「勉強カフェ」を活用した大人の資格試験勉強(実際に活用しての評価)
2024年10月25日(金)。
僕が「勉強カフェ」の存在を知ったのは、今年2024年5月だ。
ランチタイムでの打合せのために兜町周辺を歩いていたら、「勉強カフェ」の立て看板が偶然目に入ったことがきっかけだ。勉強カフェという、昭和の香りがするストレートな名前に関心を持ち、「これだよこれ!」と思ったのを良く覚えている。
僕は「勉強できる カフェ」や「勉強できる 自習室」 を探していたからだ。使い勝手が良い東京都心の自習室。これは、ありそうで無いサービスなのである。その日のうちに自宅近くにある虎ノ門スタジオの見学予約を入れた。
以後、勉強カフェ虎ノ門スタジオを読書や仕事や資格試験勉強に使ってきたが、現時点で僕が学んだことをブログ記事に残しておこうと思う。勉強カフェに関する口コミ(クチコミ)や評判に関する情報はTwitter上では増えてきたが、まだブログ界には多くないからだ。僕の経験が、勉強場所確保に苦労している社会人の方の参考になれば嬉しく思う。口コミ情報は食べログなどにはあるが、あまり解像度が高くないように思う。
(1)2023年1~10月の宅建勉強で場所に苦労
昨年2023年1~10月に僕は宅建を勉強していたが、勉強場所の確保にはとにかく苦労した。
週末は自宅で朝から晩まで勉強すれば良いと考えていたのだが、現実的にはいろいろな家事が発生したり、また各種誘惑が多い。僕は自分の部屋の中に趣味の自転車を置いているので、この自転車が視界に入る状況で、晴れた週末に自宅にこもって勉強するのはなかなか苦痛である。また、週末は早朝から午前中こそ集中可能だったが、お昼を終えるとどうしてもダラダラしてしまうのが現実だった。
最初は自宅から徒歩5分のところにある図書館の自習スペースを活用しようとした。しかし、①適切なライトが無くて照明が暗く、テキストの文字が読み辛い、②水を含めた一切の食べ物持ち込みができないので長時間の勉強には困る、③図書館の自習スペースはもちろん無料環境なので、いろいろな人が集まるので雰囲気が良くない、④防犯上、バッグなどを置いたままトイレに行くこともできない、ことがすぐに判明した。よって、図書館を活用するプランはたった1日で潰えた。
2023年1月時点では、僕は勉強カフェの存在を知らなかったので、スタバなどのカフェも試してみた。しかし、①やはりライトが無いので長時間テキストを見続ける環境ではなく、②机が小さくてテキストを広げることが難しく、③そもそも長時間占拠することはお店に迷惑なので、結局この案も不採用となった。また、「勉強できる カフェ」や「勉強できる 自習室」で検索してみたが、良い環境を見つけることはできなかった。
よって、消去法的に「自宅しか勉強場所が無い」ことを認めざるを得ず、自宅学習にて宅建勉強を進めることになった。しかし、各種家事が存在するのにそれを見て見ぬふりをして1日中部屋に閉じこもって勉強をするのは、いろいろな意味で疲れた。「家事から逃げよう」としているものではなく、勉強に疲れた際に「家事に逃げてしまう」のである。掃除はいつやっても楽しいイベントだからである。
結果的には2023年10月の宅建に合格することができたが、「仕事や家庭を持ちながらの資格試験勉強には自宅以外の場所という選択肢がある方が効率的」ということを学んだ。
(2)本業オフィスが使いづらかったので勉強カフェを選定
上述の通り、2024年5月に偶然に勉強カフェの存在を知った。当時、本業の仕事もさることながら、各種執筆業務があったことから、試験的に勉強カフェ(虎ノ門スタジオ)を使うことにした。当時の本業オフィスが極めて使い勝手が悪かった(有効に機能しないフリーアドレス、そして慢性的な会議室不足でオンライン会議に支障)ので、長時間滞在する気になれず、日中自由に動ける場所を確保したかった、という事情もある。
