スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (7) / 武蔵「学校で塾の内職をしていた人は、あまり結果を出せていなかったイメージ」

2023年07月(中2)

2023年7月9日(日)。

 

Twitterでの「英語手遅れ問題」の議論をきっかけに、現役東大生への取材を再開しました。僕の資産運用益を原資として、スタディコーチに在籍する現役東大生に対して10個の質問を投げかける形式です。

 

 

・2023年5月21日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (1) / 兵庫県立大学附属「都会の進学校の生徒がどれだけ先取りで且つしっかりと勉強しているか」

 

・2023年5月28日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (2) / 桜蔭「周りの状況を気にしすぎている人は大学受験で失敗」

 

・2023年6月4日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (3) / 駒場東邦「中1の実力試験で50位以内の人の半数以上は大学受験でも結果を出していました」

 

・2023年6月11日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (4) / 栄東「大学受験では塾に通っていません、栄東のカリキュラムをフル活用しました」

 

・2023年6月25日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (5) / 聖光学院「鉄緑会などを使っているのは専ら理科三類志望の人たち」

 

・2023年7月2日:スタディコーチ:現役東大生への取材 2023年版 (6) / 福岡県立修猷館「大学受験で成功するのは、周囲の人より早めに受験勉強を始めた人」

 

本日は7回目の取材です。

 

====

戦記:「お時間を頂き、ありがとうございます。早速ですが、①中学受験での塾、進学先(出身校)、大学受験での塾、東大受験での科類を教えて下さい。」

 

コーチ:「私は、サピックスから私立武蔵中学、そして東進から理科一類です。現在は、東京大学工学部航空宇宙工学科3年です。」

 

戦記:「武蔵なのですね。②出身校で大学受験で結果を出せた人に共通する特徴を教えて下さい。」

 

コーチ:「私の場合、いわゆるコロナ世代のため、休校期間中に勉強した人が結果を出しています。そして、学校の勉強も疎かにしてなかった人が結果を出せていますね。反面、塾の勉強ばかりしていた人はあまり受験では結果を残せていなかったイメージがあります。武蔵の特色なのかもしれませんが、学校行事や部活に積極的に参加していた人は大学受験でも成果を出せていましたね。

 

戦記:「なるほど。③出身校で大学受験で結果を出せなかった(と思われる)人に共通する特徴を教えて下さい。」

 

コーチ:「これは、本当の話なのですが、塾の勉強ばかりしていた人ですね。学校で塾の内職をしていた人は、あまり結果を出せていなかったイメージです。」

 

戦記:「④出身校内で、学力の差が開く時期はいつでしたか。」

 

コーチ:「2回ありましたね。1つ目は高校1年生。中高一貫では中だるみしてしまう時期であり、ここで学校の勉強だけでもしっかりこなしていた人はその後も成績はよかったです。2つ目は休校期間中、つまり私の場合は高校3年生の春でした。ここは言わずもがなかと思います。」

 

戦記:「⑤出身校内での成績で中学時代に下位25%に該当した同級生は、どのような大学受験結果になりましたか。」

 

コーチ:「すみません。武蔵は学校内順位も内部の進学実績も出ないので分からないのです。。」

 

戦記:「そうなのですね。。武蔵は桜蔭に似たスタイルなのですか。⑥鉄緑会などの大学受験塾をうまく活用できた人と、できなかった人の違いはなんでしたか。」

 

コーチ:「塾に振り回されなかった人です。塾に振り回され、学校の勉強が疎かになったり睡眠時間を削られていた人はきつそうでした。あとは、塾のブランドに安心してる人もあまりうまくいってなさそうでした。まあ、ブランド塾、とい言えば、分かりますよね?」

 

戦記:「はい(笑)。」

 

コーチ:「ブランド塾に通っていた人はかなり慢心があり、なかなか第一志望に自分の代では受かっていませんでした。」

 

戦記:「このあたり、ブランド塾指定校になるということが、良いことかどうか分かりませんね。学校によっては、良い迷惑だ、と考えているところもありますし。⑦最近、「中1の1学期期末テスト(ないしは3学期末時点)の成績が、大学受験の結果を占う」という説があります。コーチの考えを教えて下さい。」

 

コーチ:「自分の成績に照らし合わせると、それはない気がします。自分は中1の頃はあまり成績は良くなく、そこから勉強法を身につけていって成績を徐々に上げていったタイプです。むしろ中学生の成績で慢心した方が、大学受験に至っては中高一貫組にとっては良く無いように思いますね。」

 

戦記:「⑧最近、「英語は小学生時代から開始しないと、東大や国公立医学部受験に間に合わない(英語先取りしている人が有利だから)」という説があります。コーチの考えを教えて下さい。」

 

コーチ:「こちらも自分の経験をもとに答えると、そんなことはないと思います。実際自分は中学に入ってABCから始めて大学受験では英語が1番な得意教科でした。英語は訓練でどうにでもなると思うので、むしろ後から取り返せないのは数学的考え方的な方な気がします。」

 

戦記:「⑨東大入学時点で大学受験レベルをはるかに凌駕する英語力を持つ学生はどれくらいの割合でいましたか。また、その英語力によって東大卒業後の進路が有利になるとお考えですか。」

 

コーチ:「自分の周りでは帰国子女以外はあまりいなかったと思います。東大生に関しては大体英語の実力は入学時点で同じだと思います。しかし、その英語力も入学後自分がどれだけ勉強するかで活かすも殺すもできるので、入学時点ではあまり関係ないと思います。実際自分も留学を見据えて英語の勉強を再開しましたが、なかなか衰えています。。

 

戦記:「⑩中学受験で燃え尽きてしまう事例も増加しています。コーチングはこのようなリスクを回避しうるものでしょうか。コーチの考えを教えて下さい。」

 

コーチ:「コーチングの一つの役割として、一緒に将来について考えることも自分は大事だと考えています。実際自分の生徒さんとは少し時間が余ったら、一緒に大学の学部を調べたりその話をしています。少し先を生きている人間としてアドバイスできることは、やはり少なくないと思っています。むしろティーチングだとなかなかそこまで手を出せませんよね、大学の学部を調べるなんて。ですので、そこがコーチングの強みでもあると思っています。生徒さんのモチベーションを上げることが、中だるみを防止して、有意義な時間を使うことに繋がると考えます。」

 

(以上)

====

 

 

★現時点の立ち位置:

①公文:英語N、数学N、国語M

②英単語::パス単1級「でる度A」まで復習中

にほんブログ村 受験ブログ 大学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 

Posted by senki