RISU算数:中学受験の反省会 with 今木代表 / ④「なんらかの形で正しくお子さんの弱点と得意を理解するっていうのが親の至上命題」

2023年01月(新中2)

2023年1月2日(月・祝)。

 

2022年中学受験の合格発表の2月から10か月が経過し、且つ、中高6年間の10%を消化した2022年12月。

 

中学受験プロセスを振り返るには良いタイミングですので、娘が低学年時代にお世話になったRISU算数の今木智隆代表と反省会を実施しました。新小1-3の方に参考になると思います。

 

全4回の記事として記録に残します。

 

 

 

 

・2022年12月10日:RISU算数:中学受験の反省会 with 今木代表 / ①「一回ついた差って埋まらないって統計が出ている」

 

・2022年12月17日:RISU算数:中学受験の反省会 with 今木代表 / ②「「成績が上がる」っていう一番重要な誰でも分かる価値」

 

・2022年12月24日:RISU算数:中学受験の反省会 with 今木代表 / ③「コケることを親が問題視するとやばい」

 

・2023年1月2日:RISU算数:中学受験の反省会 with 今木代表 / ④「なんらかの形で正しくお子さんの弱点と得意を理解するっていうのが親の至上命題」

 

 

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戦記:「お話をお伺いして構造を理解したんですけど、サピックスを筆頭とする中学受験の大手塾だと、できる子をさらに伸ばす教材開発に特化していると思うんですよ。RISUみたいに、算数の基本ができない場合に、なぜできないか深掘っていくというのは、ないんじゃないですかね。」

 

今木さん:「難関校の合格者数がマーケティングに直結して、そこで塾選びが決まるっていう市場構造がある以上、やっぱり偏差値30の子を40にしたって塾は儲からないので・・・。少なくとも過去はそうだったはず。偏差値リカバリもかなり物好きなことやっていると思うんですよね。」

 

戦記:「確かに物好きですよね(笑)。でも、確実に市場は広がると思いますけどね。」

 

今木さん:「やっぱり相当データ持ってないと無理だなとは思いますね。アルバイトで個別指導やってるようじゃ話にならないですね。個別指導塾ってやっぱりオペレーショナルになるじゃないですか。時給1100円くらいの大学生連れてきて、コマでアサインして、教材渡して進捗管理するみたいな、そういうマーケットですけど、あれも結局訴求内容は合格者数に行き着くので。合格者数を訴求している間は苦手な子に目を向けるってどうやってもできないです。そこじゃない人が増えているなと思いますね。やっぱりサピックスが一番多いですね、あと最近増えているのは早稲田アカデミー。存在感すごいですね。なんかサピックス、四谷、日能研、みたいなところからサピックス、早稲アカ、四谷、日能研の構造みたいな・・・サピックスの次くらいに早稲アカは来つつあるんじゃないかな。」

 

戦記:「多分その感覚は合っているんじゃないですかね。伸びてますから、早稲アカは。」

 

今木さん:「クリエイティブもキャッチ―で、だいぶ頑張っているかなと思いますね。でも、来る親御さんの課題は一緒ですね。やっぱりサピックスも、下のクラスだとテキスト終わんないんですよね。」

 

戦記:「まあ、終わんないですね。」

 

今木さん:「終わらないけど次の単元行くから、理解が網羅されることはないっていう・・・その教え方をしている限り絶対に成績上がんないんですよ。」

 

戦記:「絶対に上がんないですよね。だって、偏差値50未満って、量をやってもしょうがないんですよ、やり方を変えないと改善しない。けど、塾がやるのは量じゃないですか。これやってっていう指示ですから。」

 

今木さん:「なので、やっぱそこが今後は面白いし、そこの分析結果とかもまたなんか戦記さんと話せると面白いかなと思いますね。」

 

戦記:「そうですね。やっぱり、偏差値リカバリっていうプロダクトを通じて、なぜできないかを徹底的に深掘るっていう姿勢は、大手受験塾と真逆を行く作戦だと思うんですよ。そこで得た意識とかノウハウって、教材開発に絶対に活かせる。なぜかというと、塾ってできない子に目を向けていないんで、一切。それが現実かと。」

 

今木さん:「それ結構もったいないですよね。もったいないっていうか、塾の姿勢なので、どこにフォーカスするかは事業会社の勝手なんですけど。」

 

戦記:「偏差値50未満の人にリソース使っても別に合格実績伸びないじゃないですか。当然ながら企業なんで、リソース割けないですよね。」

 

今木さん:「営利的には、麻布の合格者数のほうが嬉しいですからね。そこが保護者の方からすると絶望する理由になっているのかなって。偏差値60の子も、30の子も、同じメソッドで教育しちゃっている。」

 