料金体系については「全日(06:00~23:00)で18,700円/月」だが、自宅以外に自分の部屋を借りる感覚なので、そのコストに比べたら圧倒的に安い。
勉強カフェ虎ノ門スタジオには1人用の密閉型ブースが2つあり、オンライン会議に重宝した。日中はたいてい空いているのである。また、BGMなどの適度なノイズがあり、勉強スペースでPCのタイピングをしても音が問題にならないという実に快適な環境だった。図書館でパチパチタイピングをした場合、周囲の迷惑となる。
このあたり、勉強カフェに関する口コミ情報や評判を検索すると出てくるが、多少のノイズを許容される環境というのは大事だと思う。もちろん、勉強カフェのオープンスペースで大声で電話をするとかは問題外だが、自腹で勉強スペースを確保しようとする民度が高い人間が集まる場所は、実に治安が良く、そして居心地も良いのだ。
(3)2024年7~10月のIFRS検定の学習で威力を発揮
2024年7月に、IFRS(国際会計基準)を学習する必要が出てきたので、そこからは勉強カフェが学習の場として活躍するようになった。とにかく便利なのである。長時間利用して判明したことを列挙するので、勉強カフェの口コミや評判情報を探している方の参考になれば嬉しく思う。
①ゆったりとした机スペース → 複数のテキストを広げられる
②各種調整が可能な椅子 → 長時間滞在可能
③卓上LEDライトが存在する → 紙のテキストを効率よく読める
④ユーザーの民度が高く、また監視カメラがある → 荷物を安心して置いてトイレに行ける
⑤フリードリンクの存在 → 水筒を持ち込まなくてよい
⑥PC電源の存在 → PC作業にも対応できる
⑦BGMの存在 → これが無いと僅かな音でも気になる
⑧資格試験勉強をしている大人たちに囲まれる → ダラダラしない
尚、僕は勉強時には完全無音環境が好きなので、耳栓にBOSEノイズキャンセルヘッドフォンを装着して、がりがりと勉強することができた。平日はオフィスからの帰路に立ち寄って学習したり、週末は早朝から午前中は自宅で勉強して、ランチ後のダレやすい時間からは勉強カフェに自転車で移動して、またそこから3時間集中するようにして、勉強時間の絶対量を増やしていった。
また、娘の夏休み期間は自宅でのリモートワークができない。1日中、親子が一緒にいると、親子関係も気まずくなるからだ。この逃げ場としても、勉強カフェは重宝した。勉強カフェの口コミ・評判情報にはこの観点でのコメントは少ないが、夏休みの時間に困っている人も多いのではなかろうか。
結果的には、2024年10月のIFRS検定に1発で合格できてほっとしている。合格率が50-80%のテストなのだが、そもそも日本で唯一の予備校であるアビタスの講座が約20万円、そして受験料が約4万円する試験なので、受験者は真面目に受験している。その中での50-80%なので、それなりに大変なのである。
(4)まとめ
2023年10月の宅建試験の反省をもとに、勉強カフェという「自宅以外で勉強可能な場所」を確保することで、2024年10月のIFRS検定では短時間の学習で目標を達成することができた。
理想的には「朝から晩まで閉じこもって集中して勉強できる自宅部屋」を確保することなのだろうが、現実的には難しい人が多いのではなかろうか。そもそも、自宅にこもれる書斎があるというのは、マンション価格高騰が続く都心暮らしには厳しい。
職場や自宅近くに勉強カフェがある場合は、そこを「自分の第二のオフィス」として活用することで、各種勉強(含む読書)や仕事にもプラスの影響があると思う。
以上情報が、大人の学習者の参考になれば幸いである。
★現時点の立ち位置:
①公文:数英国最終教材修了(2024年3月)+数学R
②英検:準1級合格(2024年2月)
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