小3/公文:広告『東大生が子どもの頃に「公文式」を選ぶ理由』
2018年9月8日(土)。
公文教室から、週刊東洋経済の2018年6月30日号掲載の「広告」冊子が配布されました。
=quote=
東京大学新聞社は2018年3月、現役東大生・東大院生を対象にアンケート調査を実施した。その中で、小学生の頃学習塾に通っていた137人のうち公文式教室(以下、公文式)に通っていた人が35.6%、およそ3人に1人が公文式経験者ということがわかった。
注目すべきは、公文式に通っていた期間だ。2年以上通ったという人が80%以上で、5年以上という人も4割を超えている。教材の進度についても、「算数・数学」「英語」「国語」の3教科いずれも、高校相当以上の内容まで進んだ人が3割以上となっている。中学・高校へ進学後も、授業の理解度が深まったに違いない。
=unquote=
僕:「この広告を読んで、どう思う?」
娘:「公文が凄いってことじゃないの?3人に1人が経験しているんでしょ?」
僕:「こら~。ちゃんと文章読もうよ~。そういうことじゃない。文章がとてもミスリードだよ。だって、"小学校の頃学習塾に通っていた137人"のうちの話でしょ。もし、たとえば10,000人にインタビューして、その全員が回答して、そのうち137人しか小学校で塾に行っていなかったら、どうなる?」
娘:「むしろ、公文やっている方がダメ、という見方になってしまうね。。」
・・・正確に書くと、
「東京大学新聞社が、現役東大生(約14,000名)・東大院生(約13,000名)、のうち、男女229名(=母数の0.8%)を対象にアンケート調査を実施(2018年3月19日~4月2日)。この229名が、アンケート対象母数なのか、有効回答数なのかは不明。ともかく、この229名のうち137名(約60%)が小学校の頃、学習塾に通っており、そのうち公文式に通っていたのが35.6%。でも、公文式だけ、とは書いていない。」
ツッコミポイントはたくさんありますね。
①約27,000名の母集団から、229名は適切に抽出されているのか。
②アンケート調査期間ですが、2月頭から3月末までは春休み。キャンパスにいる人に聞いたのか、オンラインなのか。オンラインだとしたら、どうやって在籍有無を確認したのか(メールアドレス?)。
③229名のうち約40%は小学生の頃に学習塾に通っていない、という情報を無視して良いのか。広告の左下隅に小さく229名と書くのはやめて、本文に書くべきではないか。
④公文式に通っていた、のは事実なのかもしれないけど、実際には「公文式+α」の筈。この「+α」に関する記載が一切無いのは適切か(体験者のコメントとして書いてるけど)。
・・・以上のように思いましたが、僕の思い違いもあるかもしれません。
ただ、以下はミスリードだよなあ。
数字だけ見ると、事実は以下なのですが。
★現時点の立ち位置:
・低学年最後の年なので、公文を進める。
①公文数学:I教材(=中3)/上位0.5%【2018年8月31日から】
②公文国語:HI教材(=中2前半)/上位1.0%【2018年7月20日から】
③思考算数:きらめき算数脳3年【2018年7月31日から再開】
④漢字:3年生を総復習(漢検・Z会・学研)【2018年6月15日から】
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ディスカッション
コメント一覧
こんにちは~( ´∀`)
まあそんな物ですよね。あきらかにミスリードだと思いますよ。付け加えるなら高進度が東大合格に繫がったという部分も、東大生ぐらい優秀な頭脳だったから自然と高進度になったという可能性の方が高いと思います。でも、色々と情報を加工するのはどの会社も大なり小なりやっていますので、このぐらいなら許容範囲でしょう。"日本一美味いラーメン屋"と同じですよ。…こういうミスリード広告(疑惑?)について子供と考えるのも良いですね。これぞ2022年大学入試改革の問題にふさわしいかも知れません。"この広告で事実を正確に捉えていない部分はどこか?"とか。….いつか出題されるかも知れませんよ。(^。^)
>塞翁が馬さん
御指摘の通り、「相関関係」と「因果関係」もごっちゃになっていますね。ただ、これを言い出すと、全ての教育投資において有効性を証明できないことになりますが。
大学入試改革の問題も見てみましたが、本質部分については、だんだんと米国型のGMAT(のCR)やLSATに近づいてきていると思います。そういう選考方法は、大学院以後(プロフェッショナルスクール)にやれば良くて、大学入試で「思考力」なんていう怪しいモノをやる必要は無いと思うんですけどね~。少なくとも日本においては。
統計学は大学の時に900番教室で受けた松原統計以降ほとんど触れていないのでうろ覚えですが、母比率の区間推定をするのは、相当少ない件数でも確からしい値が出るはずなので、229名は妥当な抽出数なのではないでしょうか?
https://bellcurve.jp/statistics/blog/14347.html
こちらでチェックしたところ、
誤差5%、信頼度95%、母比率35%だとサンプル数350、誤差5%、信頼度95%、母比率35%だとサンプル数179ですね。
東京大学新聞社にとって、偏ったサンプリングをする方が大変(公文式をやっていたかを知る方が大変)なので、結構数字的には当たってるんじゃないでしょうかね?
体感的には、幼稚園時代にちょっとやってました的な人はまあまあいました(全体の2割といわれたらそんなものかなーという印象)、高進度の人は少なかったし、中高大の数学の成績と公文には関係は無かったイメージですけどね。公文国際学園出身の方は少々違いましたが。
>サピ卒業生母さん
コメントありがとうございます。サンプリングの絶対数は統計処理できるので良いのですけど、問題は「期間」と「方法」だと思います。春休みにどうやって・・・?
ただ、このサンプリングが母集団の傾向を示すものだとすると、小学校時代に通塾していない層をどうみるか、ますます片手落ちの広告となります。