小4/公文:国語K140(=高2)と平成18年度(=2006年)桜蔭中学校国語

2019年10月(小4)

2019年10月8日(火)。

 

公文国語K140。世阿弥に関する論証。

 

140なので、140日後。娘が新小5になるころに読み込む文章です。

 

=quote=

美というものは理屈ではない。感覚である。しかも「幽玄」といって表現しようとする美は、これこれこういうものだと説明するわけにはいかないものだ。形として捉えるわけにもいかない。つまり、稽古して習得するということは不可能である。演技の技術なら努力しだいで身につけられるが、「幽玄」は、努力すれば身につくというものではないようだ。これは舞台芸能に限らず何にでも言えることだろう。教えて教えられない感覚というのはあるものである。理論や意思や修業などの埒外に、美的感覚というものはある。

 

観世寿夫『世阿弥を読む』(平凡社)

=unquote=

 

・・・さて、こちらは、有名な桜蔭の国語。平成18年度(=2006年)桜蔭中学校。国語大問1。

 

=quote=

エジプトのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿は、モニュメントを呼ばれる。西欧社会やその他の多くの地域においてさまざまのモニュメントが造り出されたが、その背後にあるのは、ある人や事件の記憶を永遠に伝えたいという強い願望である。もともと「モニュメント」という言葉は(中略)「思い出させるもの」というのがその本来の意味である。人は何かある重要な事件や特別な人の思い出を長く後世に伝えたいと願う。だが人間の記憶は頼りなくはかないものであり、思い出は次第に忘れられていく。そこで、記憶を堅牢な物質の中に形象化して、永遠に伝えようとするのが「モニュメント」である。それは、物質の堅牢性のなかに記憶の形象の保証を求めたものと言ってよい。(中略)

 

高階秀爾『新編・日本美術を見る目』

=unquote=

 

・・・よく、中学受験のレベルの高さを例示する際に引用される問題です。抽象度のレベルが似ています。公文国語K(=高2)は、中学入試国語の最高峰と同レベル、ということです。公文の効用は、「国語>>>算数」なのですが、これは継続してここまで到達した家庭にしか、有難みが分からないのが残念です。

 

娘の公文国語は2019年6月末で、都内で16位、全国では184位です。都内で16位なので、ざっくり60~70名が、首都圏中学受験市場に参加する可能性が高いということになります。全く、レアキャラではない。

 

国語が難しいとかいいますけど、小4でも読めるという事実を指摘している専門家の本に出合ったことが無い。専門家の大半は、やはり古き良き時代に属するのだろうと考えざるを得ません。

 

語彙力 x 読書量 = 読解力。この基本公式を低学年から積み重ねてきた家庭に、途中参加組が国語力で挑もうとすると、確実に「資質」が必要になります。娘のように算数にも国語にも「資質」が無い人間は、最も遠回りだが最も確実な方法で、たんたんと積み重ねていけばよいだけだ。

 

 

★現時点の立ち位置:

・資源配分比率:サピックス50%、中学入学後50%

①公文:数学J(=高校基礎)/上位0.3%【2019年01月29日から】

②公文:国語J(=高校基礎)/上位0.3%【2019年05月07日から】

③公文:英語GI(=中1前半)【2019年10月08日から】

④算数:塾カリキュラムでオントラック

⑤語彙:パス単5級+言葉ナビ上・下+ことば1200

⑥漢字:小4を深堀り完了、宝物を探す日々

 

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Posted by senki