小3/塾のセカンドオピニオン:ある中学受験プロによる娘の分析
2018年7月某日。
とある方と面談をしました。中学受験のプロ。面談目的は全くの別件だったのですが、お忙しいにも関わらず事前にこの反省録に目を通して頂いたらしく、面談終了の5分前になって、
Mさん:「ちょっといいですか?戦記さんのお嬢さんの話ですが。」
僕:「はい。」
Mさん:「四谷のリトルスクールオープンでの、お嬢さんの算数の間違い方が気になりました。特に、320 x 50の間違い。そして、戦記さんの対応方法は、たぶん間違えています。いや、たぶんじゃないですね。完璧に間違えていますよ。」
曰く、
・簡単な問題を間違えている、という事実は重く受け止めるべきだ。戦記さんは、この事実に対して、「基礎問題の量」を繰り返すことで対応しようとしている。しかし、これは大きな誤解です。教材をしっかりやったとしても、簡単な問題を間違えるという現象は再発するはずだ。そもそも、普段から教材をしっかりやっているでしょう。
・戦記さんは、「勉強する力」と「テストで点を取る力」を峻別していない。しかし、この2つは異なるものです。多くの塾は、前者は教えるが、実は後者は教えていない。テストへの対応方法について、塾は教えてくれないでしょう。いきなりテストやるだけで。
・「テストで点を取る力」は、トレーニングにより改善できます。3つのパートがあります。①時間配分力(と、高学年になると取捨選択する力)、②書く力(余白をうまく使い、採番することでどの問題をどこで解いたかを記録する)、そして、③見直し力。この3つが回らないと、お嬢さんのような問題が発生します。
・理想的には、100点を取り切るには、時間配分は2:1です。60分のテストならば、40分で解き切る。そして、残り20分で見直す。こうしないと、100点を安定的に取れないんです。
・日常の家庭学習での環境と、テスト環境の違いも、テスト結果に影響を与えます。特に、ノートや白紙を使って勉強している子どもが、テストの余白をうまく使えないケースは多いんですよ。
・結論として、戦記さんは量はこなしているので、量はもう十分。テストで100点を取り切るような力を付けたほうがいいですよ。量こなしてもダメです。
・・・な、なるほど。Mさんに感謝です。
詳細省きますが、医療と教育には共通点が多いと思います。しかし、病院のセカンドオピニオンは存在するのに、塾業界では、あまり聞いたことがありません。
今回、Mさんから頂いたようなセカンドオピニオンですが、有料ベースでも良いので提供してくれるサービスがあれば、迷える保護者としては助かるのですが。メインの塾に相談するのは良いとしても、うまくいかなくなった場合には、もっと多角的に子供を分析したほうが、解決策が見いだせるかもしれないし。
★現時点の立ち位置:
・塾アドバイスに従い現学年カリキュラムを深堀りしつつ、夏休みは公文を進める。
①公文数学:H教材(=中2)/上位0.5%【2018年1月19日から】
②公文国語:GII教材(=中1後半)/上位1.1%【2018年4月19日から】
③思考算数:きらめき算数脳2年の復習【2018年6月30日から】
④直球算数:四谷ジュニア予習シリーズ3年上【2018年6月30日から】
⑤漢字:3年生を総復習(漢検・Z会・学研)【2018年6月15日から】
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コメント一覧
桜蔭戦記なので、桜蔭大事なのですが、独断と偏見でその校風を考えてみたいと思います。ご存知の通り、桜蔭はお茶大ogの作った学校で設立当初より進学が意識されています。御三家唯一の非宗教校なので、世俗的な意味で目標に向かって努力するということでしょう。
空き缶話では本に夢中で空き缶に気づかない。双葉と違って、他人の目や社会常識よりも自分の価値観で生きるということでしょうか。
これは桜蔭の強さではありますが、(桜蔭に偏見を持つ私から見て)弱さにも思われます。(慶応、女子学院併願、慶応進学ですが、非常に桜蔭的な)芦田愛菜ちゃんの「努力は報われる」という非常にまっすぐな座右の銘。本当かな?それをそのまま信じて生きて行っていいのだろうか、非常に気になります。努力は報われるとは限らないし、東京医大の件に限らず、世の中不正や間違ったことが蔓延しています。真面目で誠実で努力した人がバカを見て、いい加減でズルい人の方がいい目に会うなんてあったり前にあることなのです。そこに目標に向かってまっすぐ進むのが常に正しいという人生観で乗り込んで行くことには、結構危惧を覚えます。
(つづく)