小5/サピックス:社会の先生「へえ、吉村昭を読んでいるんだ」
2020年7月23日(木・祝)。
サピックスの社会の授業で、以下会話があったようです。
先生:「(授業前に吉村昭を読んでいる娘を見て)へえ、吉村昭を読んでいるんだ。私は高校生の時に読んだことがありますが、吉村昭を読んでいる小学生なんて、これまでに見たことがありませんよ(笑)。」
娘:「面白いですよね、『破獄』。ノンフィクションですから。」
先生:「吉村昭を面白い、と言う君が面白いですよ(笑)。」
・・・最近ですと、ゴールデンカムイに登場する「白石(しらいし)」のモデルとして有名ですよね。ウェブの情報は尾ひれがついて信憑性が低いので、吉村昭が取材した内容に基づいて執筆した『破獄』の一文を抜粋して紹介させて頂きます。
次代に記録を残してくれた吉村昭に敬意を表します。
=quote=
・p.331
(戦記脚注:鈴江=府中刑務所所長。佐久間=昭和の脱獄王。佐久間は、札幌刑務所から、当時最先端の設備を備えた府中刑務所に送られた。)
数日後、鈴江は佐久間の房に入ると、
「佐久間。きくところによると、君は秋田刑務所の鎮静房で梯子もなしに守宮(やもり)のように壁を這いあがり、天井の明り窓を破ってぬけ出したそうだが、まさか、そんなことはできまいな」
と言った。
佐久間が、鈴江を見あげた。頬がゆるんでいたが、それは冷笑ではなかった。
「そんなことは簡単ですよ」
「本当かね。それなら一度やってみせてくれないか」
鈴江は、興味深そうな顔をした。
「それでは、やってみましょうか」
佐久間は、麻糸を膝の上から床に移して立ち上がった。
鈴江は、房の隅に近寄った佐久間をみつめた。頭を上にして這いあがってゆくのだろう、と想像していたが、ちがっていた。かれは少し体をかたむけて、両足の裏を一方の壁に押しあて両掌を他方の壁に密着させた。そして、足裏を掌を交互にずりあげてゆくと、体が上方にあがりはじめた。
鈴江も随行の看守長も、言葉もなく佐久間の体の動きを見つめていた。やがて体がかたむいたまま天井に達し、力をこめて手足をふんばると、片手を電球にのばしてゆるめたり、しめたりした。そして、壁を静かにおりてきた。
鈴江は、深く息をつき感嘆の声をあげた。
=unquote=
★現時点の立ち位置:
・資源配分比率:サピックス70%、中学入学後30%
①公文:数学K20・国語K100で冬眠【2020年1月から】
②公文:英語HII/上位45%【2020年5月13日から】




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