戦記:「だから、ある程度時間がある低学年のうち、遅くとも小4がぎりぎりかなと思うんですけど、基礎算数に戻るっていうオプションがあった方がいいと思うし、タブレットが無理だったら偏差値リカバリみたいにちゃんとなぜできないかっていう分析をしてくれるところに。」

 

今木さん:「分析ができればいいと思うんですよ、極論。大事なのはとにかく現状把握。それは算数検定でやろうが、ドリルでやろうがRISU使おうが、なんらかの形で正しくお子さんの弱点と得意を理解するっていうのが親の至上命題だなと思いますね。」

 

戦記:「原因がわかれば解決できますけど、そこまで至らないことがほとんどじゃないですか。難しいですよ、できなかったときになんでできなかったんだろうって深掘るのは。」

 

今木さん:「現実と向き合うのは、苦痛ですからね。」

 

戦記:「そもそも普通に怒りたくなる(笑)。その感情を殺して、冷静にお子さんの現状を見極めて、指導するっていうのをできるのはほとんど聖人ですね(笑)。」

 

今木さん:「あと、ママさんとかでよく聞くのは、「私が文系だからうちの子は算数苦手なんです」っていうよくわからない前提を置いているおうちが結構あるんですよね。」

 

戦記:「いまだにあるんですか。」

 

今木さん:「結構多いですね!取材とか受けても、毎回その話が出るくらい。本のタイトルを「理系を得意にする」みたいに編集さんが書いたのもそういう出版社の背景があって。中身には、理系という言葉はほとんど入ってないんですけど(笑)。今時そんな時代でもないと思うんですけど、親が「自分が文系だから、うちの子も理系科目は出来なくてもしかたないのかな」って暗黙のあきらめを持っているご家庭は、ちょっと一歩、冷静に待ちましょうと。お子さんはできるかもしれないですよ!希望を断ち切らないでいてほしいですね。」

 

戦記:「自分の子は悪くないっていう風に、親としては思いたいんじゃないですかね。自分の教え方がよくないだけっていう。自分のせいにしても解決しないですけどね。

 

今木さん:「そうなんですよ。そこであきらめちゃったら絶対成績上がらないんで。」

 

戦記:「ですよね。」

 

今木さん:「ちなみに、RISUでは国語とか英語をついに作り始めたんですよ。」

 

戦記:「お!ついに?」

 

今木さん:「中学向けのRISUを今作っていて、12月くらいからβテストが始まるんですけど、なんなら戦記さんも使ってください(笑)。で、そのうちの英語やっててわかったのが、語学って算数ほどきれいに分解できない。でも、ある程度文法と、イディオムと、と分解はできますと。文法で言うと現在形過去形過去完了形とか。1個1個丁寧に構造を理解していく、そこに単語とか例外が載っていく。その構造そのものが、ちゃんと統一されたマップになっているものが今ないんですよ。だから山ほどディクテーションしましょうとか、山ほど聞きましょうとかいう、結局中学受験と同じ詰め込みになっているんですよね。同じ詰め込むにしてももうちょっと整理して効率よく詰め込もうというのがRISU中高英語の基本的な考えで、そのうえでAIによる波形解析とか、単語のチェックとか忘れたところは復習とかAIっぽいところは全部合わさりますみたいな。そのあと国語を見ると、さらに体系立ってなくて。今手元に小学校6年分の教科書があるんですけどほぼ教材としては成立していなくて、文章皆で読みましょうみたいなそんな感じで。」

 

戦記:「まあそうですね。」

 

今木さん:「国語は、これ何を学習させているのか、がまずないんですね。」

 

戦記:「確かに!」

 

今木さん:「戦記さんは算数の基礎固めは小4が最後っておっしゃってたじゃないですか。多分国語は、4年生になって小学校の教科書だけ3年間やって、はいサピックス4年生ですと飛び込ませたら、発狂するレベルで差がついてしまっている。もうキャッチアップすらできない。で、そこも分解していくと、早く正確に読むっていうのがまず必要だと。」

 

戦記:「戦:本当におっしゃる通りですね。結局英語と一緒なんですよ、早く正確に読めれば、何かしら答え出るので。当たり前なんですが。」

 

今木さん:「じゃあ大量に読書すればいいのかっていうと、それはまたちょっと別で。早く正確に読む訓練と、あと指示語とか同義語を探る、あとはもうイディオムの量なんですがそのあたりを分解していくと、ほとんどの成績が足りない子は早く正確に読むっていうのが出来ないんですよ。」

 

戦記:「本当におっしゃる通りですよ。娘は中1の10月に英検2級受かりましたけど、中1くらいがやる英検2級とか準1級って、まず時間がかかるじゃないですか。当たり前だけど、実力がないから時間がかかり、問題解く時間が無くなり、で解けないっていうパターン。または時間をかけても読めないから解けない。それってシフトすると、低学年小学生の母語である国語と一緒なんですよ。」

