新中2/記事レビュー:文春「「ほとんど男子校」だった東京大学で、「女子」としての役割を求められた“生涯最悪の瞬間”」

2023年02月(新中2)

2023年2月8日(水)。

 

・2023年2月6日:文春「「ほとんど男子校」だった東京大学で、「女子」としての役割を求められた“生涯最悪の瞬間”」

 

=quote=

入学してまもなくの頃、クラス飲み会の最中で行われたあのビンゴ大会は、生涯最悪の瞬間ランキング上位に今でも君臨している。

 

「5位の景品は……ボックスティッシュ! って、おい~(笑)」

 

ティッシュが当たったことの、何がそんなに面白いというのか。一瞬怪訝に思ってから、クラスの中でも、同じ中高一貫男子校出身の人間が数人爆笑しだしている意味、中には女子のほうを見遣って忍び笑いしている者がいることに思いをめぐらせたわたしは、やっと理由に思い至り、愕然とした。上品な読者のために念のため説明しておくと、男性のマスターベーション用という意味合いでボックスティッシュが景品に選ばれて、ギャグとして騒がれていたのであった。「わかるかな~」「いや~」と声を潜めている彼らを尻目に、その場を去れたならどんなによかっただろう。他の女子とアイコンタクトでそうした機微を共有しあうほどにはまだ仲良くなくて、彼女たちがわかっているのかわかっていないのかも判別できなかった。

 

わかっていてもわかっていなくても、その素振りをはっきり見せたら、彼らにとって格好のエンターテイメントとなったことだろう。下ネタで笑う空気も嫌だったが、そこに多分にあった、男だけの内輪感、その内輪を盛り上げる装置として使われている外野としての自分、という状況が嫌だった。深夜終電で降り立った地元駅でドロドロの吐瀉物をうっかり踏んでしまったときの気分だった。吐いた奴が悪いのだが、回避できずにこんな目にあっている自分という存在が悪い、という気がしてくるあれ。そんな世界への行き場がない怒りに支配された。

 

金輪際クラスの飲み会に参加するまい、と固く誓ったし、実際彼らもノリが悪くてもっさりしたほうの東大女子には本当は興味がなかったと思うのだが、「今度の飲み会、他の女子来られないらしいんだけど、どう?」というお伺いはたまに来るのだった。マイノリティへの気遣いではあっただろうが、お互い不幸なコミュニケーションだった。

=unquote=

 

東大女子が見ている濃厚な世界観。向き不向きがあることが、よく分かります。

 

 

 

 

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Posted by senki