僕の中学受験:⑨/9 受験後の風景【完】

「僕」の中学受験


(続き)

 

16. 受験後の風景

 

2月中旬。合否が出揃い、どこに進学するかも決めた。

 

3月下旬。塾から「合格体験記」が出版された。子供の保護者が書いた合格体験記だ。

 

僕はそこで初めて、御三家に合格するような「神様」たちの保護者が、どんなことを、いつからやってきたのか、初めて知りました。

 

御三家合格という華々しい受験結果を残した「神様」たちの「親」による、合格体験記。執筆者として、謙遜のフレーバーをまぶしてあるけれども、行間には結果に裏付けられた強烈な自信がみっちり詰まっており、単語に「自慢話」が滲み出してきている文章が大多数でした。

 

「へえ、親ってこんなに子供に勉強を教えたり、効率良く勉強していたんだ・・・。」

 

小学校6年生、受験終了後の3月の「僕」は、中学受験で鍛えられた読解力をもとに、それら合格体験記を読み漁りました。そして確信しました。

 

「こいつらの大半が、今が人生のピークなんだろうな。自分の力で合格してないじゃん。」

 

もし、自分が小学校5年生の2月から受験勉強を開始したら、どうなったのか。

 

もし、慢性的な睡眠不足という非効率のスパイラルになっていなかったら、どうなったのか。

 

もし、適切な教材を適切なタイミングで勉強していたら、どうなったのか。

 

もし、、、。

 

ちょっと、悔しかった。僕の中学受験は、塾の助けを借りながらも、「僕」が意思をもった人間として初めて取り組んだプロジェクト。親の助けは、殆ど借りていない。親もそう思っている。

 

自分で試行錯誤し、失敗し、傷つき、ボロボロになりながらも試行錯誤を繰り返すこと。

 

これが、僕が中学受験プロセスで学んだことでした。でも、もうちょっと、効率的にやれた方法があったのではないか?

 

・・・そして、あれから長い年月が立ちました。

 

僕の予想通り、あの「神様」たちの大半は、あの小6の2月が人生のピークだったようです。人生は長い。そして、続くのである。成功体験は重要だけど、その成功体験からも「反省点」を抽出し、次に活かしていかなくてはならない。このサイクルをやめたとたん、人生はコントロールできなくなってくるようです。

 

今度は娘の中学受験の番です。僕は親として娘をマネジメントし、睡眠不足などの「非効率」は親として徹底的に排除するけど、自分で試行錯誤して苦しむ経験、を与えたいと考えます。

 

合格するかどうかは、とても大事。でも、もっと大事なのは、その後の人生。

 

娘よ、この「『桜蔭戦記』-2022年中学受験の反省録」を、将来見直してください。

 

(完)

 

 

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Posted by senki