SenkiChat:サピックス「きらめき」の進め方
2019年9月26日(木)。
SenkiChatにて「きらめき」の進め方についての問い合わせが多いので、記事にしておきます。
これも言葉力1100と同様、問題集の設計者の思想や意図を理解せずに、やみくもに「解く」ことをしても、実力が全くあがらない典型例だと思います。
(1)僕の経験
小2に入るまで、いわゆる「思考力系問題」はあまりやっていません。なぜならば、意味が無いと思ったから。でも、だんだんとサピックス算数が難化してきたので、徐々に対応。factとしては、小2の5月から、きらめき1年から開始しています。
(2)きらめきを進める上で大事なポイント
SenkiChatのクライアントとチャットをしていて気が付きましたが、正しいやりかたで進めている方は少ないと思いました。
概ね、以下構図になっています。
親:「難しい問題を考えて解くことで思考力が養われる。解けなければ、親が解説する。」
↓
子:「考えても分からない。解説聞いても分からない。(繰り返しやって)覚えた答えを書いちゃおう。」
・・・これは悲劇ですね。
正しいやり方は以下の通りです。
①きらめきをやる場合、仮に現在小3であったとしても、小1きらめきから開始する。なぜならば、本当にサクサクと簡単にできるならば、あっという間に終わりますから。サクサク終わらない場合は、そこに問題があることが判明します。
②一つ星の問題から開始する。きらめきは一つ星から三つ星までありますが、まずは一つ星から選択。
③本人に問題を選ばせる。これ、テストでの「解けそうかどうか」の直観を養うのに大事なんですよ。親が問題を選ぶのは、この機会を捨てているので悪手です。
④時間を決めて解く。10分とか20分とか。
⑤解けなかったり、間違えた場合には、見直しをしてはいけない。パスして、次の問題に進む。間違えた問題を、親が丁寧に解説するのは最悪中の最悪。無論、親も一緒にといて、子供がひっかかったポイントを理解していて、しかもそのポイントを指摘するのではなく、「気が付かせる」指導ができればいいのですが、そんなことできる人は例外では?
なお、僕はこれができましたが、超絶に面倒なのでパスしました。自分で、「あ!」(英語でいうと、"aha moment")と気が付くかどうか、この回数が思考力算数に必要となる、「論理解析力」「論理展開力」「異なる論理ポイントの発見」に繋がるんです。
(3)上記方法の利点
①どこで躓くのか、客観的に把握できる。
②親のストレスが無い。教えなくていいので。
③子のストレスも減る。
(4)まとめ
思考力算数は、「ギリギリ自力で解ける問題を解く」、「正答しなければパスする」ことが大事。
我が家の場合、その延長に、ジュニア算数オリンピックがありました。なにしろ対策ゼロであの結果でしたから、僕が一番驚きました。大事なのは、「ギリギリ解ける」問題を選び出し、子供に与えるというプロセスです。これが超絶に難しい。尚、スピカのH先生はこの天才だと思う。
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス50%、中学入学後50%
①公文:数学J(=高校基礎)/上位0.3%【2019年01月29日から】
②公文:国語J(=高校基礎)/上位0.3%【2019年05月07日から】
③公文:英語F(=小6)【2019年09月03日から】
④算数:塾カリキュラムでオントラック
⑤語彙:パス単5級+言葉ナビ上・下+ことば1200
⑥漢字:小4を深堀り完了、宝物を探す日々
ディスカッション
コメント一覧
お嬢さんの思考力はいろいろなものが効果的に合わさってついたものだとは思うのですが、スピカの貢献度はどのくらいありましたか?
我が家は今さらなのですが、周りでもスピカの評判がとてもいいのでお考えをお聞きしたいです。
>同級生ママさん
スピカとかフォトンとか小さい塾なので、通塾しているかどうかも含めてコメントは差し控えさせて下さい。ちなみにこのブログに記録している通り、娘はどちらの入塾テストもパスしています。
スピカのH先生は、難関算数の分野では第一人者ですね。キッズbeeファイナル講座とか、ジュニア算オリファイナル講座では、そこまで勝ち残った同学年たちと無料体験出来るので参加されると良いです(トライアル講座は参加するお子さんが玉石混合)。