僕の中学受験:②/9 「お前は人間じゃない」

「僕」の中学受験


(続き)

 

5. 小学校5年生、3月某日の人生の転機

 

当時、その地元で高実績を上げている進学塾のクラス編成は、6年生で4クラス。1クラスに20名以上はいたように思う。

 

僕は偏差値40台前半なので、当然のように、最下位クラスからスタートしました。

 

送迎も含めて、親のマネジメントはゼロなので、自分で自転車をこいで、雨の日も風の日も、塾に行っていました。そして春期講習だったかと思いますが、夜、それは起こりました。

 

春の夜、湿った空気がこもる自転車の置駐輪場。蛍光灯の光が点滅する中、授業が終わった中学受験戦士たちが、自分の自転車にまたがり、勢い良く出て行きます。そんな、混雑している駐輪場で、僕は自転車で同級生と思われる塾生の足を踏んづけてしまいました。

 

同級生:「おい、俺に何するんだよ!俺の足を踏んだよな!」

 

僕:「ごめんね。混んでいるから、ぶつかっちゃったんだ。」

 

同級生:「見ない顔だな。お前、何クラス?」

 

僕:「xxだけど。」

 

同級生:「ははははははは!何、お前、xxなの?一番下の糞クラスじゃん。俺は、○○。一番上なんだよ。お前は、人間じゃないんだよ、分かる?なんで、xxのくせに、○○の俺の足を自転車で轢くの?ちょっと許せないなあ。俺が怪我でもしたら、どうするわけ?」
 

・・・僕が思ったことは、彼に対して怒りを覚えることでもなく、自分を恥じることでもありませんした。ああ、競争に負けるということは、こういうことなんだ、ということでした。中学受験という「世界」を認識した瞬間でした。

 

あの夜、僕は大人になりました。

 

(続く)

 

 

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Posted by senki