フォトン算数クラブ:サピックスとフォトンの過去合格実績の比較(2011~2020年)
2020年2月22日(土)。
サピックスはフォトンに托卵する戦略を取っている、、、というよりは、結果的にそうなっているのですが、今年の結果はどうだったのだろう?
サピックスとフォトンが公開している合格実績という一次情報を眺めているうちに、両塾の男子と女子の御三家比率を調べれば、フォトン生による算数先取りの効果測定ができるのではないか、と考えました。フォトン生の大半がサピックスを選択していると思いますので。
(1)結論
ネットで公開されている一次情報をベースに集計した、サピックスとフォトンの御三家合格比率の推移です。フォトン男子は2015~2017年はサピックス男子とほぼ同じであり、また今年の2020年入試ではフォトン女子は失速した模様。とはいえ、それでも2020年のフォトン男子の御三家比率は28.9%であり、サピックス男子の15.5%と比較すると、約2倍です。算数先取りの効果は、数字としては表れているように思います。なにせ、フォトンは小5で卒業ですから。
尚、フォトン入塾テストが難化したのは、今の新小6(=2021年組)からです。カリキュラム自体に優位性があることに加えて、入口での選抜が進んでいるので、2021年組は更に御三家比率が高まるのではないかと考えます。尚、共学選択の存在を無視しているのだが、サピックスもフォトンも「御三家」という基準で揃えているので、比較が可能だと思います。
(2)元データ
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語GII/上位66%【2019年12月4日から】
ディスカッション
コメント一覧
母集団の数がそれほど違うものを比較しても何も言えないと思いますが。
>?さん
コメントありがとうございます。それでは、どんなデータをどのように比較すれば良いのか、ご教示ください。建設的な批判は歓迎します。
ベット最下位まで分母に加えれば、そりゃサピの御三家率は下がりますよね。(フォトンの特長である)算数先取りの有用性を検証するのであれば、同一の偏差値帯で、先取りをしている集団としていない集団とを比較しなければいけないのでは。
>no nameさん
コメントありがとうございます。「同一の偏差値帯」とは、具体的に、1)どの学年時点での、2)どのクラス帯、を比較対象とするのが適当か、ご意見下さい。
僕の仮説は、a)フォトン入塾時点での、b)サピックス所属クラスの御三家比率との比較、が最適解だと思います。
>oinsenkiさん
フォトン生の最下位より偏差値が上のサピ生全員(仮にフォトン生の最下位がサピ偏60なら偏差値60overとか)の合格率と、フォトン生の合格率を比較すれば良いのではないかと思います。
>no nameさん
ロジックが分かりません。。
桜蔭戦記様
こんにちは
先取りの効果測定であれば、「先取りしているサンプル」と「先取りしていないサンプル」に分けて比較しないと効果測定は難しいと思います。
さらに、どの指標で効果測定するかも難しいと思います。
ご存じの通り、御三家といわれる学校(女子の御三家は桜蔭のみですが)は入試傾向にかなり特徴があるので、先取りの有無というより対策方法の差の方が要因としては大きく出る可能性があります。
測定尺度としては、一般的な試験形式のマンスリーや組分けの偏差値の方が妥当かと思います。
なお、示されているデータは、「2つの塾の塾生に占める御三家合格率の時系列推移」と思われます。
御三家合格率としては算数塾の方が高そうであるという印象はありますが、一方で、①男子は乱高下しているため傾向がつかめない、②女子は低下傾向にあるように見える、と言えなくもありません。
加えて、前述のとおり、算数の先取り効果測定方法(データのとり方や検定方法など)が適切でないので、目的に適合しない分析になってしまっています。
色々批判してしまい心苦しいのですが、constructive suggestionsとしては以下の通りです。
先取りの効果測定は難しいですが、2つの集団の分散が異なっているか否かを調べる方法として「F検定」があります。
理論的背景としては、χ二乗分布、ガンマ関数等の前提知識が必要となるのですが、検定の大枠については、恐らくビジネス向けの簡単な統計書にも書かれていると思います。
>oinsenkiさん
いつもやられている上位何%という概念はいかがですか?
αクラスの全校舎の人数を分母とするとか。ただしαクラスをフォトン生と比較するのが妥当かはわかりませんので、全て「仮定」の話しになりますので、有効なデータとなり得るかは不明ですが。
>?さん
ありがとうございます。御指摘の方法ですと、全て仮定がエイヤすぎて厳しいと思います。以下が最も妥当だろうと考えます。
=quote=
僕の仮説は、a)フォトン入塾時点での、b)サピックス所属クラスの御三家比率との比較、が最適解だと思います。
>oinsenkiさん
ご自分の仮説も仮定に過ぎないことを気付いていらっしゃいますか?
