新小5/雑考:鉄緑会中1代数を俯瞰する
2020年3月22日(日)。
新小5の3月現在、娘の立ち位置は優秀層から程遠いのが現実です。よって、残念ながら、僕は優秀層に属するお子さんの保護者の視点は分かりません。
上記の制約条件を認識しつつ、現在の娘の立ち位置である「公文数学Jフレンズ・サピックス新小5でのメダリスト・小4女子でのジュニア算数オリンピックファイナリスト」という視点にて、鉄緑会の中1代数を俯瞰してみようと思います。鉄緑会は中1で中学数学の全分野をカバーするので、中学分野を俯瞰することにもなります。
目的は、中学受験が終了する残り1年10カ月で、「何をすべきなのか」という大局観を見失いたくないからです。娘自身も、新小5の3月というか、小4の最後の月というか、このタイミングで鉄緑会のテキストを読むことは意味があると考えます。
分析対象は、鉄緑会の中1のテキストである「数学基礎講座」。尚、幾何は公文数学では扱わないし、中学受験算数ともあまりリンクしない(特に証明問題)ので、今回論考の対象外とします。
以下が思ったことです。
(1)中学受験算数→数学へのギャップは大きい
当たり前ですが、いきなり競技の種類が変わりますね。娘が鉄緑会のテキストを実際に読んでみて驚いたのは、
娘:「数学って中学受験算数みたいな文章題が無いんだね。」
という言葉でした。確かに、連立方程式の用例としての文章題は存在するが、他には文章題はありません。中学受験算数で鍛えられてきたお子さんならば、中学数学にもすぐに適応すると思われますが、それにしてもギャップは大きいです。中学生ともなると生活リズムも変わりますし、思春期が本格的に開始します。よって、このギャップはリスクでしかないので、小学生の間に公文数学H200(=連立方程式)までは終わらせておくことで、このギャップリスクをほぼ解消できるように思います。理想としては、数学I200までやっておくと、鉄緑会の中1テキストの最後にでてくる2次関数も余裕なので、「数学嫌い」になるリスクは低減すると思います。
公文は単あるアウトソース先ですので、公文でなくても良いと思います。低学年でサピックスの成績に可処分時間の全量を投下するよりも、一部の時間を中学数学への準備に割り当てた方が、長い目でみると良い結果になるように思います。公文を使わないならば、数学検定を利用することが代替手段になると考えます。
(2)鉄緑会の問題演習量は少ない
鉄緑会のテキストは、「テキスト」(テキストとは書いていない、無印)と「問題集」から構成されますが、公文生からみたら少ない問題量です。これから分かることは、「厳選された少ない問題演習の数でも理解できるでしょ、君たち」という鉄緑会の設計思想。これは怖い(笑)。
まあ、鉄緑会はテスト類が多そうなので、そこで担保しているのかもしれません。
=quote=
【テスト】
(1)復習テスト
前回の授業内容の理解度をチェックするためのテストです。鉄緑会ではこのテストを非常に重視しています。ほとんどがテキストの問題・例題レベルなので、復習・宿題をしっかりやっていれば必ず合格できます。合格点は70~80点前後。居残った上での間違い直しに加え、不合格の場合は翌週に追試を実施します。
(2)計算テスト
既習範囲から、復習と計算力の養成を兼ねて実施するテストです。満点でないときは、居残って間違い直し・類題を実施します。
(3)総復習テスト
(割愛)
=unquote=
資質を持っていたが為に、中学受験での学習で「絶対的な訓練量」を経ることなく楽々に合格してしまい、中学入学後に求められる絶対量(=英語も数学も必要だと思う)を地道に解くタイプでないと、理解不足のままついていけないということが発生しないだろうか、と危惧します。なので、「居残り」制度なのかもしれませんね、鉄緑会。
(3)ジュニア算数オリンピック的な難問に取り組む意味
「論理的に考える」ということと、「考え続ける集中力」そのものを訓練するようなものであり、数学に限らず、全分野の基礎になると思います。僕の視点では、「論理解析・展開力の土台」そのものを鍛える訓練に見えます。
未就学児や低学年の方は、『明日への算数』は入手した方が良いと思いますが、解説に出てくる「保護者の方へ」というトピックに、このテキストの思想がよく表れています。
=quote=
p.6:「この問題では、日暦算の問題を解く過程で年をまたぐ場合等を考慮することにより、どの分野の問題においても可能性の発送を広げることを意図しています。」
p.8:「この問題では、日暦という限定的な条件の中で、数の性質を利用して条件を整理し、調べつくす訓練をすることを意図しています。」
p.10:「この問題では、与えられた複数の条件の中から、最も有効な優先順位を判断し、利用する能力を訓練することを意図しています。」
p.14:「この問題は、ぼうしの色の問題という古典的な問題を題材にして、論理的思考力の訓練をすることを意図しています。」
p.16:「この問題では、正多面体と図形の対称性、樹形図、ネットワーク理論、ハミルトン線等につながる考え方に触れていただくことを意図しています。
=unquote=
この手の問題で論理力そのものを鍛えておくことで、鉄緑会中1代数への適応能力が上がるように思います。つまり、「10教わったことを10理解する力」。
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語HI/上位45%【2020年3月10日から】



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