 

今木さん:「サピックスの国語とかも全く一緒で、小テストとかでも、もう読み終わらないから当てずっぽうで答える子がいっぱいいるんですよ。」

 

戦記:「はい、でおそらくそのお子さんっていうのは、「読むの遅くて当てずっぽうで答えちゃった」って絶対に塾にも親にも報告しないんですよ。」

 

今木さん:「しないですよね。で、それが「国語力がない」っていう謎の表現に全部ひっくるめられる。で国語力っていったい何を言っているのかって言うと、っていうのを分けていくと、学校教育と受験の一番のギャップっていうのは、単語量もそうですけど、何より文章量なんですよね。長くて漢字が多い文章をコツコツ読むっていうトレーニングを、できるかできないかが低学年の肝だと思っていますね。RISUでも塾とかやっていますけど、国語の成績がいい子のひとつのセグメントとして、「時刻表をひたすら読んでいる子」っていうのがいるんですね。時刻表って文字の羅列じゃないですか。あれが淡々とずっと読めるんだったら、大概のものは読めるんですね。若干強引な話なんですけど(笑)。ほとんど時刻表読んでいる子は間違いなく成績いいんですよ。時刻表読ませりゃ上がるっていうのとはまた別の話なんですけど。ああいうものを手に取れる、手に取って小さい文字の羅列を飽きもせず見るっていう。それが別にアガサクリスティーだろうがハリーポッターだろうが、教材が何かっていうのは問題じゃないんですけど。そういう国語力みたいなのも、今後科学できそうだなと。」

 

戦記:「確かに国語力が弱いとか、国語力ってなんだって問題ありますよね。確かに科学する必要があります。」

 

今木さん:「国語力を上げるコツとか言っている本は大体紙くずで。」

 

戦記:「やっぱり読む速度が遅いっていうのは、本当に共通する問題だと思いますね。解けない時の。」

 

今木さん:「算数で言うと計算が遅いとかとほぼ一緒で。計算が一定以上遅いと、思考に時間を割けないので絶対成績が上がらないじゃないですか。別にめちゃくちゃ早い必要はないですけど、ある程度のスピードと正確さは必要。早くて雑な子もダメなんで。国語だとよりそれが顕著に出るなと。」

 

戦記:「今のところβ版なんですか?」

 

今木さん:「国語は構想段階で、先に数学が出て、そのあと英語と数学合わせたものが出て、国語はその後くらいに出るんじゃないかなと。」

 

戦記:「でもやっぱり立ち位置がユニークだなと思いますね。できないことを徹底研究している会社ですよね。」

 

今木さん:「僕はコンサル出身なので、課題を見つけるっていう感じですよね(笑)。あと中高の教材は完全に一貫校向けですね。一貫校っていう仕組み自体は僕は肯定的にとらえているので。謎の内申点とか県ごとに全く統一されていない試験制度とかに一切価値を感じていないので。6年間でじっくり学力を積み上げられるし部活もできるので、僕は個人的には良かった。仕組みとしても合理性は高い。」

 

戦記:「実際中高一貫校でも格差すごいですよ。中1の一学期二学期でも、成績のグラフが完全に正規分布ですから。で、しかもその格差ってほとんど埋まんない、変わんないじゃないですか。なんてことだと。せっかく頑張って中学受験終えて、学校入って、また格差が固定化して・・・皆が塾で経験したことが繰り返されるわけですよ。下から上へは行けないっていう。絶望しません?」

 

今木さん:「僕はごぼう抜きに下から上がる方が好きなので(笑)。僕は中学受験塾に入ったのが小6で、入ったときって算数は得意だったんですけどそれ以外全部偏差値50未満で。追い抜く快感って追い越される恐怖よりも僕は好きですけどね。そのあたりは性格ですね。」

 

戦記:「親御さんからしたら入ってみて下位1/4になったら焦りますよ普通。力はあるんだろうけどどうやって巻き返すのか。でもそうなるのって絶対理由がありますからね。やるべきことやってないとかやり方が間違っているとか。」

 

今木さん:「中学入って気が抜けたとか。」

 

戦記:「そこをしっかり怒ることなく、現状を見つめてってことをやっていかなきゃいけないんですけど。そういった人を支えるプロダクトがあってもいいのかなって思うので。ブロガーとして大変期待しております。」

 

今木さん:「本日はありがとうございました!」

 

戦記:「こちらこそ、ありがとうございました!」

 

以上

 

(4回の連載終わり)

 

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①公文:英語LII、数学M、国語L

②英単語:パス単1級「でる度A」まで復習中

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Posted by senki