ヨンデミー:取材「読書の複利効果」

2021年02月(新小6)

2021年2月25日(木)。

 

 

ヨンデミーへの取材、、、というよりは、小6サピックスの娘の国語に関する相談から派生して、いろいろとディスカッションしたことの記録です。

 

 

■zoomにて

 

 

戦記:「読書を楽しんでいるお子さんは自ら読書を進めていって、どんどん語彙力を獲得していくことで成長曲線の傾きが上がっていくことになります。しかし、読書をしてこなかったお子さんは、その成長曲線の伸びが緩やかなことになります。これがちょっと怖いのが、時間の経過と共に、この差がどんどんと開いていくことです。娘の小1から新小6までのサピックスライフを観察していて思うのですけど、算数が一気に伸びることはあるかもしれないが、国語が一気に伸びるということは発生し辛いように思います。」

 

 

笹沼さん:「御指摘の通りだと思います。そこに本質がありますね。語彙は相互に関係しているという特徴があります。例えば、海と川は水でつながっているよね、という相互関係です。そういった語彙のネットワークが貧弱だと、新たな概念や語彙に触れたとしても、新たに獲得するのが厳しいんですよ。国語ができるお子さんほど、次につながるポイントを持っていることになりますので、新しい語彙を覚えやすい状態になります。蓄積の差が出てくることになります。」

 

 

戦記:「算数は純粋な論理ですのである程度のパターンを学べば、一定レベルの水準に到達することが可能だと思います。しかし、国語で読書なりの読解経験が不足している場合、ある日「これから国語を頑張ろう」と思ってアクセルを踏んでも、効率良く前に進める気がしません。」

 

 

笹沼さん:「お子さんがどこで語彙を獲得するか、ということが大きなポイントだと考えます。基本的に、お子さんが獲得する語彙の大半は、親が話す言葉なんですよ。親子の会話は日常会話の中で発生するものなので、内容が偏りがちになります。つまり、家庭内の偏った会話環境から飛び出し、新たな語彙に触れるのは、やはり読書なんです。」

 

 

戦記:「語彙のネットワーク効果が大きそうですね。レバレッジが効く、といいますか。これって、資産運用における複利効果とそっくりですね。算数はある程度リニアな単利のイメージですが、国語は複利ですね。」

 

 

笹沼さん:「たしかに。本は、読んでいるから楽しくなり、読めるようになるから他の本を手に取り、更に加速していくという効果が発生します。好循環に入ったお子さんと、そうではないお子さんの間には、決して埋められない差が生じることになりかねませんね。」

 

 

戦記:「新小6保護者として思うのですが、読書については、①いかに早く読書を開始するか、②そして一定のペースでそれを継続する、ということが絶大な効果を産むように思います。」

 

 

笹沼さん:「そうですね。そして、今、読書が苦手になってしまったお子さんは、なるべく早くその状態から回復する必要があると思います。順調に語彙を獲得しているお子さんに追いつくことも大事だと思いますが、大事なのはお子さんが「読書は苦手だ!」と思い込んでいると、いくら時間と労力をかけて勉強しても成果を出すのは厳しいのですよ。読書しても頭に入りませんから。。この苦手意識を払拭してあげるだけでも、その後の国語の学習効率が見違えることになると思います。そこも、早く解決してあげないといけないポイントだと考えています。」

 

 

戦記:「その通りですね。私もSenkiChatでコンタクトさせて頂いているクライアントさんで、国語で苦労されている方も多いのですが、、、親御さんからしたら国語で苦労すると、本当に大変なんですよ。即効性がある解決策はありませんから。塾は、算数・理科・社会はある程度解決できるかもしれないが、読書量不足に起因する読解力不足を解消するのは、塾では厳しいと思います。」

 

 

笹沼さん:「塾は指示語の追い方とかは教えてくれます。しかし、「1回読んで、書かれている状況を頭の中に再現できているか」についてはサポートしてくれませんね。そして、読解に苦しんでいるお子さんに対して塾がなんていうかと言うと、「本を読みなさい」です。」

 

 

戦記:「方向性は正しいですが、how、の視点が無いですね。」

 

 

笹沼さん:「本の読み方を教えてくれないから、悪循環を断つことができないわけです。読書のステップアップは、リニアに伸びていくのではなく、段階的に上がっていくことになります。このレベルアップする適切なタイミングで読書をマッチさせてあげないといけません。早すぎると、「こんなの読めないよ!」と苦手意識を持ったりしてしまいますし、遅すぎるといつまでたっても同種の本を読んでいることになります。丁度良いタイミングで、丁度良い本を提供することが、お子さんの成長速度を最大化する上で大事なのだろうと考えています。」

 

 

戦記:「読書は早く開始した方が良いし、ステップアップの機会を逃すべきではないし、これにより読書の複利効果を獲得することができます。」

 

 

笹沼さん:「読書の複利効果というコンテクストで考える場合、ステップが上がれば上がるほど、金利も上がっていくことになりますね。読み聞かせの際の低学年時の金利というか成長速度が1%だとして、小5とかで大人向けの小説を読み進めているお子さんだと10%以上ではないでしょうか。つまり、早い段階でこの成長速度を上げてあげないと、どんどん差が開くことになります。」

 

 

戦記:「読書により概念が広がるから、その分視野が開けて、成長速度が加速するという仕組みなのでしょうね。政治や宗教、そして哲学と言った概念に触れることで、世界の多様性を目撃することになります。」

 

 

笹沼さん:「そして、それらの概念を獲得することにより、理科や社会への応用も発生してきますね。教科書は結局、文章で書いてあります。読書の進化により、他の科目への波及効果も馬鹿になりません。やはり、いかに早く読書を開始し、成長率を上げた上での複利効果を享受するか。この視点を持つことが大事だと考えます。」

 

(終わり)

 

 

 

 

★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語JI/上位10%【2020年12月8日から】

 

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Posted by senki