新中1/記事レビュー:Yahoo「恐ろしい…中学受験で起きている「悪質な偏差値操作」の実態」
2022年1月1日(土)。
・2022年1月1日:Yahoo「恐ろしい…中学受験で起きている「悪質な偏差値操作」の実態」
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つまり「開成=71」「桜蔭=71」のような偏差値は、入試の難易度を示しているにすぎません。平たく言えば「どれだけ入るのが難しいか」。たとえてみるならばラーメン店の行列のようなものです。
長い行列を見ると、「あれ? このお店おいしいのかな?」と思うのが人情です。「日本人は行列を見ると並びたくなる」ともよく言われますから、一度行列ができると行列が行列を呼び、しばらく長い行列が続きます。
でも、行列ができているからといってそのラーメンが自分の口に合うかどうかはまったく別問題ですよね。ましてや、たまたまテレビや雑誌で紹介された直後だっただけかもしれません。いわゆるインフルエンサーと呼ばれるブロガーがお金をもらってプロモーションしたのが当たっただけかもしれません。できたばかりのお店にもしばらく行列ができるものです。
むしろ自分の口に合うラーメン店に行列ができていないのなら「ラッキー!」と思うはずです。自分の舌が「ここのラーメンはおいしい!」と告げてくれているのに、「でも行列が短いからダメなお店だ」とは思わないでしょう。
偏差値も同じです。自分たちが気に入った学校の入試難易度が低いことはラッキーなことです。逆に偏差値が高い学校は、長い行列に並ぶ価値が本当にあるのかをより厳しく吟味しなければなりません。
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中学受験の各学校の80%合格偏差値を、ラーメン屋の行列に例えるというのは面白い取り組みです。しかし、以下観点から滅茶苦茶なことを言っているなあ、と思いました。
①ラーメン屋の行列に並べば、待ち続ければラーメンを食べることができる(スープが無くならない限り)。しかし、中学受験では行列に待ち続けても入学資格は得られない。
②ラーメン屋は何度でも行けるが、中高一貫校は進学先として1つしか選べない。
③ラーメン屋では最大でも30分くらいで完食できるが、中高一貫校は6年間かけて味わうことになる。
④ラーメン屋ではラーメンの味が大事であり、隣にいるお客さんの動向は関係ないが、中高一貫校は人間関係こそが大事である。
・・・中学受験における各学校の偏差値を、「ラーメン屋の行列の長さ」に例えるのは無理がありそうです。僕が思うに、書く学校の偏差値は「新築マンションにおける販売予定価格」みたいなものだと思います。
なぜならば、
a) 子供の学力もマンションも、基本的にお金を出せば買える代物である。
b) 基本的に住民票を置けるのは1か所のみ。これは学校もマンションも同じ。
c) 数年単位の可処分時間をかけてじっくりと価値が分かることになる。
d) マンション内の人間関係と、中高一貫校における人間関係は、共通点が多そうである。そして、住むなり進学するなりしないと、どうなるかは分からない。新築マンションの場合、隣に誰が住むのか、完全に運である。
e) 学校の偏差値もマンションの価格も、需給で決定している。
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語KII/上位5%【2021年11月19日から】
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