『おいしい日本地理』(中学受験用の漫画):8th travel 北海道その2 どこまでも飛べる渡り鳥

2021年05月(小6)

2021年5月29日(土)。

 

おいしい日本地理 ~まんがでわかる中学地理&ご当地グルメ~』(ぷぇんすく・くじょう/講談社)

 

うっかり、またAmazonから在庫を蒸発させてしまいました。講談社さん、ごめんなさい!

 

中学受験での社会の勉強を、楽しく、おいしくしてくれる役に立つ漫画です。講談社さんの協力を得て、全16編を毎週末に僕がレビューする連載記事です。緊急事態宣言も6月20日まで延長され、旅行もままなりませんし、中学受験生は漫画で気晴らしですね。尚、講談社さんから漫画の画像提供と掲載許可を頂いております。

 

 

■8th travel 北海道その2 どこまでも飛べる渡り鳥

 

主人公は北海道にいます。

 

 

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北方領土というのは、北海道の東に位置する歯舞群島・色丹島・国後島・択捉島をまとめて呼んだものです。昔から世界三大漁場の一つともされるたいへん豊かな海域であったため、今でも漁業が主産業ですね。

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娘が北方領土にもっとも近づいたのは、2016年8月(小1)です。羅臼港から出港している知床ネイチャークルーズのEver Green号でのホエールウオッチングを経験しています。

 

 

 

 

ルートは以下の通りです。

 

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・出所:知床ネイチャークルーズ

 

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遠くにうっすら見える島。それが、国後島です。

 

 

 

 

 

マッコウクジラですが、こんなかんじで観察可能です。

 

 

 

・・・中学受験の観点で「昔から世界三大漁場の一つともされるたいへん豊かな海域」という文脈を掘り下げると、なんで羅臼沖でのホエールウオッチングなのか、理解が深まると思います。

 

①羅臼沖の、知床半島と国後島の間の約25kmの範囲には、深さ1,000mを超える深海があります。この深海というのがポイントでして、深海性のイカなどを食べるマッコウクジラが集まります。また、湧昇流とオホーツク海からの流氷がもたらす栄養分でプランクトンや魚が多い。

 

②幕末期には、アメリカやロシアがこのマッコウクジラを求めて漁場としました。なぜか。産業革命→照明用の油が必要→鯨油

 

③クジラを捕獲した後、鯨油にするためには、船の上でクジラを煮る必要があります。それで、マキが必要になるので「薪水給与令」。薪は燃料だが、当時は石炭蒸気船か帆船なので実は船の動力には使われず、船の上でクジラを煮るための燃料。鯨油の作りかたについては、こちらが詳しいです。

 

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1838年、三陸海岸沖で漂流した「長者丸」という船は、アメリカの捕鯨船に救助されました。長者丸に乗っていた水夫の次郎吉は、その後、5カ月にわたってアメリカの捕鯨の現場を見ることになります。『蕃談』という本によれば、船上でのマッコウクジラの鯨油製造はこんな感じです。

 

(1)頭部の皮をはぎとり、頭に穴を開けて脳みそをくみ出す
(2)下あごと頭を切り落とす
(3)皮と肉の間にサスベリという刃物を当て、船上のろくろで鯨を回転させ、果物の皮をむくように鯨の皮を剥ぐ
(4)鯨の肉と骨は海に捨て、皮と脳みそを煮立てる
(5)油こしで、不純物を除いて、油を手に入れる

 

10mちょっとの鯨1頭で、150樽もの油を採ることができました。マッコウクジラの脳天には油が大量につまっており、この油をひしゃくで汲み取っておくと、自然に固まって良質のロウが採れました。

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④中学受験社会で大事なのは、「ではなぜ鯨油は必要とされなくなったのか?」。これは、アメリカでの石油の生産が開始したためです。1858年、日本で日米修好通商条約が締結されたこの年にアメリカ東部ペンシルバニア州に世界初の石油会社が設立され、翌年1859年に石油生産開始。

 

⑤つまり、幕末の外国船やら捕鯨船やら尊王攘夷やら明治維新は、エネルギー史が土台になっていることを理解すると、中学受験歴史の理解が深まります。

 

 

・・・帰路、娘は国後島を遠望していました。

 

 

 

★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:中学受験90%、中学入学後10%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語JII/上位6%【2021年4月9日から】

 

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Posted by senki