コノ塾:公立高校を目指す「個別指導 コノ塾」への取材 / ③起業した背景と生徒さんの反応

2022年03月(新中1)

2022年3月4日(金)。

 

現在、世界的にEdTechの進化が加速しています。中学受験市場は極めてニッチな市場ですが、実は、「日本における公立高校受験市場」は大きな市場です。この市場において業界を革新するプレーヤーが出現しつつあります。

 

2019年11月に設立され、大型資金調達にも成功した、株式会社コノセル。「コノ塾」というブランド名で、公立高校向けの塾を展開しています。

 

今回、「コノ塾」を率いる田辺理(たなべ さとる)CEOに取材してきました。

 

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③起業した背景と生徒さんの反応

 

田辺さん:「私はUC BerkeleyでMBA取得したあと、コンサルティング会社を経て、Quipper(クイッパー)というオンライン教育の会社に長くいました。その会社がリクルートに買収され、リクルートと一緒になってからは、スタディサプリの事業責任者や新規事業責任者を歴任しました。その中で感じたのは、教育とテクノロジーは相性がよいということです。紙のテキストを開く手間や解答とにらめっこしながら丸付けをするような苦労から解放してくれます。

 

しかし、注意しないといけない点があります。それは、お子様が自らアプリを使い続けるというのは、ハードルが高すぎるということです。学習が継続しません。通信教育を始めたが、続かないのと同じ現象です。

 

教材は作るだけでは意味が無くて、それを個々の生徒さんに最適化して組み合わせて、そして、最後までやりきって頂くところまでが必要なんです。この、やりきってもらう、というゴールのためには、人と場所、つまり先生と教室は必須だと確信しました。そう考えて、コノ塾を立ち上げました。」

 

戦記:「実際に立ち上げてみて、お客さんの支持は得られているのでしょうか。」

 

田辺さん:「起業して2年目ですが、手ごたえを感じています。学力帯を問わず、学力が上がるんです。」

 

戦記:「学力帯を問わず、ですか。」

 

田辺さん:「はい。こちらのデータを見て下さい。」

 

 

 

 

田辺さん:「生徒さんの成績の山が、ぐわっ、と動くんですよ(笑)。これは、定期テストの点数分布です。横軸が点数、縦軸が人数です。青が1学期末で、緑が2学期末です。つまり、青→緑で、全体が高得点にシフトしています。」

 

戦記:「1学期後には、みんなが高得点にシフトしているのですね。2学期のテストの方が簡単だった、ということはありませんかね?」

 

田辺さん:「それがないんですよ。2学期の方が、範囲が広いので難しくなります。こういうデータを見ると、コノ塾をやってよかったと思います。コノ塾に通ってくれて伸びていることもさることながら、一部のトップ層のみならず、これまで勉強に苦戦してきていたお子様も成績が伸びています。これが、あるべき姿だと思います。こういう成果があるので、既存の生徒さんから紹介されてコノ塾を選択頂く件数が増加しています。」

 

田辺さん:「当社は毎回定期テスト結果をモニタリングしていますが、新しく入塾頂いた方の90%は成績が上がっていますし、継続的に通塾頂いている方でも85-90%は成績が改善していますね。」

 

戦記:「カリキュラムはどのように開発されたのですか?」

 

田辺さん:「奇をてらったことは、一切していません。大手塾にいらっしゃった有名な先生達が教務として弊社に入社頂いています。大手塾において「良い先生」とされる先生の指導方法をタブレットに落とし込み、どの先生でも再現可能な状態にしています。」

 

戦記:「シンプルですね(笑)。」

 

田辺さん:「大手塾のベストの先生のカリキュラムを、タブレットが、その生徒さんに合わせてやってくれる。そんな世界観を実現しています。良い先生に誰もが習うことができるようにしたい、というシンプルな考えです」

 

(続く)

 

 

★現時点の立ち位置:

①公文:英語KII、数学K、国語J

②英単語:パス単準1級を初回暗記中

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Posted by senki