RISU算数:RISU算数への取材 ①「なぜできないかが統計的に分かる」

2020年02月(新小5)

2020年2月3日(月)。

 

取材記事の第一弾は、「RISU算数」などを展開するRISU Japan株式会社の今木智隆さん(代表取締役CEO)です。

 

僕の場合、RISU算数が娘の算数基礎向上に役立ったという実体験があるので、これまでに勝手にブログに記事にしてきましたが(笑)、開発者ご本人である今木さんの世界観を深堀りしたくなったので会いに行きました。

 

 

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2020年1月某日。RISU Japanのオフィスにて。

 

僕:「こんにちは!すいません、一方的に取材を申し込んでしまいまして。お時間を割いて頂きありがとうございます。」

 

今木:「こんにちは。遂にお会いしましたね。兼ねてからRISU算数の記事を書いて頂き、ありがとうございます。厳しいご意見も参考にさせてもらいつつ、スタッフ全員で読んでいます(笑)。」

 

僕:「すいません(汗)。まあ、お互いベンチャー界隈ということで、ざっくばらんにお願いします!今日僕がここに来たのは、匿名で保護者が僕に相談できる「SenkiChat」を通じて、世の中の保護者が算数を教えるのが下手すぎる現状を目の当たりにしているからです。あまりにも無駄な学習が多くて。そういった壮大な無駄がどうして発生してしまうのかを常々考えているんですが、『算数』に特化してサービスを提供される御社との対談を通じて、無駄を排除する機会というか、打開策を見出せないかと思って今回の対談を申し入れました。」

 

今木:「なるほど、ありがとうございます。本当におっしゃる通りだと思います。特に低学年のうちに学習の無駄を排除しておかないと、のちのち厳しい状況に陥ってしまいますよね。しかもその無駄って、親御さんが子どもに押し付けてしまっていることが多くて。例えば、親御さんの間でも、中学受験や通塾の有無など、学習体験が異なっている場合があります。すると、どちらかに子どもの教育が丸投げされてしまうことが多々あるんですね。しかも任せた方は現状を把握していないのに、口だけ出してしまう。結局、任せられた方はどうしたらいいのか分からなくなって、とにかくがんばって色々やらせてみる。」

 

僕:「あるあるですよね。僕が良く知っているパターンは、妻に教育をフルアウトソースする夫(笑)。『俺が稼いでくるから、家のことは任せた!』。そして、お子さんの塾の成績が低迷してくると、『何やってるんだお前は!』と怒鳴り出し、『俺が教えてやる!』と意気込むものの、あまりの辛さに3日も継続せずに、『あとはお前に任せた・・・』というパターンでしょうか。そのうえ、任せられた方ってSOSを出せないんですよね。『お金も時間もたっぷり費やしているのに、成績が上がらないんです。』なんていうことは、リアルな友達には絶対に言えない。」

 

今木:「しかるべき人にしかるべきタイミングで相談できない、というのはあるでしょうね。あとはこんなご相談もありました。RISUは塾も出しているんですが、駆け込むように親御さんがいらっしゃって、『算数の塾は4つも通っているのに、算数ができないんです。他に良い塾はないかと思って』とおっしゃるんです。」

 

僕:「算数は体系があるのに、全部無視してがむしゃらにやるパターンが多いですね。」

 

今木:「そうなんです。さっきも言いましたが、そもそも子どもの現状を親御さんが理解できていないことが多いですね。例えばテストの点数が70点の場合、取れていない30点分の分析を怠りがちです。RISU算数をしているしていないに関わらず、誰かが現状認識をすることが大事なんですよ。ところが、学校も集団塾もそれはやってくれない。となると、親御さんが現状を認識することが大事になってきます。」

 

僕:「なぜ、この基本動作ができないのでしょうか?」

 

今木:「順位を見て、他の子と点数を比較して子どもの現状を分かった気になってしまう、というのはあるかもしれませんね。順位って分かりやすいですから。それで取れていない点数の分析がないがしろになってしまうんです。『売上が伸びない。だからもっと売ってこい!』という形で営業マンに営業をさせるような感じで、とにかくがむしゃらに学習を子どもに勧めてしまうご家庭が多い印象です。」

 

僕:「売上が伸びないからもっと残業しろ、という感じですね。」

 

今木:「そうそう、似ていますね(笑)。売り上げが伸びないときって、ソリューションを間違えているかもしれないし、売る相手を間違えているかもしれないし、マーケティングを間違えているかもしれないわけです。」

 

僕:「『算数が苦手なんです』という声が多いのですが(SenkiChatで)、苦手を分解できていないのですよね。」

 

今木:「戦記さんは線分図に着目していますが、あれは算数の要素が全部入っていますよね。でも、線分図をかけないお子さんが多いのも事実です。計算塾で低学年のうちから方程式をやっていても、小4になって、中学受験向けの入塾テストで合格できずに愕然とする、なんて話をよく聞きます。RISUはさすがに10億件のデータがあるので、なぜできないかが統計的に分かるんですよ。例えば、数直線の目盛り問題ですね。こういうのは計算塾では鍛えられない。方程式が解けていると、目盛りなんて読めると親は思っちゃいますよね。それが危ない(笑)。」

 

僕:「みなさん算数、算数というけど、体系的に理解せず、算数のジャンルを理解してないんですよね。球技、という言葉と似てるかな。サッカーも野球もテニスも球技だが、ぜんぜん違う。」

 

今木:「中学受験に登場する算数と方程式とでは種類が違いますよね。だからこそ、どこが弱くて強いのかを把握する必要があります。だから、RISUは算数検定を主催する日本数学検定協会と提携したんです。外部の検定で担保しないと、現状の実力は測定できないので。」

 

僕:「早く現状認識して、直すのが大事なんですけどね。困る前に予防する。予防するのが大事だと思います。」

(続く)

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★現時点の立ち位置:

・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%

①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】

公文:英語GII/上位66%【2019年12月4日から】

③算数:塾カリキュラムでオントラック

④語彙:パス単5・4級+言葉ナビ上・下+ことば1200

⑤漢字:小5の深堀り中

 

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Posted by senki