SenkiChat:算数の先取り範囲とその理由についての考察

2020年08月(小5)

2020年8月4日(火)。

 

複数のクライアントさんとチャットをしていて、以下が小1~2の保護者の方のお悩みだそうです。

 

複数のクライアントさんの趣旨:「算数先取りについて悩んでいます。戦記さんは学年+1年をお勧めしているけど、実際には四則計算は小1の終わりに既に算数F(=小6)まで進めていますよね?そして、RISU算数も学年+1年の範囲を超えてやっていると記録されています。だとしたら、学年+1年ではないように思います。」

 

・・・以下の通り解説しておきます。

 

①四則計算や数学代数は、論理の基礎です。学年の範囲を大きく超えて進めても、特に支障はありません。寧ろ、進めれば進めるほど、論理的な考え方が強化されます。

 

②RISUが扱うような算数基礎や特殊算の入口については、これも進めても良いと思います。なぜならば、理解や定着が甘い箇所があればタブレットが判定してくれるからです。

 

③他の中学受験分野の算数、即ち、トップクラスや四谷予習シリーズ系は、学年+1年までにしておいた方が無難だと思います。概念の理解が伴わないと、教わった内容が単なる作業になってしまうからです。過去に娘もチャレンジしたことがありますが、娘のレベルは普通ですので、学年+1年を超えてやった場合、作業はできますが原理原則を理解しておらず無駄でした。ですので、「私の子供は優秀だ!」と確信が持てる方は、学年+1年を超える範囲に進めても良いと思います。理解できるから、です。具体的には、小2でキッズBeeでファイナルに行けたり、小3でジュニア算数オリンピックのファイナル問題に挑戦できちゃう層ですかね。それくらいの能力があるならば、中学受験算数分野の学年+1年を超えてやる意味はあると思います。

 

・・・家庭学習で算数を先取りする場合、「親子間での自習での進め方」になると思います。これ、親子の拘束時間が長い割には、時間投資効率は悪いと思います。親として努力して説明したのに、その説明が間違えているなんてざらにありますから。

 

大事なのは、

 

「適切な方法で、かつ時間分散をさせて、こつこつと教える」

 

ことなのですが、これを上記③のジャンルで学年+1年の範囲を超えて行うのはハードルが高いと思います。一気に教えてもすぐに忘れますし、塾のカリキュラムとは別に家庭学習という形で自己学習をスケジュール通りに進めていくのは親子の精神力が試されます。

 

でも、上記②の通り、RISUのようなタブレットならば、カリキュラムと正誤判定が確立されているので、Fail Fastの思想で学年+1年より進めても弊害が少ないと思います。一言で言うと、「Fail Fastの発想で、ダメモトでもいいから、出来る限り先の世界を覗いておこう!」という使い方ができるのが、タブレット教材の良いところだと思います。これを紙の教材でやるには、あまりに負荷が大きいと思います。

 

以上、夏休みの時間の使い方の参考になれば幸いです。

 

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★現時点の立ち位置:

・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%

①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】

公文:英語HII/上位45%【2020年5月13日から】

③算数:塾カリキュラムでオントラック

④語彙:パス単準2級+言葉ナビ上巻

⑤漢字:小5の深堀り中

 

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Posted by senki