そもそも、比較出来るデータではないので、どのような比較をしても誰もが納得出来るモノは得られないのではないかということです。
>北米MBAさん
ありがとうございます。批判でもなんでも歓迎します。
御指摘の通り、「先取りした母集団」と「not 当該母集団」の推移を見るのが適当だと考えます。よって、既にコメント済みですが、
=quote=
僕の仮説は、a)フォトン入塾時点での、b)サピックス所属クラスの御三家比率との比較、が最適解だと思います。
=unquote=
ができれば意味のある分析にだろうと考えます。aグループは先取りをして、bグループは先取りをしておらず、且つaもbもサピックス基準では同じスタートラインですから。
現実的には当該データは誰も収集できないのですけどね。フォトンは入塾した直後のデータを塾生から収集可能だが、入試終了時点でのサピックス所属だがフォトン所属ではない層の結果が分からない。サピックスも自塾の生徒がフォトンを掛け持ちしているかの調査をしていない。よって、分からないです。
尚、フルセットのデータがあればいろいろできそうですけどね!
さて、先取りは意味があるのでしょうか。それとも、意味が無いのでしょうか。これを検証する良い方法があれば、コメントお願いします。
尚、最も大事なのは、教育に一般論なんてどうでも良くて、n=1の我が子の事情にフォーカスするのが正解であり、あとは趣味みたいなものだと僕は考えています。
>?さん
もちろん仮説にすぎないと考えていますし、データに限界があることも認識していますよ~。
記事にある通り、共学の存在を無視した「御三家」というとてもニッチな市場にフォーカスした比較ですので。
まあ、ファクトとしては、2019年1月末時点でフォトンに在籍して2020年2月1日を迎えたフォトン男子の28.9%が御三家に合格した、ということだけです。
別に気にする必要はないのではないでしょうか?所詮、2020年組の結果と、お子さんの結果がリンクするわけでもありませんし。。
>oinsenkiさん
=quote=
>僕の仮説は、a)フォトン入塾時点での、b)サピックス所属クラスの御三家比率との比較、が最適解だと思います。
=unquote=
ができれば意味のある分析にだろうと考えます。aグループは先取りをして、bグループは先取りをしておらず、且つaもbもサピックス基準では同じスタートラインですから。
残念ながら、データと分析方法の両面で「問題あり」と思います。
先取りの有無の効果測定であれば、特定の算数塾でなく、別の算数塾だったり、自宅での先取りも被験者グループとして考慮すべきでしょう。
また、御三家合格率は、(先に指摘した通り)算数塾等での先取り以外の要因が大きいので、適切な指標とは思えません。
特定の算数塾とサピックスとの合格実績の単純比較をしたいのであれば、ご指摘の方法でも良いと思いますが、「先取りの効果測定」のような大きなテーマは到底検証できないと思います。
また、単なる2塾の時系列推移でも、
①男子は乱高下しているため傾向がつかめない
②女子は低下傾向にある
と言われてしまえば、合理的な根拠をもって反論できないと思いますよ。
その意味でも、F分布(検定)は一考の価値はあると思いますがいかがでしょう? MBAの1年目の必修プログラムでも勉強する内容なので、ご存じと思いますが。
2つの母集団の分散や平均に有意な差があるかどうか、統計的に推定できますので。もし有意な差があれば、(そこを出発点に)差が出そうな要因を検討していくという論理的な推計方法も可能となると思います。
>さて、先取りは意味があるのでしょうか。それとも、意味が無いのでしょうか。これを検証する良い方法があれば、コメントお願いします。
意味があるかないかは、①先取りの目的、②「意味がある」ことの具体的に定義しないと、議論が全く意味をなさないと思いますよ。
中学受験塾はどこも「先取り」をしています。中学受験の出題内容も到底小学校レベルにはないので、「先取りしていないと中学受験は受かりにくい」のは事実と思います。
>?さん
こちらの方の追加コメントは、意味がよく分からないので非掲載とさせて頂きます。
先取りしたければすれば良いし、したくなければしないことで宜しいかと思いますよ。。御家庭のポリシー次第かと思います。
>北米MBAさん
ありがとうございます。以下コメントします。
1)記事に書いてますが、「フォトン生による算数先取りの効果測定」の話をしています。記事を読んで無いならば、追加コメント不要ですよ~。算数先取りの一般的な議論はしていないつもりです。フォトンの話をしていますからwww
2)比較可能なデータが無いので、検定とかでき無いんですよ。。だから、全て仮説です。尚、検定はビジネススクールで学ぶまでも無く、流石に学部でもやりますし。。フルセットでデータが無いのが、教育の面白いところだと思います。もっと言うと、データがあったとしても、我が子への再現性があるかどうかは、また別の問題ですし。