RISU偏差値リカバリー:国語β版の取材記事(③親御さんとお子さんの家庭内の会話が貧困とも言い切れない)

2021年08月(小6)

2021年8月8日(日)。

 

RISU算数が開始した、偏差値45以下を対象とした「RISU偏差値リカバリー」については、7月に取材して記事として記録に残しておきました。

 

SenkiChatのクライアントさんから、「国語も始めたそうですよ」との連絡を頂いたので、早速取材しました。全3回の連載記事にします。

 

・2021年8月6日:RISU偏差値リカバリー:国語β版の取材記事(①国語で悩んでいる低学年のお子さんが増えている)

 

・2021年8月7日:RISU偏差値リカバリー:国語β版の取材記事(②シャドーイング)

 

・2021年8月8日:RISU偏差値リカバリー:国語β版の取材記事(③親御さんとお子さんの家庭内の会話が貧困とも言い切れない)

 

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③親御さんとお子さんの家庭内の会話が貧困とも言い切れない

 

戦記:「家庭内の会話不足で国語力が伸び悩んでるのでしょうかね?」

 

RISU:「国語で苦しんでいるお子さんに共通するのは、語彙力の弱さです。人それぞれですが、例えば、季節の用語が弱かったりします。しかし、親御さんとお子さんの家庭内の会話が貧困とも言い切れないようです。そもそも、中学受験に低学年から参戦するような御家庭ですから、教育には熱心だからです。」

 

戦記:「読書量の影響ってありそうですか?」

 

RISU:「御家庭で必要最低限以上は読書している家庭でも、国語力で悩む事例が多いですね。読書だけで、語彙や国語力があがる、というほどにはシンプルな構造ではないです。もちろん、読書が重要なことには変わりはありませんが。読書と国語力の関係でいうと、読書量は読解力を必ずしも担保しません。これは、親から見たら何冊読んだのか、ということで把握しがちですが、お子さんがどれくらい深く読んだのか、は親御さんが把握するのがむずかしいからだと思います。実際、弊社では読書量と読解力の関係についてアンケートを取り、読書量が読解力に直接にはさほど貢献していない、というデータも出ています。つまり、読解力向上には読むスピード、つまり読解慣れとも言えることが大事になりますが、読書量の確保だけでは読むスピードを上げることは難しい、というのが現実だと認識しております。

 

国語のテストで求められる読解力ですが、3つのステップに分けて考えることが大事かと考えています。くり返しになりますが、

 

①読むスピード、
②読みの正確さ(飛ばして読まない、文法を押さえて読む)、
③問題の解き方、

 

ですね。それぞれのステップを考えた場合、子どもに寄り添って正しい読み方のトレーニングをした方が効率が良いと考えます。お子さん一人での読書だけで、総合的な読解力の向上には結びつき辛い、と考えています。基礎的な読解力を持っているお子さんは読書時間を有効活用できるとの思うのですが、その基礎的な読解力が無い状態で読書をしても、国語のテストで求められる読解力は伸びないということになります。

 

また、語彙力については、家庭内での会話に依存するのも事実ですが、分からない言葉をそのまま放置しないスタンスが大事なようです。」

 

戦記:「お子さんの国語力がまずい状態にあることを、親御さんはどのようなきっかけで気が付くことになるのでしょうか。」

 

RISU:「RISU塾のお子さんは定期的なテストで知ることになります。中学受験前提のお子さんは、やはり大手塾のテストで現実を知るパターンが多いですね。大手塾ですと、文章を読めていることが前提で、一つ一つの問題の解き方を解説してくれますが、果たしてお子さんがどこまで真に理解しているかは謎です。問題の解説を聞いて、分かったつもりになっていることが大半なのではないでしょうか。そこが機能していないから、国語の偏差値が40以下で安定してしまうことになります。

 

国語力で苦労するお子さんの場合、スピードが遅い子、読み飛ばしが多い子など、お子さんによって解決すべきポイントが異なります。なので、偏差値40以下の場合は、子供向けのオーダーメイドの課題解決でないと、短期間でコツを掴むことは難しいと考えています。RISU偏差値リカバリー国語は、子供向けのオーダーメイドでの解決方法のオプションになれば良いな、と思います。現在はまだβ版ですが、今後3-4か月を目途に正式ローンチまでこぎつけたいです。」

 

戦記:「となると、2021年12月までに目途がつき、塾年度での新学年が始まる2022年1月開始という時間軸えすかね。」

 

RISU:「はい。今後3-4か月で、シャドーイングの方法論については、相当なレベルにまで到達しそうな実感があります。そもそも小学生にシャドーイングは難しいかもしれない、聞かせるだけでも効果があるかもしれない、といった仮説はまだ捨てていませんが、いろいろな方法論を試す予定です。対象にしたいのは、算数と重なる部分もありますが、大手塾に通っていて真面目に頑張っているが国語が低迷して困っていて、家庭内で工夫もしてみたし、国語塾でもダメだった、というお子さんに寄り添いたいと考えています。個別指導に通って国語が改善した、というお子さんならばそれで良いと思うのですが、RISUの場合は、算数のプロダクト開発で磨いた理解のステップに関するノウハウがありますので、この手法を応用することになります。算数は単元のカリキュラムがあるのでこの順番が大事なのですが、国語の文章問題対策って、こういう単元のステップは、なぜかありませんよね?なので、RISUが得意としていて、他社には真似ができない、ステップへの分解をしっかりやることで、低学年国語で苦しむお子さんへの助け舟になれば良いな、と考えています。」

 

戦記:「そうですね。中学受験の低学年化が進んでいますが、塾業界としてもきちんとしたインフラがないと、小1-2というタイミングで各種競争から取り残されてしまい、辛い状態になるお子さんが増加すると思います。成績が急落してそのまま安定推移してしまったら、そこから早期に離脱できる方法論と、そのオプションがあることは世の中に取って良いことだと思います。本日は取材を受けて頂き、ありがとうございました。」

 

RISU:「こちらこそありがとうございました。また、進捗があったら、戦記さんとディスカッションさせて下さい。」

 

戦記:「是非、宜しくお願いします。」

 

(全3回の連載終わり)

 

 

 

 

★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語KI/上位6%【2021年8月6日から】

 

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Posted by senki