小4/鉄緑会:中1~3のカリキュラムとテキストの研究

2019年10月(小4)

2019年10月5日(土)。

 

僕は常にゴールから逆算して物事を考えるようにしています。不運にも最難関校に合格した場合は、その先も考えないといけませんので、鉄緑会のカリキュラムとテキストを研究しておきました。

 

「サピックスの常連メダリストですらないんだから、小4の現学年の深堀りでもしておけよ(失笑)」という突っ込みは無しでお願いします。メダル取るための勉強は、単なる時間の過剰投資の趣味の世界なので、興味が無いんです。

 

(1)数学

「テキスト」と「問題集」の2冊構成。前期と後期に分かれますので、一学年で4冊になります。この4冊の厚さは約4cm。数学のテキストは、緑系の色。単色刷りのシンプルな構成。

 

①中1

「数学基礎講座 代数/幾何」(中学数学)。中1の1年間で中学3年までを一気にやる内容でした。ベーシックな内容であり、深堀りせずにとにかく一通り進むかんじです。代数と幾何に分かれていますが、後半くらいからまぜこぜになっています。

 

意外だったのは、現在公文数学Jをやっている娘は、既にこの鉄緑会中1の「代数」は解ける、または授業を聞けば理解して進められる状態にあるであろうこと。これには僕も少々驚きました。それだけ公文数学が良く設計されている、ということになります。

 

しかし、「幾何」はたぶん解説されても分からないはずです。まだサピックスでも先取りでも相似や合同などの深堀りはしていませんので。このあたり、中学でやる「幾何」を少し意識して、小4以後の「図形」を深堀りしておくと、良い訓練になるのだろうと思いました。

 

ということで、中学入学後を見据えて、「代数」対策として公文数学J以後を進めておく、というのは娘のような弱者にとっては最適解であることを確認しました。

 

②中2

「数学基礎講座I」(数学IA)。

 

③中3

「数学基礎講座II)(数学II B)。上記②③で高校数学の全体について学ぶ内容。

 

・・・上記①②③を全ページ読みましたが、「基礎的な内容をがっちり抑える+発展問題も含む」思想のもとに作られたテキストとカリキュラムでした。とはいえ、進度は相当に早い。これは裏を返せば、中1の初めから鉄緑会のカリキュラムに乗らないと、追い付くのは相当に厳しいことを意味します。学校の授業に加えて、自力で数学を進める必要があるからです。忙しい中学校生活の合間に、一人でこつこつと数学を進めるというのは楽ではないと思います。それこそ、「鉄緑会に途中入塾するための勉強」が必要になるからです。

 

(2)英語

数学と同じく、「テキスト」と「問題集」の2冊構成。前期と後期に分かれますので、一学年で4冊になります。この4冊の厚さは約7cm。英語のテキストは、黄色系。単色刷りのシンプルな構成。

 

①中1

「英語基礎講座Basic」。中学英文法の骨格部分をカバー。

 

②中2

「英語基礎講座Intermediate」。中学英文法の完成。

 

③中3

「英語基礎講座Advanced」。高校英文法を体系的に整理。

 

・・・数学と同じく、上記①②③を全部読みましたが、「文法だらけ」というテキストでした。つまらなそう(笑)。これにリスニングCDもありますが、想像以上に「基礎的なことを先にがっちり抑えてしまう」思想のもとに作られたテキストでした。数学と同じく、英語も進度が早いので、途中からこのカリキュラムに乗るのはきついだろうなあ。

 

尚、英語については、やはり中学受験の勉強が本格化する小6夏前までに、a) どれだけ進められるか(理想的には英検準2級)、b) ほそぼそと小6の2月まで維持するか、が課題になると思います。英語の蓄積が全くない状態で、中1からヨーイドンで鉄緑会の英語をやると、たぶん痛い目に遭うであろうことは容易に想像される内容でした。

 

(3)所感

中学入学後の準備を一切せず、中学受験での第一志望校合格にリソースの100%を投下して努力し、「幸運にも」鉄緑会の指定校に合格して鉄緑会に入った場合、周りをみたら「既に楽々とこなす人たちが一定数いる」ことに驚くのだろう、と思います。

 

無論、中学後の勉強にゼロ発進だったとしても、a) 指定校に合格できる実力、b) 中学受験ラストスパートの速度を維持すれば、問題無くついていくことは可能だと思います。しかし、b)の維持は結構難しいのではなかろうか。

 

僕は娘の中学入学後の6年間の戦い方を考える場合、数学・国語・英語は公文でコツコツと先取りを進め、「不幸にも最難関校に合格してしまった場合のリスク」を軽減することに、今後の時間を使うべきであることを確信するに至りました。

 

尚、「鉄緑会」という固有名詞が独り歩きしていますが、入塾を考える保護者は中学3年間くらいのテキストは一読しておくことを推奨します。テキストやカリキュラムの「思想」を理解していないと、我が子の学習のアウトソーシング先である「塾」をうまく活用することができないからです。塾も教材も、使い方が全てです。

 

家を建てるときに、建築家に対して「任せる、あとはテキトーに頼む」とは言わないですよね?

 

★現時点の立ち位置:

・資源配分比率:サピックス50%、中学入学後50%

①公文:数学J(=高校基礎)/上位0.3%【2019年01月29日から】

②公文:国語J(=高校基礎)/上位0.3%【2019年05月07日から】

③公文:英語F(=小6)【2019年09月03日から】

④算数:塾カリキュラムでオントラック

⑤語彙:パス単5級+言葉ナビ上・下+ことば1200

⑥漢字:小4を深堀り完了、宝物を探す日々

 

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Posted by senki