新中1/記事レビュー:麻布の良問 vs. 日経の視点「中学受験の塾代、3年で「250万円」 世界と隔たる暗記型」

2022年02月(新中1)

2022年2月11日(金・祝)。

 

実に面白い対比なので、記録に残しておきます。

 

・2022年2月11日:Yahoo「2022年中学受験「学校別"良問"出題ランキング」ダントツ1位・麻布の問題で問われた"親子の技量"」

 

・2022年2月11日:日経「中学受験の塾代、3年で「250万円」 世界と隔たる暗記型」

 

簡単に要約すると、前者の記事では「(麻布は)「思考力のある子がほしい、丸暗記の子はいらない」」とあり、後者の記事では「言われたことしかしないという日本教育の象徴が暗記、記憶中心の『インプット教育』だ」として中学受験を批判しています。あれれ、真向から対立しているではないか。

 

過去6年間、中学受験業界をウォッチしていますが、この種のカオスっぷりは6年前から変わっていないように思います。正しく情報を読まないと、害になるように思います。

 

中学受験を経験して、次のフェーズに入ったので理解したのですが、「思考力にふったセレクションをくぐってきた人材が、大学受験で必ずパフォームするのか?」と問われたら、たぶん答えは「そんなことはあり得ません、外国語として英語をこつこつと暗記していかないと大学受験で失敗しますので、きちんとすべき暗記をして、その上での思考力勝負となります」になると思います。話を聞く限り、鉄緑会はそういう思想と思われる。

 

恐らく、マネタイズしやすいからだと思うのですが、中学受験業界では「思考力」という言葉が多用されています。これほど甘美な言葉はありませんね。「暗記しなさい」とか「基礎が大事です」といっても、なかなか塾代に投資しよう、とはなりませんが、「思考力」だとなぜか正当化されます。アタマが良くなるようなイメージがあるからでしょうか。

 

上記の2つの記事が矛盾しないように読むならば、

 

「中学受験で問われる基礎的な暗記絶対量が多いこと」を政府は批判し、塾業界としては「基礎的な絶対量では差が生まれないので思考力系問題で差をつける(ように営業するとマネタイズできる)」という構造のように思います。

 

そして、そもそも公教育である小学校のシステム(現場で努力している先生方に非は無く、国のシステムの問題)に不満があるから中学受験プロセスに参加する保護者が存在するのであり、そのアウトソース先として中学受験塾業界が存在するのは、民間による努力の結果であり保護者にとって救いだと思います。

 

 

 

 

 

★現時点の立ち位置:

①公文:英語KII、数学K、国語J

②英単語:パス単2級を初回暗記中

 

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Posted by senki