スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (2) / 桜蔭「周りの状況を気にしすぎている人は大学受験で失敗」

2023年05月(中2)

2023年5月28日(日)。

 

Twitterでの「英語手遅れ問題」の議論をきっかけに、現役東大生への取材を再開しました。僕の資産運用益を原資として、スタディコーチに在籍する現役東大生に対して10個の質問を投げかける形式です。

 

 

・2023年5月21日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (1) / 兵庫県立大学附属「都会の進学校の生徒がどれだけ先取りで且つしっかりと勉強しているか」

 

本日は2回目の取材です。

 

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戦記:「こんにちは。早速ですが、①中学受験での塾、進学先(出身校)、大学受験での塾、東大受験での科類を教えて下さい。」

 

コーチ:「私の場合は、四谷大塚、桜蔭、鉄緑会、理科一類、です。」

 

戦記:「次に、②出身校で大学受験で結果を出せた人に共通する特徴を教えて下さい。」

 

コーチ:「やはり一番に思うのは、集中力があることかと思います。部活とか、好きなアイドルや漫画にのめり込んでいた人は、受験期に勉強にものめり込んで集中して、結果受験で結果を出せた人が多いイメージです。やる時には徹底的にやる精神が大事だったのかなと思いました。また、他の特徴を挙げるとしたら、本番に強いかどうかもあると思います。一発勝負ですから。」

 

戦記:「③出身校で大学受験で結果を出せなかった(と思われる)人に共通する特徴を教えて下さい。」

 

コーチ:「気が散ってしまっている、周りの状況を気にしすぎている人は大学受験で失敗をしているイメージがあります。たとえ長時間勉強しても、合間に別のことをしてしまい、結果勉強の質が下がってしまったのかなと思いますね。また、自分の学力レベルを把握するという意味で他者を比較するのは大事ですが、過剰に他者が何をやっているかどうなのか気にしすぎて、勉強しづらくなったのかなとも思います。」

 

戦記:「流石の王者桜蔭というか、誰かと競争するというよりは、個人競技という風土なのかなと思います。そんななかで、④出身校内で、学力の差が開く時期はいつでしたか。」

 

コーチ:「高2から徐々に、そして高3で差が埋められないほど格段に開くイメージですね。」

 

戦記:「⑤出身校内での成績で中学時代に下位25%に該当した同級生は、どのような大学受験結果になりましたか。」

 

コーチ:「桜蔭では成績順位が公表されないので、どなたが下位25%に当たるのかわからないので、私には分かりませんでした。」

 

戦記:「成績が分からないと立ち位置が分からないわけですから、課題が見えないということにもなり、この辺りも独特なカルチャーだとお見受けします。さて、⑥鉄緑会などの大学受験塾をうまく活用できた人と、できなかった人の違いはなんでしたか。」

 

コーチ:「大学受験塾一概には言えませんが、鉄緑会に限って言えば、テキスト問題集をやり込む、言われた宿題をこなすという計画性、食いついていく気力の有無かなと思いますね。」

 

戦記:「⑦最近、「中1の1学期期末テスト(ないしは3学期末時点)の成績が、大学受験の結果を占う」という説があります。コーチの考えを教えて下さい。」

 

コーチ:「私はそのような説を初めて聞きました。でも、これは中学受験が終わっても大学受験に向けて続けて勉強していくという真面目さを計るという意味で言われているのかなと思いました。確かに、真面目な人は大学受験で成功しやすいと思いますが、他の要因も関わっており、受験まで5年ある中で状況は変わりますので、この伝説はあまり関係ないと思います。中1で真面目でもその後、だらけてしまう人もいますし、逆も然りです。」

 

戦記:「⑧最近、「英語は小学生時代から開始しないと、東大や国公立医学部受験に間に合わない(英語先取りしている人が有利だから)」という説があります。コーチの考えを教えて下さい。」

 

コーチ:「有利だとは思いますが、間に合わないことはないと思います。特に東大をはじめとする受験英語は、英語以外に和訳や要約問題で日本語力が必要になってくるので、英語力で受験英語の出来が決まるとは言えないかなと思います。」

 

戦記:「⑨東大入学時点で大学受験レベルをはるかに凌駕する英語力を持つ学生はどれくらいの割合でいましたか。また、その英語力によって東大卒業後の進路が有利になるとお考えですか。」

 

コーチ:「私は帰国子女の知り合いが多いので、体感2割くらいのイメージですが、実際は全体で見るともっと低いと思います。英語ができれば、キャリアの選択肢が海外まで広がるので有利かと思いますが、入学後も自分で英語力を伸ばすこともできると思いますので、大きな差にはならないように思います。」

 

戦記:「⑩中学受験で燃え尽きてしまう事例も増加しています。コーチングはこのようなリスクを回避しうるものでしょうか。コーチの考えを教えて下さい。」

 

コーチ:「次の目標が見えない、具体的にイメージできず、燃え尽きた後にそのままの状態になってしまうことがあると思います。そこを、手助けするという意味で、コーチングはある程度回避しうると思います。せっかく中学受験での関門を突破して、それがピークになるのは勿体ないですね。」

 

戦記:「本日はありがとうございました。」

 

(以上)

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Posted by senki