、雲泥の差でした。サピックスが劣っている、ということではなく、フォトンの説明がずば抜けて合理的なんです。この授業をしっかり聞き、そしてフォトン生はノートに取ります。この基本動作がしっかりしているので、塾滞在時間のインプット効果が大きいと考えます。
②ファックス宿題制度が機能的。翌日までにファックス宿題を提出することが義務となります。これにより、1回目の復習サイクルが確立されるようになります。尚、僕はPDF化してメールで送信していましたが、この方法でもOKなようです。自宅にファックスが無くても大丈夫です。
③「1日2問問題」のサイクルが素晴らしい。小3の初めのほうは、1日1問。以後は、1日2問、過去に間違えた問題をノートに復習します。娘の場合は、1問はフォトンテキストから、もう1問はサピックスで間違えた「宝問」を繰り返し解きました。毎朝の筋トレでやっているものです。これをたんたんと継続することで、宝問問題(※フォトンでは赤丸問題と呼ぶが)を確実に習得することが可能となります。
④同級生が素晴らしい。キッズBee、ジュニア算数オリンピックのファイナリストや、サピックス算数1位がごろごろいます。尚、若干恐ろしいのは、フォトンの最上位クラスだけにいるのではなく、最下位クラスにもちらほら存在します。まあそれだけ大テストがシビアということなのですが。それら仲間と競い合うように授業が進みますので、自然と算数の力が引き上げられることになります。
⑤フォトン生は基本的にサピックスのスケジュールと相性が良い。フォトンとサピックスは仲が良い、、と思われる。サピックスα1-2にフォトン生がたくさんいます。驚くほどたくさんいますね。娘のサピックス校舎では。そして、サピックスとフォトンの関係については、サピックスがフォトンに「托卵」しているというよりは「共生関係」に近いとは思いますが、サピックス側からフォトン側に「各種講習のスケジュール」が送付されたりしているようですので、両塾でうまくやっているようです。このあたり、サピックスの事務担当の方もお子さんファーストで取り組んでいらっしゃるようですので、保護者の視点では見えない世界ですが、サピックスの懐の深さが窺い知れます。まあ、合格実績は双方にカウントされますからね。過去のブログで「(娘の校舎では)サピックスα1はフォトン生だらけ」と書いていますが、多い時で50%は軽く超えており、少ない時でも25%はフォトン生ということのようでした。このあたり、正確な数字は誰も教えてくれませんし、他校舎までは分かりませんが、言い過ぎということは無さそうです。小6サピックスα1でも、フォトン生がごろごろいるのが現実です。
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語JII/上位6%【2021年4月9日から】
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